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疑問に思うことがあるのですが、人がスレテオスピーカで音を聞く時は必ず音が濁るのではないでしょうか?
人は音を聞く時、左と右の耳から入った音を合成して聞いていると思うのですが
ステレオスピーカで聞く場合、本来左のスピーカの音は左の耳で、右のスピーカの音は右の耳で聞くべきですが、実際には左のスピーカの音が右の耳に、右のスピーカの音が左の耳に少しの時間差(位相差)を持って入ってきます。
そうすると、元の音に対して違った音、濁った音として聞いていることになるのではないでしょうか?
音楽家がレコーディングの際に音質を確認する時に必ずヘッドホンを使うのは、このような理由があるのではないかと思うのですが、この考え方は間違いないでしょうか?

専門家の方や実際にスピーカの音と高級ヘッドホンの音を聞き比べて、こうした経験を持っておられる方の見解を教えて頂ければありがたいです。

A 回答 (19件中1~10件)

はじめまして♪



素朴な疑問=根幹に関わる奥深いもの。
うーん、良い質問ですねぇ。

音響工学の専門家でもなんでもない素人ですが、私も過去に似たような疑問を持ったので、それから調べたり実験したりした事が有ります。

結論から言えば、気にしなくて良いと言えます。

さてと、、、モノラル音声からステレオ音声になった経緯から知っている事を順に書いて行くと文字数やいろんな部分に支障があるので、おおまかに。

ステレオ録音と再生は、演奏者へ向けて2本のマイクで録音し、前方に置いた2本のスピーカーで再現します。
演奏を再現するという意味で、正しい方法です。

この音をヘッドホンで聴くと、前方と感じられず、センターが後頭部で左右が耳の付近。
つまり、頭蓋骨の後ろ側に音の空間を感じてしまいます。

この状況をなんとかヘッドホンでも前や広い空間を感じられないかと研究が進みました。

1970年代かな? 頭の形と耳たぶを付けた、実際の耳の位置に小型マイクを組み込んで録音するとヘッドホンで聴いた時に最適な音の空間が表現出来るようになりました。
(ダミーヘッドマイクによるバイノーラル録音と言うそうです)

その後、だったら、スピーカーでも、、、、って事で、左右のスピーカーを真横に置いたり、通常の置き方で顔の前まで左右を仕切る板を設けたりなどの実験が多くの人で試されました。
(私も1990年代に、スピーカーを真横に置いてみて、、うーん、どうかなぁ。)
どこの記事だったか、左右のスピーカーをセンターに寄せて、外向き角度を付けた上に有る程度のシキリ板を設ける「逆オルソン方式」なんて命名された設置方法も有ったと記憶しています。
(最近、この方式に似たスピーカー質問も有りましたよ。)
http://okwave.jp/qa/q7158667.html

さて、カセットウォークマンがヒットしてから、流行歌(古い、、) PopsのHit曲等はヘッドホンで聴かれる事が多く成って来たので、現実的な演奏会場の録音からスタジオで録音して空間の感じを後から電子的に付加するサウンドが増えました。それまではエコーと言えば歌手か、一部の楽器に効果用として利用したのですが、サウンド全体を考慮した使い方に変化したのはYMOの時代からでしょか?
(それ以前のシンセサイザー演奏の富田氏はすでに知って居たかのようなサウンド。)

現代では録音から音楽作りの過程で高度な電子的空間表現を付加していますし、スピーカーでもヘッドホンでもモニターして違和感が無い様に、ヒットするように音を造り込んでいます。

そのため、現代の音楽はスピーカーでもヘッドホンでも聴き易く成っています。
(これが、最初に書いた結論です。)

今でもジャズやクラシック等で、本来的な2本のマイクだけで録音したオーディオマニア向けの高忠実度再生に向いたアルバムが存在します。(ヘッドホンで聴けば後頭部に音源があるように感じます。)
また、非常に少ないのですが、ヘッドホンだけで高忠実度に再生可能なバイノーラル録音物も存在します。(スピーカーで聴けば実在感が無くて、隣の部屋の音か?て言う感じらしいです。)

