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前回、クォーターの質問とUSドル札について質問した者です。

お札は沖縄が返還後、デザインが2度程変更になったと教えて戴きました。
そして、1960~70年あたりまでは普通に銀貨が使われていたことも教えて戴きました。

母にクォーターについて詳しく聞くと、重さも違うし質感も違う。
昔のはもう少しくすんだ色(ツヤのない色)と言っていました。
実際、銀貨の頃のクォーターは現在のよりも重たかったらしいです。

本題はここからなのですが、新しい色刷りのドル札を母にみせたところ、
紙質が全然違う。安っぽい。昔はもっとしっかりしていたと思うと言われました。
父が東京に帰ってきたら、聞いてみたら?とも言われたので、自信があるのかな?と。
40年以上前のことですし、信頼性に欠けますが、クォーターについては母が正解でしたので、また疑問に思って質問させて戴きました。

1960年代に流通していた、USドルのお札の紙質は現在のに比べて、
しっかりとしたものだったのでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは、またお目にかかりましたね。


そうですねクォーターの場合銀貨は純度90%で重さは6.25グラムでした。今の硬貨は中央が銅で
その両面を白銅でサンドイッチしたクラッドメタルという素材です。重さは5.67グラムで軽いのです。
色はどうでしょうか、銀貨は黒ずむことがありますからね。

紙幣に関してなんですが、実はおっしゃるように紙質は変わっているのですよ。1996年にそれまでの
伝統を破って表の肖像を大型に変化させましたが、この時点で昔の紙幣には無かった透かしが採用
されたのです。USDの紙幣の用紙は、日本のような楮、三椏といった和紙の原料を用いていません、
主にマニラ麻や綿の用紙で、ゴワゴワしていて非常に質の悪い用紙だったのです。このことは、
紙の繊維の厚さを変えて、濃淡を表す透かしを作るのが難しかったようです。従ってシリーズ1996の
紙幣では用紙厚をやや薄くして、透かしを入れました。しかし、日本の紙幣に比べればとても雑で
お粗末な物でした。その後シリーズ2004の紙幣ではオフセット印刷で色刷りが行われることになり、
色インクの乗りやすい用紙に若干繊維の配合が変わっています。ですから昔の紙幣に比べれば、
紙質は良いのですが、やや薄くなっています。でも見た目の違いは普通には分からない程度です。
ただ手触りは違います。人間の手の感触は非常に鋭いですから、旧紙幣と今の紙幣の手触りの
違いは、感じられても不思議ではありません。
実は大きく分けると旧紙幣、大型肖像紙幣、今の色刷り紙幣の3種類なんですが、旧紙幣にも、
最後に発行されたシリーズ1995の紙幣は、肖像や仕様は旧紙幣なんですが、セキュリティスレッド
といって紙幣の用紙に細い帯を漉きこんだ偽造防止策がとられています。
この紙幣は数が少ないので貴重なものですね。

余談ですがユーロの紙幣は綿100%の紙幣なんですよ。でも紙幣の紙はなんと言っても日本の紙が
世界一だと思っています。
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この回答へのお礼

ご回答くださり本当にありがとうございます。

先日はとても丁寧な回答をありがとうございました。
今回も母に軍配が上がったようです。。相当昔のことなのに、すぐに分かるものなんですね。
紙質についてなんて、回答してくれる方いらっしゃるか心配でしたが、
きちんと解説いただきまして、納得しました。母に伝えたいと思います。
銀貨の色はどうなんでしょうね。今程ツヤは無かったと言ってますが・・・。
銀の変色によって、そう見えただけでしょうかね。
紙質は良くなっているけれど、薄くなっているのですね。本当に勉強になります。
その1995の紙幣は見てみたい物です。

日本のお札は特に新札はスベスベしていて、触り心地もいいですね。
原料に和紙を使っているのですか。
アジアの紙幣は何枚か家にもありましたが、日本のものとは全然違かったと記憶しています。
ユーロはまだ手にしたことがありません。綿100%とは。洋服みたいですね。

今回も丁寧なご回答、余談も参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2011/11/07 19:11

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