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「人を束縛して独り心配を求るより,人を放て共に苦楽を与にするに若かざるなり。」

という言葉を知りました。
自分なりにこれを分かりやすく言うと、
「他人を束縛して、自分の心配を押し付けるより、苦楽を共にするほうがずっと良い」
という意味かと思いました。
まず、この意味で合っているのかをおうかがいしたいと思います。

それから、「人を放ちて」の部分の良い現代語訳はありますか?
「距離を置いて」など、いろいろ考えましたが、どうも本来の意味と微妙に違う気がして、良い言葉が思いつきません。

以下に質問をまとめると
1:私の意味の取り方はあっているのか?
2:「人を放ちて」の分かりやすい現代語訳はなにか?

ということをおうかがいできればと思います。
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

#2さんに先を越されてしまいましたが、これには国家と役人と民間という概念が前後に絡んでいます。



2006年に出版された伊藤正雄氏校注の「学問のすゝめ」の第三篇(55p)脚注に訳がありますので引用します。
「政府が人民の自由を奪って、自分だけで国事に苦労するよりも、人民を解放して権利を与え、国家の苦楽を分かち合う方が賢明だ。」

前後で書いてある通り、役人の数が多すぎとか、独立して起業せよというような事が繰り返し書かれている通り、当時は役人に権力が集中していたのでこのような事が書かれていて、もっと国の基幹となる部分を民間にパワーシフトせよ、という旨で書かれているのですね。

もし通読されていないのであれば斉藤孝さんの訳本が読みやすそうなのでこちらをお勧めします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
お勧め本まで教えていただきありがとうございます。
また読んでみたいと思います。

皆様、本当に分かりやすく、かつご丁寧にありがとうございます。
全員の方にポイントをつけたいのですが、一番、言葉の意味するところがよく分かった順につけさせていただきたいと思います。
ありがとうございました!!

お礼日時:2009/12/30 23:05

ここには、指導的な立場にあるもの(リーダーとか為政者)という主語が隠れています。



指導者が他人(国民とか支配される側)を束縛してその分心配事を背負うよりも、他人(国民とか支配される側)を自由にさせて苦楽をともにする方が良い。

福沢は「身分制が憎い」ひとでしたから、ここには身分解放というニュアンスも含んでいます。

江戸時代は人を身分制度で束縛して侍だけが国の行方を心配していたが、それよりも身分を解放して多くのひとと苦楽をともにするほうがよい。


1は「求めて」の意味が違います。相手に要求するのではなく「自ら求めて得る」という意味です。求めるのは心配で、得るのは束縛する側です。「自分の心配を押し付ける」だと10点満点で3点ですね。


2は自由とか解放ですね。好きなようにさせて、放任して。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
主語を誤解しておりました。
よく分かりました!

お礼日時:2009/12/30 23:03

 第三編の最後の部分ですね。


 『現代語訳 学問のすすめ』(斎藤 孝=訳、ちくま新書766)では以下のようになっています。(045頁)

 要するに、国民を束縛して、政府がひとり苦労して政治をするよりも、国民を解放して、苦楽を共にした方がいいではないか、ということなのだ。
(原文は「要するに、」のみ明朝体、「国民を束縛して、」以下はゴシック体)

 第三編は「愛国心のあり方」(前掲書における表題)についての話ですから、「他人」「自分」という一般的な人間関係ではなく、国家(政府)と国民の関係として訳しているようです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そういう意味の言葉だったのですね。
また通読してみようと思います。

お礼日時:2009/12/30 23:02

人の心を束縛して自分の心配を押しつけるより、人の心をそのあるがままにして以下略。



渋い訳ですが(笑)
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
渋い訳、分かりやすかったです!

お礼日時:2009/12/30 23:01

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