人間は、そもそも右の耳だけ、左の耳だけって言う音は自然環境ではあり得ませんし、乳幼児期の経験則も有りません。両方で聴いて方向や空間等を感じますので、濁ると考えなくて良いでしょう。

この回答への補足

ありがとうございました。
この回答のおかげで前方定位ヘッドホンを多くの人に理解してもらうことができそうな説明方法を見出すことができました。
顔の前に仕切り板を置いて実験してもらえば似た状況を聞いてもらえることを思いつきましたが、仕切り板は音が反射すると時間差をもった音が混じるので吸音性の板を使えば良い事になります。
音楽ジャンルによっては3D効果等を出すため時間操作処理した音源があり、これらの音源ではむしろ聞くに堪えないような音になることも想像できます。
弱点を明記して理解してもらった上で購入していただくことが重要と考えていましたので大変重要な点を気づかせて頂きました。
感謝しています。

補足日時:2011/12/21 09:11
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この回答へのお礼

経験に基づいた回答ありがとうございます。
実はこの質問、本当に左耳で聞くべき音を左で、右耳で聞くべき音を右で聞くことができる前方定位ヘッドホンを開発し、既存のヘッドホンやスピーカの音と聞き比べて、その音質の違いに付いて考察し1つの結論に達しましたが皆さんに理解してもらえるかどうか知りたいための物でした。

独自の研究から前方定位ヘッドホンを研究し、現段階で音源のCDの音から目の前から前方に広がる前後の距離を認識できる音場を再現することに成功しましたが、その音質は正に生演奏を聞いているかのように澄んだ音で、今まで聞いてきた全てのスピーカとは全く違うものとなりました。
全てのスピーカの音質は、生演奏の楽器の本当の音質とは明らかに違うと思いませんか?
そこで考えられる理由として逆チャンネルの音が位相差を持って耳に入りことが障害となっていると推測しました。
また、ヘッドホンの音は前後の音が重なって聞こえ、前後の定位ができないために1つの楽器を生演奏の時のように容易に聞き分けることができないで貧弱な音質となります。
これは実際に試聴した結果なのですが、この推測は認めてもらえるでしょうか?

お礼日時:2011/12/15 20:30

顔の前に衝立を立てて左右のスピーカーのクロストークを押さえようという試みはかなり大勢の人がやっていると思う。

私も何も知らなかった若い頃にやったし。この度も久々にやったことになる。

1970年からバブル崩壊の1990年の間には国内の無響室も様々な実験やオーディオ製品の測定で大盛況で、あなたの考えた眼前衝立実験も行われた筈。国会図書館あたりで探せば研究文献が見つかるかも知れない。ただ、これら無響室実験や無響室録音で華々しい成果があったとは聞き及んでいない。

オーケストラが一堂に入れる国立の無響室を持つ国フランス原産のSONEXという吸音素材がある。無響室録音もいくつかリリースされていたと思う。
これを部屋一面に貼り付ければ良い。
厚みが低音の吸音特性に係わるので最も厚い10cm厚のものがお勧め。10cm厚あれば100Hz以上は無響室と同等の性能が得られるだろう。
バブルの真っ只中、初めてSONEXが輸入された時にまとめ買いして実験に使った。当時は吸音特性データが添付されていたが価格は現在の倍以上だった。その中古を演奏家やカラオケ店に提供していくらか元手を取り戻したが10年前ころ酸化でポロポロとちぎれて崩れた。それでもウレタン素材にしては寿命が長いと思う。これ以前グラスウールを使っていたのに比べ人体に安全で使いやすいし、可動式の吸音パーティションを作るにも格好の素材。

現在、日本ではSOUNDHOUSEで購入できます。
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.a …

無響室での実験。本気でそう考えるなら、自分で無響室もどきを作ればいいと思う。
思ったとおりに行けば嬉しいし、思いがけない発見も嬉しい。失敗も自分の知的財産になりますよ。
 
