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漢詩の形式に「絶句」や「律詩」がありますが、4行の物を「絶句」、8行の物を「律詩」と呼ぶのはなぜなのでしょうか?

杜甫の詩に「絶句」というものがありますが、これとは関係しているのでしょうか?


ご存知の方、よろしくおねがいします。

A 回答 (1件)

「律」というのは「きまり」という意味があります。


律詩では、それぞれの句の声調(平仄)の配置が一定の法則に適っている必要があります。
平仄については割愛させてもらいますが、つまり律詩とはこの「きまり」が守られた漢詩のことをいうわけですね。

絶句についてはそれらしい解説が見つからなかったため、半ば私見になりますが。
絶句ではそれぞれの句が、起句(第一句)、承句(第二句)、転句(第三句)、結句(第四句)と呼ばれ役割が決められています。
律詩の場合では奇数句と偶数句が一組になり聯(れん)といわれ、この聯が基本単位であるため、一句ごとに役割が振られていることはありません。
つまり絶句の詩では律詩と違い一句ごとに役割が決められて、「句」ごとに構成が「絶」たれているため、絶句と呼ばれるのではないかと思います。

杜甫の『絶句』については、絶句という形態や呼び名が作られた後に作成された詩ですし、内容とも関わり合いがあるわけでもないため、そのまま詩の形態のことを題にしているだけかと。

ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。


とても参考になりました!!

お礼日時:2010/09/10 20:16

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