プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

病院と介護施設の運営に携わっているものです。

9月に福岡の医院で火事があり患者さん等10名がお亡くなりになりましたが、
2階建て以上の病院や介護施設で火災が発生したときに、寝たきりの患者さんや利用者さんを
どのように避難させるのか悩んでいます。(当然のことながらエレベーターは使いません)

昼間大勢の職員がいる際は担架や「おんぶ」で何とかするしかないですが、夜間の職員数の
少ない時間帯に発生したら実際のところ現状ではなす術がありません。
避難用の滑り台もあるのですが手足が完全に麻痺していたり脊椎損傷のある方に滑らすのは無理があります。

火災が発生した階より上の階では、下手に避難すより防火扉をしっかり締めて煙の侵入を防いだうえで救助を待つ方が良いとも思いますが、少なくとも火災が発生した階の患者さん、利用者さんは
なんとしても階下へ避難させなくてはなりません。

どのような方法が良いのかご存知の方、教えていただきたくお願いします。

A 回答 (5件)

元消防団員です


これは難しいですね
私も防火管理者の資格を持って居ますので分かります
都会なら、別ですが私が消防団員をしていた隣町で起きたのは
病院の近くで、火災が発生して、夜だったので、職員も少ない状態で、シンナーのカンが爆発して飛んで居ました
火災現場と病院の間には松林が有り、火が付いたら最悪の状態でした≪松は一度火が付くとなかなか消えません≫
当然消防は避難を考え、人を集めます
その時も第3出動がかかり、最悪の場合には入院患者の避難も考えたようです
当然そうなれば消防は警察にもその旨を伝え、警察も人員をそろえるでしょう
つまり設備は当然そろえるとして、それがシッカリ動くかは当然日ごろから点検をしてもらわなければなりませんが
人員をどうやって集めるかと言ったら、
電話です、それも一人一人にかけていたら間に合いませんので、一斉送信など出来ればよいのですが
夜勤の人間で一人、消防に電話すると同時に出来るだけ早く、一斉送信が出来ればよいのですが
後消火装置ですねスプリンクラーや、消火設備をシッカリして初期消火の訓練をシッカリして、火を最小限にすれば
煙対策に成ります、排煙設備もシッカリして後はいかに人をお集めるかだと思います
只燃え盛っている中に水なしで突っ込めとは言えません
私たちでも、水なしでは入って行けません
如何に初期消火で火を最小限に抑えるかだと思います
因みに火災を発見して通報したのは私です
この時に病院で火災が発生していたら、火災警報装置でわかったでしょうが、夜中で周りの人たちも判らなかったようで
通報した私も直線で300m位離れていて川が間に合った為に確認にも行けす
少し出動が遅くなった事もありました
日頃からの設備点検
初期消火、
正確な通報
人員をいかに集めるか
これに尽きると思います
後は成ってみないと、火災それぞれに違う為に言いきれないと思います
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消防設備の仕事をしています。

クライアントには病院も介護施設もあります。

介護施設で同様なご相談をいただき、消防とも協議した内容を書いておきます。
特に夜間の体制についてです。

まず前提となる「設備」についてですが、スプリンクラーや防煙たれ壁・防火扉などが付いていると思います。また避難経路はあらかじめどのようなルートか確認されているでしょうか?これらが設備されていて、それを利用する避難経路を職員の方々が熟知している、というのが大前提になります。

次に自力避難できる方、特に滑り台を使える方・使えない方・補助が必要な方・寝たきりの方がどのくらいいるのか、を把握しておく必要があります。入所者や退所者がいるはずですので、毎月のミーティング時に大枠を確認するぐらい常に確認しておくほうがいいでしょう。

そして、自力避難できる方については、年に2回以上行う消防訓練で可能な限り避難ルートを把握してもらいましょう。また、自力避難者の誘導はなるべく少人数にすることも重要です。

ここで人数の振り分けの鍵となるのが「スプリンクラー」です。消防の指導によって訓練をすると、消火班・避難誘導班・連絡班・救護班に分けられるのが通常ですが、スプリンクラー(以下SP)が設置してある建物で人数の少ない夜間は消火をSPに任せてしまうほうがいいのです。

ですので、自力避難のための誘導と補助が必要な方の避難の二つに人員を裂き、その他の階は連絡(消防に連絡し、状況を伝える班)と救護受け入れ(1階または屋外の受け入れ場所にて人員の確認や救護を行う班)に分かれて行動できるように訓練する必要があります。

