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今十字軍についての本を読んでいるのですが、その中でイスラム側に放火されるとフランク軍は水ではなく「酢」で消火しようします。

実際検索して見るとお酢を利用した消火器もあるようですが、具体的にどうして水などよりも酢の方が消火に適しているのかがよく分かりません。

「酢」は水などよりも消火効果が高いのでしょうか?
高いとすればどういう原理で「酢」の方が消火効果を期待できるのでしょうか?

回答よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

質問者の言う酢は食用の酢の事だと思いますが、


消火器などに使われるのは「酢酸」になります。

お酢にも酢酸が含まれますが、濃度や不純物などの問題があるので
「似て非なる物」と思ってください。
酢酸消火器などは匂いもしないのですが、お酢で火を消すと
刺激臭等がすごいので決して家庭にあるお酢で真似をしない事です。

一般的な日本の消火器というのは粉末タイプの消火器になりますが、
これは化学反応を利用した消化剤です。
このタイプは火(燃焼)を阻止する効果は高いのですが
即座に熱を下げる効果はありません。
したがって、火災初期段階では能力を発揮出来ますが
火災中期で燃焼物が高温になっていたりした場合は
火を消した後に再び熱によって火が出る、という二次火災の恐れがあります。
※その他にも粉末なので空気が汚れ一帯が白くなり、視覚が遮られる、人が吸い込む
というデメリットもあります。

したがって、日本の場合は水が比較的豊富な国なので
物体を冷やす効果もあり、火を消す効果もある「水」によって消火しているのですが
外国の場合は水が少ない地域もあり、「水に変わる物」として「酢酸」が使われたりします。

酢酸は冷却効果もありますし、消毒作用・洗浄作用などもあるので
怪我人がいる恐れのある火災現場でも比較的相応しい物質になる為です。
前文でも書きましたが、この様に使われる酢酸には
お酢の様な刺激臭は無いので、その辺も心配不用です。

水が少ない地域や貴重な地域では水に変わる物として考えられますし
粉末タイプでのデメリットを補う素材として活用していると思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

仰るとおり私は料理に使うお酢を想像していました。
何でわざわざあんな臭いの強いものを・・と思っていたのですが、消火に用いているのは酢酸なのですね。

酢酸を消火に使うのは水より優れているというよりは、水と同じように使えるから、ということですか。
中東は水も貴重でしょうし、だからフランク軍も消火にはまず酢酸を使用していたのかもしれませんね。
何でも日本目線で考えるのはよくないですね。

酢酸の消火器は台所用に良さそうです。今後増えるかもしれませんね。

よく分かりました。また機会があればよろしくお願いします。

お礼日時:2011/05/23 21:16

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