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血縁者・家族は特別だという感覚は誰しも多かれ少なかれ持っている、広く共感を得られるものだと思います。
伊坂幸太郎の重力ピエロだとか創作物のテーマでもよく書かれていますし、歴史上の政略結婚や血判状なども血のつながりを意識したものですよね。昨今の○○ファミリー何かも擬似的な家族として内外に絆の強さを示すものだと思います。

この血縁・家族の特別さという感覚は一体どこから来るものなのか(生来的なもの?、道徳教育の成果?、子育ての中で醸成されるもの?、など)疑問に感じました。
こういったテーマについて書かれた書籍などがあれば教えてください。
子育て入門だとか家族のお悩み解決みたいな実践的な本というよりは、もう少し学術的な視点(社会学とか?)から見た本をお願いします。
回答よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

日本の場合、御家(おいえ)大事意識に関しての本が多いです。

イエ、家長(かちょう)制度、御家騒動(おいえそうどう)あたりがキーワード。

中根千枝がイエ、山崎正和が森鴎外をとりあげた『戦う家長』、中公新書や講談社現代新書に御家騒動ものがあります。山本博文に仙台藩伊達家存続のために狼藉ものの藩主を廃嫡し幼君を新藩主に就けた家臣の画策を研究した一冊があり、講談社学術文庫から出ています。家の存続は一族郎党にとって最重要だったことを伺わせます。武家の仇討ちも、この線で理解すると腑に落ちます。

日本の近代小説もイエと個人との価値観の対立が主要テーマにするのが案外あります。自由恋愛はイエの存続最優先の当時の価値観と対立します。政略結婚、許嫁(いいなずけ)、跡取り養子、不妊不産の嫁との離縁、側室・おめかけ制度などもイエ存続第一から出てきているといえます。

家族をテーマにした社会学の研究は有斐閣(ゆうひかく)から何点か出ています。

日本的な家族、とりわけ親を大事にする倫理感は儒教の影響下にあります。加地伸行『儒教とは何か』中公新書はなぜ儒教は親、祖先、墓、葬儀を大事にするのか宗教としての儒教を解説した章があります。
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