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この回答へのお礼

めんどくさい討議になってしまいましたが、付き合ってくださってありがとうございます。
私のオーディオ環境はかなりデッドですからこの方法は非常に効果的だと感じています。
大型ホームセンターでは縦横30cm程度の表面が人工芝のような吸音シートを売っています。
これを私は吸音材として利用しているのですが、薄いですが優れ物で吸音効果が非常に高いようです。
これを板の両面に貼り付けて目の前に置いて支柱を付けて音楽を聴きたいと考えています。
どうせ音楽鑑賞は部屋を薄暗くして座って聞くのですから多少邪魔になっても問題ないのではないかと思うのですが、生演奏に近い音質を求めている方にはぜひ試して頂ければと思います。

掲示板で宣伝するつもりは無かったのですが、売り出す際に前方定位ヘッドホンと言ってもどんな物なのか、どんな音質、音場が再現できるのか、どのように説明したら良いのか困っていましたが、お付き合いいただいたおかげで方法が見えてきたように思います。
問題が解決しましたので終了したいと思います。
回答してくださった皆さんに、ありがとうございました。

お礼日時:2011/12/19 08:30

No.17のお礼、補足に対し



あなたの言われる実験を、非常に短時間ですが自宅でスピーカーおよび自然音でやってみました。
スピーカー・自然音にて顔の前の吸音パーティションの変化が聞き取れます。
No.14で指摘しておりますルームアコースティックの変化と捕らえますが如何でしょうか?

耳の直近に、吸音あるいは反射性の音響素材を置くとルームアコースティックを大きく変化させます。
例えば、手のひらでお椀を作って耳タブの後ろに当てた場合の変化とか。

ただ、心理音響(No.17で”真理”と誤植)も、物理音響もまだ解明されて現象は多く、最近では界面(壁面などのことです)における音の振る舞いの研究が盛んなようです。
心理音響の分野では、ヘルムート・ハースの研究のように意識と無関係におこるものもあれば、厄介な事に意識によってコントロールされるものもあります。
鼓膜上だって、幕物質で起こる2音の干渉によるAM変調もあればFM変調も歪みも起こる筈です。それがどう認識され、何がフィルターされるか。そのような研究も必要でしょう。

わたしは、あなたに指示された実験では、ルームアコースティックの変化であると捉えました。
あなたの研究を否定する訳ではないので誤解の無いように。
結論を急ぐことはないでしょう。あなたは、持論を証明する為にルームアコースティックの変化を排除する実験方法やデータを収集してゆけば良いのです。そのように対論に覆されない全く新しい音響現象や理論に辿り着ければ、あなたの名前で呼ばれる音響現象となるでしょう。あるいは、わたしがヘルムート・ハースに辿り着いたように先人の発表に行き当たるかもしれません。
 

この回答への補足

この問題は音響の専門家であれば考えるはずだと思っていましたが、やはり以前から気づいて解決しようとした例があるようです。
http://homepage2.nifty.com/tnatori/NS/WhatIsNS.h …

補足日時:2011/12/18 10:45
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど、興味深い解釈をされると感心しました。
自然界の音では普通は右側から顔を回り込んで左の耳に入る音が入らなくなるので音は変るでしょうね。
ステレオスピーカでは右のスピーカの音は右の耳で聞きたいので、このような実験をお勧めしたのですが間違いですかね?
本当は無響室や屋外でこの実験をすれば効果が明確になると思うのですが誰かできる人は居ないでしょうか?

お礼日時:2011/12/18 08:35

No.14のお礼に対し



>スピーカの音を聞いている時、一瞬でも早く届いた方に音の方向を感じ、ごく僅か遅れた同種の音は脳内処理で消してしまうなんてことは私には理解できません。
この現象は1949年にヘルムート・ハース(Helmut Haas)によって発表された最も有名な音響心理効果です。

デジタルディレイを持っておられるなら話は早い。簡単に実験できます。

実験その1は、モノラルの単純なシグナル(楽器音などがよい)を左右に均等に振り分け(つまりモノラルでセンター定位で聞こえる状態)、一方を千分の一秒遅らせてステレオヘッドフォンで聞いてみてください。
片方づつ聞けば、当然両方とも同じ音で聞こえます。
両耳で聞くとどちらから聞こえますか?音色は濁りましたか?