その上で、自力避難組は滑り台などを使うことで比較的速やかに避難できるでしょう。問題は補助が必要な方々についてです。

ここで重要になるのが防煙たれ壁と防火戸です。通路を見上げてもらうとところどころ40センチぐらいのたれ壁や仕切りがあったり、火災時に自動的に落ちてくるような仕組みになっているはずです。これが煙の移動を妨げてくれます。
つまり、火災が起こったらまず火災の直近の入居者を避難させ、たれ壁や防火戸の後ろ側に退避させます。
初期消火が可能であれば対応しますが、夜間では気が付いたときにはSPが放水しているでしょう。
ですので、SPの放水を利用して時間稼ぎをしてもらいます。(注意点:各消火設備は「消火」という名称が入っていますが、SPだけはありません。SPは消火よりも延焼を抑え時間を稼ぐ設備なのです)

このSPが稼いでくれる時間を利用し、順次、要介助者を避難させていきます。10から15分程度で消防が到着しますので、直ちに要救助者がいる事、彼らは自力歩行できないことを伝えて、救助作業を先行
してもらうようにします。

もし、その前に煙がその階に充満するようなことがあれば、火元から遠い居室でかつ外からの救助が容易な場所に入り扉を閉めて外からの救助を待つほうがいいでしょう。火災時の煙を吸い込むと場合によっては一呼吸で死に至るほど危険な場合もあるからです。

以下、ポイントをまとめます。
・日ごろから、設備や避難経路などや入所者の「避難度トリアージ」を確認しておく
・訓練時には実際の運用面を確認する
・訓練時などの機会で、消防と建物構造や救助活動に関する意見交換をしておく
・非常時には、煙を吸わないように避難をする。
・消火または延焼遅延はSPに頼る
・各階は連携して、担当分担する(特に夜間)
・消防との連絡を密にして、救助を速やかに完了できるようにする。

などです。もちろん災害時にどこまで行動できるか分かりませんが、一般的な建物と違い「動けない人」がいるのが前提ですから、そのつもりで建物設備を存分に利用しまた消防の活動も速やかに開始できるようにすることが重要です。

また病院などでICUなどが有る場合は、移動そのものが死に直結する恐れもありますので、そのような場合のリスクヘッジはどのようにするか、は話し合っておく方がいいと思います。
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>どのような方法が良いのか



単なる思い付きですが、

滑り台を滑れる人は優先的に滑り下りてもらう。
手足が完全にマヒしている人や、脊椎損傷のある方は
ベッドやストレッチャーに乗せたまま、
滑り台から滑り降ろします。
その際、ロープでスピードが付きすぎないように、
職員が上から介助し、下にいる職員がそのロープをほどいて
次の人が滑れるようにスペースを確保する。

ロープは手だけでもつと、やけどしたり、
体力的に不安のある女性職員だと手を放してしまったり
する危険性もあるので、天井上部にアンカーなどを設置し、
そこに結わえつけて滑り台から飛び出さない程度に
ロープの長さを調整する。アンカー横には滑車を設置して、
持つ人の労力を軽減するなどの措置を取られてみては。

時間的に余裕がない場合を想定すれば、
自力で滑れる人用の滑り台とは別に、
介助が必要な人用の滑り台をもう一つ用意するなど、
あらかじめ取れるべき対策を施してはいかがでしょう。

滑車とロープワーク、アンカーの取り方などはプロに相談し、
またアウトドアのノウハウを勉強するとよいと思います。
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%BB%91%E8%B …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

ベッドに乗ったまま滑ることのできる滑り台は、当院では敷地面積など物理的に不可能ですので
他の方法を検討させていただきます。

お礼日時:2013/12/13 19:58

最大限の予防策を採るのが前提では?



火災が起こって当たり前の状態で、患者を避難させる方法を考えるのは無理です。

容易に動かせない患者を、脱出が容易ではない場所に居させるのも間違いでしょう。
エレベーターが使えないのなら、地階に起居させるとか、ストレッチャーのまま2階程度から地階などにいけるスロープを建築するなどの手段となります。

不可能であるなら、患者の受け入れをやめて、他に転院させるなどの手段を採らなくてはならなくなります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>容易に動かせない患者を、脱出が容易ではない場所に居させるのも間違いでしょう。

確かにそうかもしれませんが、1階かせいぜい2階でしか自力歩行困難な入院患者を受け入れられないとなると、日本の医療が立ち行かなくなります。
他の方法を模索させていただきます。

お礼日時:2013/12/13 20:01

現実的には避難させることは不可能です。



スプリンクラーや排煙装置を設置し、燃えない素材の内装材に変更し、火災が起きたところから燃え広がらないようにするくらいしかできることはありません。

厳しい言い方かもしれませんが、それでも手に負えないような火災に見舞われたら自力で移動できない患者は「見捨てる」覚悟もしないと、スタッフや自力で移動できる患者も命を落とします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>スプリンクラーや排煙装置を設置し、燃えない素材の内装材に変更し、
>火災が起きたところから燃え広がらないようにするくらいしかできることはありません。

予防という観点からはおっしゃるとおりだと思います。
そこまでは当院でも実施しておりますが、もしもの時を想定して可能な手段があればと思います。

お礼日時:2013/12/13 20:04

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