No.2ベストアンサー
- 回答日時:
出版の費用構成は、トータル経費のうち
1/3 が、広告費
1/3 が、流通費(書店や取次の取り分。小出版社なら5割程度)
そして、残りが、本を作る費用、いわゆる原価になります。作者の取り分もここに含まれます。
本を作る費用は、
固定費がページ1000円くらい。これに校正をかける費用で、きちんとつくるならさらにほぼ同額がかかります。
変動費(部数が増えるほどかかるお金)が、多くても30円、モノクロなら2~10円くらい。これに製本が仮製本(本屋でよく見る柔らかい表紙の本)で10~50円。上製本(百科事典みたいなヤツ)で100~200円くらい
です。
ということで、本格的な書籍を作ると、100部程度だと1部1万円を超えるなんて状態はよく起こります。
固定費、変動費を大幅に安くする簡易印刷という方法もあります。
で、多分、自費出版の多くは、全体の2/3を占める販売費や流通費を大幅に縮小して、ほとんどゼロにしているんじゃないでしょうか。
まず、校正は、誰がどのような方法でやるかを聞いてみてください。もし、作者におまかせなら、あてになりません。校正とは、文字の間違いを治すという文字校だけでなく、作品をより良くするものも含みます。ここで手を抜くということは、売りたいとか良い作品を創りたいのではなく、街の広場のように作っていくらという商売の出版社ということです。
印刷した本をどれだけ取次に渡し、どのくらいの期間、出版社の在庫がどのようになるかを聞いてみてください。ホントに良い作品と思ってなら、売ることに注力をするはずです。
取次にもし渡さなければ、出費の1/3を抑える事ができます。ただ、そんなことで経費を浮かすトコは、出版社ではないですよね。単に本を製造して発注元に渡す印刷会社に過ぎません。
私はもし、上記のように、出版社が書いた原稿を何もせずにそのまま本を依頼主に渡すだけなら、その費用は「高い」と思いますし、出版社として真っ当な出版活動をするとしたら、営業費が全く出ない費用だと思います。
いずれにしても、ご自身が知人に紹介した範囲でしか売れない類の本になるということです。仮に1万冊刷るとしたら、その1万冊全部がご自身のご自宅に半年後に送られてくることになるかと思います。
まずは、その場所の確保の算段をしてからご依頼されると良いかと思います。
コミックマーケットなどは行かれたことがありますか? 活字本よりも原価が高いので、1冊1000円で手売りしていますが、500~1000冊売って多分、損益分岐なのではと思います。(簡易印刷をしていれば、その1/3くらいでしょうけど)
ご自身がこのような同人誌即売会で手売りをする気持ちがない限り、在庫を抱え続けることになるかと思います。
ご丁寧にありがとうございます。それに質問に欠落があり、大変もうしわけありません。初版は700部で、600部が販売です。ソフトカバーで300から310ページ。値段は1000~1200えんだそうです。印税は5~8%追加費用は発生しないそうです。本は取次を通し、また黒猫ブックサービスやアマゾンでも出品するそうです。編集については、一時金(全体の3分の1)を入金から、出版社も始めてくれるそうです。
でもこれだと営業費の全く出ていない計算でしょうか?
No.4
- 回答日時:
参考になるかは分かりませんが、四六判で208ページ、2000部を印刷するのにかかるコストは30万円から40万円です。
今回は300ページで700部ということですので、1冊当たりの印刷代という意味では多少は割高になると思いますが、ページが1.5倍で部数が半分以下ですので、30万円を越えることは無いかと思います。
そうなると、147万8千400円のうち、51万円を出版社が支援するといっても、残りの96万8千400円で印刷代はペイできます。
もっといえば、カバー代、編集制作費もペイできるでしょう。
つまり、その出版社は、51万円を支援すると言いながら、一円も負担することなく、商品を作ることができるので、一冊でも売れた瞬間から利益しか発生しないことになりますね(もしかしたら、一円も負担しないどころか利益が出るかもしれません)。
その出版社の評判は存知上げませんが、冷静に考える必要はあるのではないでしょうか?
