プロが教えるわが家の防犯対策術!

日記形式の小説を読みたいと思っています。
普通の小説って、語り手は語るべき事件が終わったところにいるか、
あるいは、語るべき事件の真っ最中にいて読者に伝えてくれていますよね。
しかし日記のように、毎日生起していく現象を、一日ずつ伝えてくれる語り手のいる小説を、私は寡聞にして知りません。
某月某日、こういうことが起こった、某月某日、事件はこういうふうに進んだ、というように、語り手(日記の書き手)がその日一日を振り返りながら記述しており、
それらが全体として小説になっているような本、ってないものでしょうか?
ただの日記(日々の雑記)ではなく、数十日にわたる記述がひとつの事件を記述しているようなものを探しています。
はなはだ漠然とした質問で申しわけございませんが、よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

ウィリアム・アイリッシュの『幻の女』、創元推理文庫刊がそれに近いと思います。



死刑執行を控えた受刑者の訴えに心を動かされ、主人公は証人探しに奔走。その女さえ見つけてくれれば容疑は晴れるというのですが、殺人当日の受刑者がその女と一緒にいたという店でもどこでもそんな女は見なかったという答えばかり。受刑者の話ではひどく目立つ帽子を被っていた女は幻だったのか、この期に及んでの虚偽なのか。章題は、死刑執行何日前というカウントダウン表示。サスペンスフルな傑作です。
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この回答へのお礼

中学生のころに読んでいるのですが、すっかり忘れていました。
冒頭の文をぼんやりと覚えているくらい(謎解きは憶えていない)なので、再読します。
ありがとうございます!

お礼日時:2011/03/30 22:20

多分、「私の頭の中の消しゴム」がそうだったような…



韓国で映画化されたやつですね
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この回答へのお礼

ノーガードでした……
本屋さんで探してみます。
ありがとうございます!

お礼日時:2011/04/03 15:45

中島敦「光と風と夢」は、あの「宝島」のロバート・ルイス・スティーヴンソンの日記の体裁をとっています。

青空文庫で読めます。
「アルジャーノンに花束を」のパロディーで、和田誠の「おさる日記」というのがあります。
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この回答へのお礼

「光と風と夢」、面白そうですね!
中島敦は山月記から勝手に中国古典に材をとったものばかりかと思っていたのですが。
見識を広めてくださってありがとうございます。
「おさる日記」も探してみます。

お礼日時:2011/04/03 15:44

ヴィクトル・ユゴー『死刑囚最後の日』



題そのものの本です。死刑囚が判決が下って、死刑執行されるまでの日記型式の小説です。
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この回答へのお礼

ユゴーって、レ・ミゼラブルの作家ですよね。
ご教授の本は初めて知りました。
検索してみたらかなり重厚な小説のようですね。
早速注文しました。ありがとうございます!

お礼日時:2011/03/30 22:16

「アルジャーノンに花束を」


ダニエル・キース
主人公の日記と言うか覚書で物語が表現されています。

物語中、ある理由で主人公に劇的な変化が訪れるので、日記の文体も変化していきます。
それも読みどころのひとつです。

何度も映画化、テレビドラマ化、舞台化された著名な作品です。
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この回答へのお礼

積ん読にしていましたが、確かに日記形式の小説ですね!
読んでみます。
ありがとうございます。

お礼日時:2011/03/30 22:14

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