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点訳をしています。
一般書の中に引用されている梁川星巌の白文を、書き下し文にしたいのですが、全く知識がなく困っています。どなたか教えていただけませんか?

鄙人無事稜田
売文以代歳入所不得不受潤筆銭、
元王冕画梅以幅長短
為得米之差、
今倣其意定価
又不貳韓伯売薬之例也

A 回答 (1件)

専門家ではありませんが、他の回答がつかずお困りのようなので。

以下ご参考。
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鄙人無事稜田
ひじん たを りょうすることなし
売文以代歳入所不得不受潤筆銭、
さいにゅうにかえて じゅんひつせんを うけざるをえず
元王冕画梅以幅長短
げんの おうべん ちょうたんのふくをもって うめをかき
為得米之差、
こめのたしとなす
今倣其意定価
いま そのいにならい かをさだむ
又不貳韓伯売薬之例也
また かんはくの ばいやくのれいに そむくことなし
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[意訳です]
我 田を作ることなく
歳入の代わりに売文し筆料を受けざるを得ず
元の王冕は長短の紙幅に梅を描き
米の足しにした
今その意(こころ)に倣い値を定む
また韓伯売薬の例に背くことなし
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注:
鄙人:田舎者.小生.不肖(自分).
稜田:整備された田地(境界のめりはりある様子).
 稜:角,稜線.
潤筆銭:原稿料.
王冕(おうべん):元時代の作詩家画家,梅の画で有名.
貳=二:[古語]背く.違背する.
韓伯(かんはく):知られるのは韓康/字(あざな)伯休。
『雑体詩 左记室思咏史』江淹(444-505) 作に登場する、
韓伯(西暦?~385頃)字・康伯,東晋穎川の人。
この詩の冒頭に「韓公淪売薬、梅生隠市門」があります。
韓公は落ちぶれて薬を売る~という話です。
この韓伯は幼少時から母と貧窮の暮らしをし、
苦労を重ねましたが、長じて出世した人です。

蛇足:
梁川星巌は、村で塾を開いたかと思えば、
妻帯後すぐに妻をおいて旅に出るような、
放浪の人だったようですから、
いずれかの時に王冕や韓伯を想ったのでしょうか。
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この回答へのお礼

丁寧な回答を頂き嬉しく思っております。
漢詩は難しく、特に白文はどこから手をつけて良いのか悩んでいました。
一般書の中には時折、このような専門的な文章が引用されていて頭を悩ませますが、
一つずつ勉強していきたいと考えています。
また、煮詰まってしまった折には宜しくお願いします。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2012/01/31 18:38

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