実験その2は、遅らせた音をMIXしてモノラルで聞いてみてください。もう元の音では聞こえないでしょう。これを「時間差関係固定」と申し上げたのです。
この二つの実験で、聴覚(脳内で起きる真理的な作用)で合成される場合と電気物理的にチャンネルソース内で合成される場合の明確な違いを聞くことができます。
実験は以上です。

スピーカーの位置を、ヘッドフォンで電気的にシミュレーションしておられるようですが、時間差が振動版から音が発する以前にあるのか、以後に発生するのか良く考えてください。
 

この回答への補足

簡単に実験する方法を考えました。
顔の前に座布団を縦にして左右の音を分離してみてください。
すっきりしたきれいな音質に変ることがすぐにわかると思います。
これが本来の音源の音質です。

補足日時:2011/12/17 10:30
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この回答へのお礼

申し訳ないのですが私の質問の意味が良く伝わっていないようですが、左右のスピーカの音の時間差は聴覚が調整して合成した音を認識しますから音質が変ることはありえないと思います。
私が問題にしているのは右のスピーカの音が右耳に入ると同時に左のスピーカの音が顔を回り込み時間差を持って合成されて右の耳に入ることが音質を変えているということで、この場合は電気物理的ではなくて空気振動で合成されて音質が変ると言うことです。

1つの検証実験を考えました。
モノラル音源を用意して方チャンネルで聞いてみてください。
この音はモノラルの1つのスピーカで聞いているのですから、使用する機器を使ったモノラルの忠実な音を聞いていると考えれます。
では、このモノラル音源を2つのスピーカで鳴らして聞いてみてください。
少し遅れた逆チャンネルの音が合成されて音質が変らないのであれば同じ音質のはずですが、明らかに音質が変り高音がにぎやかになっているように思われるでしょう。
ステレオは趣味の物ですからこの音のほうが良いといわれる方はそれで良いのですが、すっきりした1つのスピーカとのこの違いは明らかに2つのスピーカにしたことによる変化です。
ではステレオでまともな音を聞けないのかと言われるかもしれないので一応対策を考えてみました。
非常に邪魔になる方法ですが、顔の前にできれば大きい方が良いのですが逆チャンネルの音が顔を回り込まないように、また反射して時間差を持った音が耳に入らないように縦横50cm程度以上の両面に吸音材を張った板を置いてみてください。
こんなことを書くと、また叱られそうですがもしかしたら、これは生演奏かと思うような音が聞こえるかも知れませんよ。

お礼日時:2011/12/17 08:59

議論が盛況ですが



結局のところ、この質問者さんは質問しに来たのでしょうか?

お礼を読んでもご自分で構築されたある種の理論の誇示でしかなく

回答者お歴々が書き込むオーディオ的一般論を受け入れるとは思えません。

私からすればある意味で宗教じみてます。

研究者、求道者であれば宗教家じみてしまうことも理解していますが

自画自賛もここまで来てしまうと考えものです。

とどのつまりは開発し終えたヘッドフォンのPR目的で質問者を装ってないか?

ついでに一般マニアの意識調査もするつもりなのかな?と勘繰りたくもなります。


ここまくると次の展開は
来年一月に試験販売されるヘッドフォンの発売元と連絡先の開示ですよね。
質問者さんからすれば予定通りですか?
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この回答へのお礼

質問の目的は前の方の方のお礼の中で書いたように、私の質問を一般的にオーディオに関心がある人が理解してくださるかどうか確認するためです。
このような質問をして調査するようなことをしたことは、大変申し訳なく思っていますが事実を知ってもらう目的もあります。
皆さんの回答は私の説明を多くの人が認められないことを知ることができましたので非常に参考になり、最後にお礼を書きたいと思っていたのですが全ての回答者の方に大変感謝しています。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2011/12/17 08:22

