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このあいだポジフィルムを写真屋に出す時、「この写真は色バランスがくずれているな」と言われました。急いでいたこともあり、その場では「ああ、そうですか。」ですませてしまいましたが、後になってどういうことだったのか気になって仕方ありません。カメラに詳しい方、教えてください。また、色バランスの崩れた写真というのは、作品としては好ましくないものなのでしょうか。
ちなみにその写真は光が不足した場所での撮影でした。

A 回答 (3件)

 普通よく使われているフィルムはデーライトタイプといいまして、日中の太陽光で均一な色が出るように作られています。


 その条件を外すと、以下のようになります。

・青みが強くなる
 (曇りの時や薄暗い場所、日の出、日没後など)
・赤っぽくなる
 (白熱灯が灯る場所など)
・緑がかる
 (蛍光灯の灯る場所など)

 これが色バランスが崩れている状態です。
 もちろん、それを意図した作品もありますから、一概には言えません。以前、話題になった「月光浴」という写真集は月の光だけで撮っています。言ってしまえば見事に色バランスが崩れたものですが、素晴らしい作品ですよね。
 下記の参考ページ、フィルムについて詳しい解説がたくさんありますので、ご覧下さい。

参考URL:http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/nav/learning/pictur …

この回答への補足

勉強になりました。どうもありがとうございました。

補足日時:2003/10/27 00:51
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 貴方の写された写真の色調は、多分青みが強くなっていませんでしょうか、それとも赤っぽいですか?



 色バランスとは、白いものを写した時、フィルム上に白く再現されたらバランスは整っているということです。普通のフィルムはポジでもネガでも日中の自然光(比較的天気のいい状態)に一番忠実に再現されるように作られていますので、朝夕や雨天の時または蛍光灯や白熱電球の照明下で撮影すると、肉眼で感じる以上に極端に色調の偏った写真になります。

 このような光の状態を表すのに「色温度」という表現を用いますが、赤みの色は色温度が低く、青味の色は色温度が高いと言います。これは、自然光が太陽の赤外線から紫外線まであるうち、朝夕は地球に対して太陽光が斜めから当たるので、成層圏を通る距離が長くなり紫外線が吸収されて赤外線だけ通過するからです。また雲が厚いと赤外線は通らず紫外線だけ通過してくるのです。

 従って貴方の撮られた場所の色温度は高く青味が強ければ、雨天か曇天の時で、逆に赤っぽくなっていれば朝夕か電灯光、または焚き火かローソクなどの明かりも考えられますね。 

 それから、作品として見た場合は好ましい場合が多いですよ、人間の視覚より雰囲気が強調されて、写真の印象度が良くなることがありますし、ポジフィルムの場合はネガよりも色バランスの崩れが写真の色調に強く影響するので、むしろそれを利用した作品作りを心がける場合も多分にあることです。
 頑張って良い雰囲気の写真を撮ってください。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございました。たいへん勉強になりました。

お礼日時:2003/10/27 00:47

こんにちは。


下の回答者さんの答えでほぼ説明されていると思うのですが、私はそれ以外に少し特殊なケースについて補足的に書いてみます。

> ちなみにその写真は光が不足した場所での撮影でした。

写真の用語で、「相反則不軌」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。光が著しく不足していて、長時間の露出で撮影した場合に、そのフィルム本来の色特性や濃度特性が変化してしまう現象を言います。どの程度光が不足していたか、程度問題になるかと思いますが、一つの可能性として考慮なさっても良いかと存じます。リバーサル・フィルムでしたら、露出時間ごとの補正のやり方がパッケージの使用説明に書いてあるか、もしくはメーカーのサイトで公開されています。一例として、参考URLをご紹介しておきます。

http://www.fujifilm.co.jp/pro/film/rsp/rsp-d4.html

その他の場合としては、フィルムが有効期限を過ぎている場合や、撮影前の保存期間中に直射日光の当たる場所に放置して高温に晒されたりしても、発色がおかしくなってしまいます。

なお、色バランスの崩れた写真が作品としてはどうだろうかというお尋ねですが、一般論としてはNo.2の回答者さんのご意見の通りだと私も思います。その色のくずれ方が作品の狙いにマッチすれば面白い効果として働きますし、コンピュータで画像を処理することが一般化していなかった時代には、表現のための有力な手法として積極的に用いられていたものです。

ただし、わたくしの経験では、光源の色バランスの違いによる発色の変化はきれいな色に見える場合が多いのですが、フィルム自体の変質や相反則不軌による発色の変化はきたなく見えてしまう場合の方が多いと思います。

参考URL:http://www.fujifilm.co.jp/pro/film/rsp/rsp-d4.html
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございました。

お礼日時:2003/10/27 00:49

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