
太宰治の著作のひとつに「未帰還の友に」という作品があります。戦地に赴いたまま帰ってこない友人に対しての心情を描いた著作なのですが、これについていくつか質問がございます。
質問1.これはエッセイ(事実)でしょうか、それとも小説(フィクション)でしょうか?
質問2.もし「未帰還の友に」のとおり、戦地から帰ってこない太宰の友人が実際にいたならば、その後その友は無事帰還されたのでしょうか。それとも残念ながら戦死されたのでしょうか?
質問3.なぜ太平洋戦争時、太宰は徴兵されていないのでしょうか?(当時兵役の義務は17歳~40歳までであり、太宰はこの範囲に引っかかるはず。徴兵されてないのは、おそらくは精神疾患のため? )
ご回答いただく際、参考文献等も書いていただければ幸いです。
気になって夜も眠れないので、よろしくお願い致します。
※下記は青空文庫の「未帰還の友に」のURLです。ご参考までに。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/297_2 …
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
「未帰還の友に」
昭和21年5月発行の「潮流」創作欄に発表とあります。
前年は仙台に留学していた魯迅をテーマにした「惜別」
を書きあげますが、東京は空襲が激しくなって、
太宰もB29(戦闘機)を逃れ、防空壕で九死に一生を得たりしています。
そうした戦時下の状況が背景にあるのでしょうね。
太宰の徴用に関しては以下にもありますが、
胸部疾患で免除になっています。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
また以下もご参考までに
http://www.tanken.com/cyoyo.html
ご回答ありがとうございます。
時代背景上、未帰還の友のモデルとなる人物が実際にいたことは充分に考えられるが、雑誌に発表されたのは“創作”としてということですね。事実か嘘かどうもよく分からない……グレーですか。
太宰が徴用を免れた理由・参考URLは大変参考になりました。ありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
それはどうみても小説、フィクションです。
太宰の作風としてふつうのものです。
徴兵されなかった理由はわかりませんが
兵隊として使い物にならないからではないかと
思います。他の兵士に悪影響もありそうです。
ご回答ありがとうございます。
数々の太宰作品において、内容がフィクションで塗り固められていることが多々あることは承知しております。それが太宰独特の哀しい文調を創りだす一因になってるのでしょうが、もしかすれば時代背景上、実際に未帰還の友にあたる人物が太宰の周辺に居てもおかしくはないと思い質問させていただいた次第です。
この「未帰還の友に」をフィクションとして読むならば、ただの空想で面白くなく、逆に事実として読むならば心に感慨深いものが残ります。読了したあとの自分のこころをどちらに置くべきか悩んでの質問でございました。
参考になりました。ありがとうございます。
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