
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
もちろん、イギリスにすら『単にオランダ軍(プロテスタント、つまり"異教徒")
に負けたのをごまかしてるんじゃねーの?』という学説を
発表されている方も居るんですが(・・・このあたりの発想の自由さは、
さすが自由主義の発祥国ですかねー)それでもなお、イギリス議会は
公式にこの"革命"をクラウン(栄誉)であるとしています。
名誉革命については、完全に無血というわけではなく
アイルランドで武力衝突が起き、当のイングランドでも
多くのカトリックに対して排斥運動が起きています。
ただ、他国の進駐という異常事態においても、当時はまだ
普通に起こりえた軍による略奪は回避され、
一般市民を巻き込まなかった点が評価されているわけです。
これがまず一つ。
もう一点が、やはり『権利章典』の制定ではないでしょうか。
この革命は結果として数百年前のマグナカルタのように王に約束を認めさせ、
絶対王政(つまりカトリック的な神の権威を根拠とした支配形態)
を終焉に向わせた一大転機となりました。
王は議会の同意なしに法の中断を出来なくなり、
『王家の(つまり"神の正義を行う")軍隊』の行動についても
議会の承認を必要とするようになったわけです。
一部の人間にのみ権力を認める宗教の時代が終わり、
万人が合意する法の支配という民主主義の原点が
未成熟ながらも現出したのです。
ただ、クラウン("栄誉")と同時に、クラウン("王冠")が残ってしまった
ことが後々にまでややこしさを残してしまった点はあるかと思います。
No.3
- 回答日時:
あ、、、 違った・・・
メアリー1世とメアリー2世 間違えた。。。。
失礼しましたぁ。
No.2
- 回答日時:
wikiを見ると「Glorious Revolution」とある。
グローリーとは賞賛、栄誉、あるいは名誉の意味を持つので、日本語に訳されたとき「名誉」となったんじゃないかと。
恐らく宗教がらみだからだと思う。
賛美歌にこんな歌がある。
荒野の果てに 夕日は落ちて たえなるしらべ 天よりひびく
グローーーーーーーーーーーーーーーーリア
イン エクセルシス デオ
信者さんはこの歌を歌うとき 顔を紅潮させ、喜びに満ちて歌うわけです。
神の栄光 マンセー って。
つまり、名誉というより 栄光 というニュアンスがグローリア。
神は偉大、神は正しいものを選ぶ! 我々が正しかったので、神は我々に勝利をもたらした!
ってのがクーデターを起こした血まみれメアリー(カクテルの名前にもなった人)の言い分。
ブラッドメアリーと呼ばれることになったメアリー1世はプロテスタントになった国を権力を手に入れた時カトリック国に戻した人。
プロテスタント女子を含む300名を処刑したので、血まみれのマリアと呼ばれたわけです。
返り血を浴びながらも「あたしは正しいので神によって勝利をもたらされた、聖戦だった。聖なる聖なる万軍の主よ 私に勝利を与えてくれてありがとん」って叫んだので、Glorious Revolutionと呼ばれることになったんじゃないか と。
クーデターじゃん、、、ねぇ。
でもってエリザベス1世とバトル。
とても権力志向な戦闘的な女性ですね。
この回答へのお礼
お礼日時:2010/09/06 12:20
お話の内容からすると中学の教科書で習った名誉革命は実際には暴力革命だったということでしょうか?
どうもご回答ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
なぜ「名誉革命」と名付けられたのでしょうか?
日本人は日本語で「名誉革命」ですが、イギリスでは「Glorious Revolution」というのですね。
さて、"Glorious" とは真の「栄誉ある;名誉の,輝かしい」という意味だけかといえば、そうでもないのですね。
例えば、
What a ”Glorious” day!
なんとすばらしい日だろう。
《反語》 何というひどい日だ。
の2つの意味が同時にあるのですね。これは、ある集団や個人の栄光は同時に反対の集団や個人に対しては栄光にはならない場合があるからですね。
つまり、
"「Glorious」 Revolution" は「名誉の」革命の意味と同時に《反語:隠語》として「なんとひどい革命だ!」の2つの意味があるのですね。
おそらくイギリスでは2つの意味が同時に存在したのでしょうね。
当然、勝てば官軍でね。良いほうに取ればよいだけでしょうが、日本人の単純特性で良い意味にしか取らないのですね。
例えば、日本に勝った連合軍司令官が、終戦日に"What a ”Glorious” day!"と言えば、
それを負けた日本軍司令官は逆手にとって堂々と"What a ”Glorious” day!" といえば良いのですが、このセンスがないですよね。
言葉の感じ方が理解できましたでしょうか?
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