>> 前方定位ヘッドホンを実現しようとして失敗し、「生楽器の音が聞こえるヘッドフォン」は、ユーザの空想に過ぎないとあきらめられるように //



こちらの認識・用語とズレがあるようです。

第1に、「定位」の問題と「音質・音色」の問題は、双方に共通して影響する要素があるにせよ、別個の問題と考えます。定位は、主に左右の音量差(と位相差?)によって生じるものである一方、音質・音色は、極論すれば歪みによって生じるものです。

すなわち、録音物に忠実、言い換えればいわゆる「色づけがないスピーカー(ヘッドフォンも同じ)」は、歪みを低減することで実現されます。しかし、いかに低歪みなスピーカーでも、左右に音量差をつければ「定位」は崩れます。逆に、いくら「定位」が正しくても、歪み率が高ければ意味がありません。

従って、どちらも高い次元で実現されるべきですが、ごちゃ混ぜにして良いものでもありません。

第2に、「ユーザの空想に過ぎない」のは、小難しい話をするまでもなく、「マイクによって音色が違う」という事実を挙げるだけでも十分でしょう。「忠実な録音」を標榜する様々なレコード会社がありますが、使っているマイクは様々であり、そのセッティングも様々です。「神様の保証付きの忠実な録音」は、存在し得ません。故に、「本物の楽器の音が再生できるスピーカー」もまた、存在し得ません。

再生機器においてあり得るのは、「録音物に忠実であること」だけです。もちろん、そこには定位も音質・音色も両方含まれますが、それを確認する手だてはありません。人間が判断する以上、主観が入り込みます。つまり、「万人にとって忠実なスピーカー」もまた、存在し得ません。地球人がみんな(どこかのアニメか映画のように)アンドロイド化すれば、あるいはあり得るかも知れませんが。

さて、本題の「位相」の話は、No.13, 14の回答者が詳しく、かつ的確にお答えなので、わざわざ蛇足を付けるまでもないでしょう。

しかし、おそらく、質問の意図は、「音響工学、音響心理学の意味での『位相』が悪影響を及ぼすか」というより、「スピーカーから出た音は耳に届くまでに様々な外的要因が絡むが、ヘッドフォンは直接聞くことになるので、より優位ではないか」という大雑把な話だと理解しました。

仮にそうだとした場合、ヘッドフォン固有の諸問題を解決し、かつ、ヘッドフォンの優位性を確保できるなら、それは1つの価値を生むでしょう。しかし、「価値」は人間が付けるものであって、科学的・理論的に決まるものではありません。

あなたの製品に、つまりあなたの思想に賛同する人もいるでしょうが、しない人もいるでしょう。そういう事象について「どうか?」と問われても、確定的な答えは出せません。確実に言えるのは、「本物の音を再現できる」とか、「音響工学、音響心理学の意味での『位相』の問題を解決した」とかを売り文句にするのは、お勧めしかねるということです。
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諸事情でなかなか出てこれませんが、この分野は私のライフワークでもありますので短く回答しておきます。



濁った音?大丈夫ですよ。人の耳(脳)は左右スピーカーの真ん中を意図も簡単に探し出す能力が有ります。

詳しくは書きませんが音を聞くのは脳だという事がまず第一点。大まかには、もう一点、音波は波の性質なので、左右から波がぶつかっても混ざらず進行方向に伝わってゆきますし、左から出た音が左耳と右耳に届く時間差は千分の一秒の違いもありませんが人の聴覚の特性で、一瞬でも早く届いた方に音の方向を感じ、ごく僅か遅れた同種の音は脳内処理で消してしまいます(なんだかノイズキャンセルヘッドフォンみたいですが、こうやって外敵から逃れたり獲物を捕らえて生存競争を生き延びてこれたのかも)ので、左右のスピーカーの中央線上で聞く限りにおいて左右から出た音が干渉して濁るという事はまずありません。しかし、ほぼ同じ方角から聞こえる同じ音だと干渉を生じます。壁や床・天井の反射音は反射の帯域や遅延時間により部屋独特の癖として聞こえます。コンサートホールの音・トンネルの音・風呂場の音、反射材質による違いで木の音・石の音などなどです。時間差(音色・音程判断に掛かる時間、音の同時性認識の範囲内の時間差、この時間差が大きくなると別の音”エコー”として認識されてしまう)による位相差で周波数特性が変化し、イコライジングされる訳です。楽器の音色の多くはこの原理で作られます。他の人の指摘にもあるようにヘッドフォンのハウジングも独特な癖をつくります。また、2つのスピーカーがステレオでなくて並べて置かれたモノラルの場合はスピーカーの距離差に応じて濁って聞こえます。このような干渉によって濁った音を人は一般に「太い音」と表現します。濁りが喜ばれる場合も数多く有るのです。