参考URL:http://ameblo.jp/shuppanproduce/
No.3
- 回答日時:
書店の数って、4万店(今は減ったと聞くので2~3万かもしれませんが)くらいあります。
なので、1000部程度では、書店で並ぶということはありえませんし、取次が書店に出荷することもありえません。
善意の相手だとして、取次に渡した後、書店からの注文待ちということになります。
通常、書籍は、書店の注文に関わらず、書店に出荷する分が多くを占めます。とにかく書店店頭に並ばなければお客さんの目に触れないわけですから、このヘンは出版社も取次も必死になります。でも、書店に渡った本の5~6割は店頭に並ぶことなく返本されます。
どんなに大きな書店でもすべての出版物を並べるスペースは無いわけで、そのヘンの競争は苛烈です。
なので、出版社は書店にも営業をかけるわけです。らき☆すた というマンガを見ると面白いですよ。巻末に書店さん向けの広報誌に掲載した4コマをまとめて載せています。(それを一般向けの単行本に収録するのは珍しいですよね) 大手の角川でも、直接の営業努力をしています。
このような広報にかかる費用は、お話だと全くかけていないようですよね。なので、ご自身が努力をしないと、やはり書店店頭に並ばないということになります。
なので、読者から注文書を出してもらわないと取次分はハケないということになるかと。
先に書いた同人誌販売会は、とても小さな範囲ですが、確実に自分の手で広報し、販売できます。そして作品に力があれば、読者がファンになり、口コミが期待できます。
自費出版の成功例は、ほとんどこのケースでは?
ちょっと気になったのですが、「印税」を貰うんですか? ということは、作った本の所有権は、出版社にある、ということですよね。これだと自費出版ではないと思うんですが。
その本の製造費は、校正などの工程をすっとばしたとしたら、100万円はしませんから(簡易印刷だともう1桁下です)、最初のお金にその分+αは入っていますよね。
その本が仮に完売したとして、出版社は、1冊1000円の収入、そのうちの100円が印税としても900円分が出版社の取り分になります。
本格的な印刷だと、1000部も3000部もトータル費用は、製本分以外はトータルで同額です。で、だいたい印刷部分だけで製版を入れて30万~60万円くらいかかると思います。
それを1000部を切っての提案なので、コレ、簡易印刷ですよね。簡易印刷は少部数だとコピー本程度の価格なので、
印刷費 4ページ5円 320ページだと400円
製本費 10円~20円
仮に原稿がワープロ打ちでそのまま印刷していい、となると、これが1冊の原価のはず。
これが1000冊だとして、40万円くらい?
アマゾンなどネット書店経由で、ご質問者の知人から買ってもらい、書評を揚げてもらおうというのが、その出版社のやり方なのかもしれませんね。
出版社の利益は、ご自身と読者の両方から、ということかと思います。この点に納得出来るなら、乗るのもアリだとは思います。個人出版で取次流通に形だけでも乗せるのは大変ですからね。
No.1
- 回答日時:
初版部数が何部なのか?
ページ数はどのくらいなのか?
装丁はどのぐらいの質なのか?
印税の契約などはどうなっているのか?
等々がわかりませんので、はっきりとした答えは
できませんが・・・・・
質問者さまが100万円弱を投じての自費出版という
覚悟でしたら、よろしいのではないでしょうか。
この金額が安いか高いかは、先のスペックから費用
を計算しないと何ともなりませんが・・・
本の内容がどういった系統かわかりませんが、
出版社も言っているとおり、「本はよほどの事がなけ
ればうれません」
特に、中小出版社からの本は、書店店頭での営業力
も期待できないので、さらに期待は薄くなります
問題はこれだけで持ち出しが済むのかどうかでしょうね。
著者買い取り分が何千部とかないかどうか、確認が必要
かもしれませんね。
(だいたい、ビジネス書の類はこのパターンが多い)
いぜれにせよ、出版不況の中、出版社側のリスクを抑える
新しいビジネスモデルですので、慎重に検討されることを
おすすめします。
ご丁寧にありがとうございます。また質問に欠落があり、大変もうしわけありません。初版は700部で、600部が販売です。ソフトカバーで300から310ページ。値段は1000~1200えんだそうです。印税は5~8%追加費用は発生しないそうです。本は取次を通し、また黒猫ブックサービスやアマゾンでも出品するそうです。編集については、一時金(全体の3分の1)を入金から、出版社も始めてくれるそうです。
補足回答も、もし頂けましたら大変助かります。よろしくお願いいたします。
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