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KH(アルカリ度)についてお聞きしたいのですが、ネット等で調べますと、KH(アルカリ度)が低いと緩衝作用が期待できなく、phの急変の原因になるとありました。
KH(アルカリ度)が低いことによる、熱帯魚等に与える悪影響は緩衝作用が低いという間接的なものだけでしょうか。それとも他にもKH(アルカリ度)が低いことによるデメリットはあるのでしょうか?

また、水槽の水質が酸性の場合はKH(アルカリ度)が低いことは致し方が無いことなのでしょうか。
弱酸性の軟水でありながら、ある程度のKH(アルカリ度)を保つことは可能なのでしょうか?

A 回答 (1件)

数字で解答説明してもピンとこないと思うので、真夏にグラスに氷を浮かべたオレンジジュースに例えて説明します。


真夏に氷の浮かんだオレンジジュースを思い浮かべてください。
オレンジジュースに「氷が浮かんでいる間」は、オレンジジュースは0℃~3℃位を、ず~とキープします。
氷が溶けきった瞬間から、オレンジジュースの温度は上昇し始めます。
真夏の外気温(熱量)は氷を、徐々に小さく溶かしますが、氷が溶けきるまではオレンジジュースの温度は氷温近くで殆ど変化しません。
KHとpHも、この氷とオレンジジュースの温度と同じ現象だと思って頂ければ分かりやすいと思います。
・pH=オレンジジュースの温度。
・KH=氷の大きさ。
数値的には、KHが2°dHを下回ると氷が溶けた状態。
KHが10°dHを上回ると、オレンジジュースは全面氷結する状態です。

炭酸塩硬度(KH)、水道水の一般的な指数は2~10゜dHです。
ご質問から察するに、pHと非常に密接しているのがこの炭酸塩硬度(KH)だと言うことは理解されていると思います。
KHは水中の炭酸「水素イオン」に対応して変化します。
炭酸塩硬度(KH)が高いとアルカリ性を示し、低いと酸性を示します。
このKHはpHの変化を緩衝する働きがあるため、KH値が異常に低いと、残餌などの水槽中の有機物が酸化すると、pHが急降下するなどの水質急変の危険性があります。
テトラテスト6in1などで炭酸塩硬度は簡易測定出来ます。
炭酸塩硬度は2~10°dH程度ならばpHの急激な変化は、マズ起こることはなく、水質の急変を防止することが出来ます。

飼育水槽でのKHの注意点は、硝化バクテリアの働きにより炭酸水素イオンは徐々に減少し、KH値も少しずつ下がっていきます。
水槽は、時間の経過と共に少しずつKHが下がるため酸性に傾く事になります。
このKHが要因とするpHの酸化は「水換え作業」意外に有効な対策はありません。

> KH(アルカリ度)が低いことによる、熱帯魚等に与える悪影響は緩衝作用が低いという間接的なものだけでしょうか。それとも他にもKH(アルカリ度)が低いことによるデメリットはあるのでしょうか?
・炭酸塩硬度値の低下による問題は、pHの急変を意味しますから、飼育成体にとっては、ストレス症状や病気の誘発、繁殖機能障害などが発生します。

> また、水槽の水質が酸性の場合はKH(アルカリ度)が低いことは致し方が無いことなのでしょうか。
・ある面、双方のトレードオフの関係ですから致し方ないと言えます。
ただ、dHは2°dH以上あれば成体飼育には問題無いので、水道水をカルキ抜きして使用する場合は、あまり気にする必要な無いと思います。
(ただし、高機能浄水器を使用している場合は注意が必要です。)
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この回答へのお礼

お礼が大変遅くなって申し訳ありません。
丁寧なご回答ありがとうございます。
モヤモヤが取れました。ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/08 16:28

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