ところで、音をマイクで録って聞くと反射音の時間差関係が固定されてしまい、耳で直接聞くのとは違った、耳では聞き得ない音に成ります。生と録音の一番の違いは、この時間差関係固定の有無ですね。録音することによって新たな芸術作品になると受け止めましょう。目と耳の知覚システムの違いがありますが、カメラで撮った写真も位置関係の固定と二次元化により新たな芸術作品になるのと共通するものがあります。
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この回答へのお礼

多くの知識と経験を持っておられる方からの回答ありがとうございます。
オーディオに詳しい方が本気でそのように考えられるのですか?
オーディオマニアの方から猛反発を受けるかもしれませんが、これらは事実でありより良い音で聞くことができることを知ってもらうためにあえて書かせていただきます。
スピーカの音を聞いている時、一瞬でも早く届いた方に音の方向を感じ、ごく僅か遅れた同種の音は脳内処理で消してしまうなんてことは私には理解できません。

このヘッドホンが完成段階になったときからできるだけ多くの種類の音源を聞いたり音響効果を加えて試聴テストを繰り返していますが、多くのオーディオマニアが行なうような比較テストの1つを紹介しましょう。
ヘッドホンで前方定位効果を得るために左右のチャンネルの音に少しの時間遅延を加えて逆チャンネルに加えるソフトやプレーヤーで音響効果(パナではP.RSD)操作ができるものがあります。
これらの効果を加えて、このヘッドホンで元の音と比較してみました。
モノラルマイクで録音しミキサーのパンポットで左右の定位を振り分けたと思える音源は、このヘッドホンで聞くと顔のすぐ周囲の澄んだ音として聞こえますがエコーが掛かっている為でしょうが少し奥行きのある音として聞こえます。
この状態で効果を加えた状態と切り替えると見事に前方1~2mの音として聞こえ正にスピーカのように聞こえます。
この音質はどうなったかと言えば、これもスピーカで聞いているかのような平面的な音となるだけでなく明らかに音質が劣化し違う音となってしまいました。
わずかな時間差を持った逆チャンネルの音が加わることは音質に重大な影響を与えています。

お礼日時:2011/12/16 13:13

音は濁りませんよ。


理由は二つあげられると思います。

1.位相差は音を濁らせる要因にならない
2.人の耳は位相特性に鈍感、周波数特性に敏感という性質がある

位相差によって音を強めあったり弱めあったり、音の方向を知ったり、ということは
ありますが、位相差は混変調ひずみのように音の濁りとして認識される性質を持たないです。

二つめは参考的意味合いもありますが、位相特性が原因で楽音の波形が大きく
変化しても、人の耳には同じに聞こえます。他方、周波数特性には敏感で
たとえばグラフィックイコライザーで調整した音は誰にでもわかることから
理解されることだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かに濁るという表現は違うかもしれません。
しかし、提案したように顔の前に座布団を置いて左右の音を分離した場合のスピーカからの音を聞くとき明らかに音質が大きく変ります。
逆スピーカからの少しの時間差が音質に大きく関わっていることは確かでしょう。
特定の周波数を強めたり弱めたりしている様にも思え、敏感な周波数特性の変化が大きく影響しているかもしれません。

