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ヨーロッパの王家に生まれた王女姉妹でも、嫁ぎ先によってその後の人生が大きく変わりますね。
たとえば
ハプスブルク家のマリーアントワネットはフランス王妃になったのに
姉二人は小国の王妃
バイエルン王家のシシィはオーストリアハンガリー帝国の皇后になったのに
妹は単なる公爵夫人
ヘッセン大公家の姉はロシアの大公に嫁いだのに、その妹は姉の夫の甥に嫁いでロシア皇后アレクサンドラになる。
姉妹間で地位や身分や財産に大きな違いが出ると、やっぱり嫉妬して仲が悪くなったりしたものでしょうか?
アレクサンドラ皇后のように、姉妹なのに同じ国の大公妃とその甥の皇后というような結婚の仕方は今の結婚観から見るとちょっと不思議というか。
100年前のヨーロッパでは王家同士の結婚はあまりにも系図が絡み合っていますね。
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
いい質問です。
私もこれについて考えた時期があります。私の簡単な結論でいうと、ヨーロッパの王侯貴族の結婚観
と大ざっぱにくくることに無理があり、それは時代や政治状況、お国柄に
よって変わってきます。そしてだんだん分かってきたのはその娘個人の意向や
親の意向、(そういうことにうるさい親かどうか)さらには偶然などが意外
と大きなファクターになっていたようです。
たとえばアレクサンドラの名を出してますが、これは縁戚の家を訪れた若き
ニコライが彼女に一目ぼれし(実際若い頃のアレクサンドラは美人)
日記にさっそく「ヘッセン公女アレクサンドラと結婚したい」と告白。
身分的にはまあ妥当な結婚ですが(ルテラン教会の彼女はロシア正教への
改宗に多少の難色を示したように問題ないわけでもなかった)
つまりロマンスの介在する余地は最上流階級の結婚にもあったのです。
ああ、ところでシシィはバイエルン王家ではなく分家の公爵家の出身です。皇帝とは身分的には
やや不相応かもしれませんが、彼女は全ヨーロッパに名の知れた美人でしたから
これでポイントかせいだのです。つまり家柄がすべてではなかったもう一つの例。
(わき道にそれますが、彼女が笑っている写真が一枚だけ残っていますが、引きつった
ような妙な笑いで、自分でも笑うと美人でないと知ってたんでしょう。これは英国を訪れた
際にも王室のメンバーから「実物はたいしたことないやん」と指摘されてます)
英国といえばヴィクトリアがアルバートとの結婚話を即受諾した理由は日記をみれば
明らかでこんなMale Beautyは見たことない、と面食いぶりを発揮。これは有名です。
当時のアルバートは若い癖に妙な口ひげ生やして、特にハンサムでも何でもないのに。
これは親戚関係だた家同士がいけいけでしたが、ヴィクトリアの意向が大きな要因でした。
ヴィクトリアは娘をヨーロッパ中の王家に嫁にやったしたたかな母ということになってますが、
ルイーズはただの田舎の公爵アーガイル家の跡取りに嫁いでますから、ヴィクトリアは娘がこうしたい
といえば多少の融通も利かせる親だったようです。
繰り返すと結婚相手の身分にさほどうるさくない王侯貴族は時代を通じて結構いた。
(むろん程度というものがありますが)。
当人同士の意見は意外と考慮されてたということです。
No.1
- 回答日時:
>姉妹間で地位や身分や財産に大きな違いが出ると、やっぱり嫉妬して仲が悪くなったりしたものでしょうか?
取り合えず、マリーアントワネットの兄弟・姉妹仲はあまり良くなかったようです…。
マリア・アンナ(次女)
ヨーゼフ2世(長男)
アンナがヨーゼフ2世の妻に冷たく当たった事から険悪な仲に…。
(ヨーゼフ2世は母の死後、残っていた姉妹をウィーンから追放してしまいます。)
マリア・クリスティーナ(4女)
彼女だけが政略結婚でなく恋愛結婚をした為、他の兄弟から強く嫉妬される事に…。
(夫に財産が無い為、膨大な持参金を持っていった事も…。)
マリア・エリーザベト(5女)
姉のクリスティーナと組んで病弱でけして美しくなかったアンナを馬鹿にしていましたが、彼女も後に天然痘で顔に痘痕が残り結婚する事も無く残りの人生を過ごします。
マリア・アマーリア(6女)
彼女にも好きな人がいたのですが、恋愛結婚を許されず、パルマで荒れた生活を送り、再三の母からの注意を無視したため、オーストリアへ帰国禁止となり勘当されました。
マリア・アントーニア[マリー・アントワネット](11女)がフランス王家の王妃と成りますが、彼女の兄姉達の多くもブルボン家(フランスのルイ14世の直系の血を引く者が多い)の者と結婚していますから、格が低い所に嫁いだ訳ではありません。
(まあ、ハプスブルグ家の人たちから見れば、自分達以外のところは皆格下との思いも有ったのでしょうが…。)
兄・姉達が徐々にブルボン家との関係を強めていったからこそ、末の妹のマリア・アントーニアがフランス王妃に成れた訳ですから…。
(これが所謂、ハプスブルグ家の婚姻戦略という奴です。革命が無ければ、フランス王家も…。)
下手に権力が有るだけに、兄弟不仲はドロドロで凄惨な物に成りがちですが、マリア・カロリーナ(10女)とマリア・アントニアは、同じ部屋で暮らし非常に親しかった様です。
ただ、マリア・カロリーナの晩年は妹が処刑されるは、嫁ぎ先のナポリを追放されるなど、幸薄いが故でアヘンを常用するようになり家族から疎まれる存在と成った様です…。
ありがとうございます。
マリーアントワネットの兄弟姉妹が仲が悪かったとは知りませんでした。
庶民と同じく、王族でも家族の仲は複雑な事情があるんですね。
アントワネットとマリアカロリーネが子供時代から仲が良かったことは本で読みました。
アントワネットの処刑後はショックでノイローゼ状態になってしまったらしいですね。
仲がよかったからこその心理状態だったんでしょう。
フランス革命の時も、ロシア革命の時も、親族である他の王家が、自分の国に革命が及ぶことを恐れて国王一家を見捨ててしまったのを知った時は、冷たいなーと思いました。
自分の国や自分の地位を守るためには仕方なかったんでしょうけれども・・・・。
マリアカロリーネのように心底悲しんでくれる姉もいたんですよね。
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