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ファゴットの音色の魅力は・・・?

A 回答 (1件)

ファゴットって、元来が地味であまり目立たない楽器ですから、世間一般からはどうしてもその魅力が正しく評価されにくいと思うのですが、実のところ素晴らしい音色を持った楽器なんですね。


個人的には木管楽器中ではオーボエと並び、大好きな楽器です(どちらもダブル・リードですね)。

この楽器の音色の魅力は、「表情の多面性」にあると思います。
滑稽な音楽を吹かせれば、実にユーモラスな響きで魅了してくれますし、一方正反対に哀しげな音楽を吹かせると、今度は先とは打って変わって本当に哀しい表情でしんみりと聴かせるのです。
当然どの楽器もそういう側面は持っていますが、ファゴットの場合、特にその「音色からくる表情の描き分け」が鮮やかで、どちらの表現(ユーモラス、哀しみ・メランコリー)も深く、味わいに富むのです。

そういう意味では絶品と言ってよい。
しかも、この楽器の音色は他の楽器の音とブレンドさせるのにも邪魔にならず、非常によく溶け合います。音色の混ぜ合わせ、という点においても懐が深いのです。

唯一難点を言えば、大きな音が出ないこと。
これは単純に音量だけの問題ではないと思いますが(それ相応の音量は出るのですが、いかんせん音色が地味に傾くので目立ちにくい)、合奏などではバスを担当することと相俟って、あまり省みられることの無い楽器です。
しかし、縁の下の力持ちとして、絶対に欠かせない素晴らしい楽器であることは間違いありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2010/11/03 20:19

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