また、音楽ソースにもよりますが分離した音の場合、音に奥行きを感じることができまるのではないでしょうか。
これは逆チャンネルの時間差を持った音がなくなることで元の音源に含まれるステレオ録音時の2本のマイクの間のわずかな時間差が聞き取れるようになって、実際の音で遠近感を認識できると同様に距離感を復元できているのではないかと考えています。

お礼日時:2011/12/21 11:07

再び iBook-2001 です♪



お礼を戴きありがとうございます。

ふぅ~~む、、なるほど。 
なかなか面白い考察です。

ただ、実際に試して聴いてみてどのように変化し、それが一般的に受け入れられるかと言う問題は有りそうです。

まぁ、私が過去に行った実験やコンサートで聴いた経験程度では、あくまで個人の独り言でしょう。

「逆チャンネルの音が位相差を持って耳に入りことが障害となっていると推測しました。」
よく考えれば、右のスピーカーから出た音が左の壁に反射して位相差を伴って更に右の壁に反射し左右の耳に到達して聴いています。
これが、人間の耳では無くて、マイクロフォンなら混濁信号として一定条件下のテスト信号では検出可能かもしれません。

人間は耳で音を聴いているのでは無く、あくまで耳で感知した音を脳で理解しています。
このあたりが、音響工学と言う専門分野でも重要らしいのですが、私は素人なので、脳内処理までは理解出来てませんよ(苦笑)

ヘッドホンでの前方定位はとても夢が有るのでドンドン実験して効果を高めてください。
でも、通常の前方左右のスピーカー再生に置けるステレオ再現を否定や疑問視しては、ちょっと違う方向に進んでしまいかねません。
(オーディオファンの中でも、オカルトオーディオって言われる範疇になりそうで、、)

私個人はヘッドホン利用も多々あります。特別に音楽を深く楽しむと言う場面ではあまり利用しません。
単に録音状況が解り易いからアニメやウェブラジオなどで多用してます。
(SONY MDR-CD900ST)
もっとも、屋外イベントで、自前PA機材のコンサートを録音して編集の目的で「まぁ、一つの基準ヘッドホンだから、買ってみるかぁ。」と言うのがこのヘッドホン利用のきっかけです。

素人なりにも録音後に編集してみると、ヘッドホンだけで編集した音はスピーカーで違和感がアリ。スピーカーだけで変更するとヘッドホンで違和感アリ、、、相互にバランスが良い妥協点がなかなか難しいと言う実体験もあります。

個人的にはスピーカー工作が趣味の一つでもあるので、スピーカーで違和感が出ない範囲でヘッドホンに良い感じでCD-Rに焼いたのと、ヘッドホンで違和感が無い範囲でスピーカーに良い感じのをCD-Rにして、出演者に配ったら、スピーカーに良い方を支持していただけました。イベント主催の人には逆で、ヘッドホンで良い感じの方が良かったと言われたんです。
なかなか、難しいものですね。 録音からパッケージ化って。

さて、なぜ、録音からの事を書き込んだか? そろそろお気付きかと思います。
最適なサウンドとは、演奏者と録音側の事情、そして聴く人の環境次第ということです。

こればかりは、科学的な理論ダケでは無くて、聴いた人の個人的感性、芸術的価値観が重要なんだと思います。

論理的な理由付けに他の方式の弱点を持ち出すと、経験豊富なオーディオファンは幾多の経験からオカルト的な、、と、すぐ拒否反応でしょう。
有る人が気を込めた高価なインシュレーターなどは興味本位の私にもさすがに、、、(苦笑)

オーディオなんて、聴いた人が楽しめればそれで良い物ですから、10人10色のサウンドで良いのだと思います。

ただ、左右信号の位相差を伴った干渉だけでは、各種エフェクターを多用した現在のPops系サウンドではほとんど賛同者が得られないように思われます。

おそらく着眼点は良いと思いますので、更なる検証などから広い視野で多くの人が「言われてみれば、、、」と思えるような研究を続けてください。

全くの素人で単なるオーディオファンの片隅に居る私も、興味が有ります。

がんばってください♪
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>> 音楽家がレコーディングの際に音質を確認する時に必ずヘッドホンを使うのは、このような理由があるのではないかと思うのですが、この考え方は間違いないでしょうか? //



エンジニアによって違いはありますが、一般的には、ヘッドフォンは「細かい部分の粗探し用」であり、スピーカーは「全体的なバランス、パン、エフェクト、定位の確認用」です。確かに、スピーカーだと「部屋の反響が邪魔」というのは事実です。しかし、「右チャンネルから聞こえる音を左耳に入れるべきではないから」という理由ではありません。

「ヘッドフォンで聞くべき音」は、いわゆるバイノーラル録音の音源だけです。それ以外は、もともと「スピーカーで鳴らされること」を想定して(それゆえスタジオでもスピーカーでモニターして)作られています。そして、スピーカーが空間に音波を生成するものである以上、位相差を生じることは当然の前提です。「ステレオスピーカで聞く場合、本来左のスピーカの音は左の耳で、右のスピーカの音は右の耳で聞くべき」とは言えません。

なお、スピーカーから聞こえる音は、録音物に対しては忠実であるべきですが、それ以上遡って「生楽器の本来の音」を求めることは不可能です。なぜなら、そもそも「録音の現場でどのような音が鳴っていたか」は、それに携わったミュージシャンやエンジニアしか知り得ないことだからです。従って、「生楽器の音が聞こえるスピーカー、ヘッドフォン」は、ユーザの空想に過ぎません。

もちろん、(忠実な録音が求められる場面では)エンジニアには「生楽器の音に忠実な録音物を作る努力」をしてもらう必要はありますが、ユーザが関与できる問題ではありません。また、もちろん、「忠実に録音できるマイク、レコーダー」を持参し、自分で録音した音源であれば、それを「忠実に再現できるスピーカー、ヘッドフォン」かどうか、判断できるかも知れません。

ちなみに、ヘッドフォン自体にも歪みがあるので(計測したことはありませんが、少なくともダイナミック型であれば群遅延や高調波歪みはけっこうあると思います)、その意味では「濁った音」だと言えます。また、ヘッドフォンの場合、耳たぶに反射した音波がハウジングの中で乱反射し、遅れて鼓膜に届くことになるので、その意味では「位相差」は解消できません。

そういうメカニカルな意味での「位相差」をなくすなら、聴神経か脳に直接電気信号を与えて音を認識させるといったことが必要ではないかと思います(難聴の治療にも役立ちそうですね)。言い換えれば、いくら突き詰めても結局は「程度問題」でしかないと思います。
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この回答へのお礼

現実を良く知っておられて大変参考になります。
私も秋葉原でヤマギワやラジオ会館5階だったでしょうか、世界の名機と言われるスピーカが山積みの中で音を聞いてきましたが、確かに良い音で音楽性が高いと思うのでオーディオマニアが大金を支出して購入するのは理解できますが、これは本当に生の音だと思ったことは1度もないと思います。
過去にいくつものメーカや研究室が前方定位ヘッドホンを実現しようとして失敗し、「生楽器の音が聞こえるヘッドフォン」は、ユーザの空想に過ぎないとあきらめられるようになっていることを充分承知しています。
しかし、専門家と言われる人達が人の聴覚に関して重大な間違いを犯しているのではないかという疑問を持って、基本原理から新構造のヘッドホンを試作し改良を繰り返して約2年掛かりましたが音質の面でも満足できるヘッドホンが完成しました。

当初、私も前方定位ヘッドホンはスピーカのように聞こえるのではないかと考えていましたが、その実力はとんでもない物であることを思い知らされることになりました。
「録音の現場でどのような音が鳴っていたか」は、それに携わったミュージシャンやエンジニアしか知り得ないはずの生演奏の音色、録音会場の響き全てを奥行きのある音で聞き取ることができたのです。
既に製品として生産できる状態になっていて1月中旬から下旬に第1回テスト販売を始められるよう準備を進めています。
テスト販売で全ての人から高い評価を得られたなら正式販売に移行する予定です。

お礼日時:2011/12/16 08:53

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