
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
左辺のMnO4-のMnの酸化数を考えてください。
O=-2 なので、Mn+(-2)×=-1
Mn=+7 です。
これに対して、右辺のMn2+の酸化数は+2です。
ということは、酸化数が+7から+2が変化したので、
電子(e-)を5個取得したというのがわかります。
No.9
- 回答日時:
#8様
化学反応式では関係する物質の中の全ての元素について原子数を合わせます。
Mnの数も当然合わせます。
・酸化剤にMnO4^-を使った
・反応後にMn^2+になった
ことが分かっています。
Mnはこの2つでしか出てこないのですから他にどういう物質が関係してくるかに関係なく先にあわせることができます。水素や酸素は溶液中に存在する他の物質に関係します。後から調整します。
H2O、H^+で調整するのは水溶液中での反応ではそういうことで表現できる場合が多いということでしょう。
(教科書にも「水溶液中で起こるイオン反応について考えている」ということわりがあるはずです。)
基本は原子数を一致させるということです。
違った面から見てみましょう。
濃硫酸に銅が溶ける反応です。
Cu+2H2SO4 ⇒ CuSO4+SO2+2H2O
この式は酸化還元反応です。でもこの式の係数を合わせるのに酸化数は必要ありません。
化学反応式の練習の段階でも出てくる式です。この式が酸化数を使わないと作れないのであれば酸化還元の単元よりも後にしか出すことはできません。
金属の銅が化合物に変わっています。化合物の中では銅は銅イオンになっています。
銅の変化を抜き出します。
Cu ⇒ Cu^2+
銅を抜き出した残りは
2H2SO4 ⇒ SO4^2- +SO2+2H2O
このような2つの式に分けることができるというのも酸化数には関係がありません。
ただこれらの式は原子数は合っていますが電荷が合っていません。
電荷の不一致は電子が移動したことによって生じたと考えると半反応式が出てきます。
硫酸が酸化剤として働く時の反応では相手が銅でなくても硫酸の変化は同じであるだろうとして、組み合わせの素材として考えるイオン反応式が半反応式です。
Cu ⇒ Cu^2+ +2e^-
2H2SO4+2e^- ⇒ SO4^2- +SO2+2H2O
この式をだすのにSO4^2-やSO2の中を触る必要はありません。
酸化数は関係がないということが分かるはずです。
酸化数はこのSO4^2-やSO2の内部についてのものです。
反応の中心になる硫黄の働きを示すような指標が欲しい、結合状態が変化していることは確かなんですからそれをを表す指標が手に入れば働きの指標にもなるのではないか、酸化還元という場面だけにしか当てはまらないものでかまわない、ということから出て来たものです。単原子イオンである銅の場合は電子の移動、結合の変化が分かりやすいです。SO4^2-やSO2もCuの変化と同じような土俵に乗せて考えることができればいいのだがということでしょう。共有結合でできている分子や多原子イオンを単原子イオンの集合体であると考えるとどういう価数のイオンが対応するかという量を指標として考えましょうということで出てきたのが酸化数です。
酸化・還元反応の中での便宜的なものですから化学結合の立場は無視しています。全ての結合をイオンの結合で考えるというのが化学結合の考えと合うはずがありません。
>2SO2+O2 ⇒ 2SO3
この式はイオン反応ではありません。
イオン反応でないものについてイオンの半反応式を考えることは意味を持たないのです。
2H2+O2 ⇒ 2H2O
でも同じです。
この式自体は意味が広いです。
気相で起こっている水素の燃焼をイオン反応式で書いても意味がありません。
水の電気分解、その逆反応の燃料電池の反応ではこの式は最初と最後だけを結んだ式です。途中のステップにイオン反応の部分が出て来ることがあるかも分かりません。その部分についてはイオン反応式を書くことができます。でも最初と最後だけを示して、イオン反応式が書けるはずだと言っても意味がないのです。
No.8
- 回答日時:
(1)左辺に過マンガン酸イオンMnO4^-、右辺にマンガンイオンMn^2+を書きます。
Mnの数を一致させておきます。
なぜMnの数だけを一致させますか?
この原子の酸化数が変化していることがわかっているからでしょう。
ならば酸化数を出した方が早いのではないですか?
(2)水溶液中での反応ということでOの数の不一致はH2Oを補って合わせます。
酸化還元反応は水溶液中でしかおこらないものでしょうか?
燃焼反応はほとんどすべてが水溶液中の反応ではありません。
2SO2 + O2 → 2SO3
SO2の還元剤としての半反応式、O2の酸化剤としての半反応式はどのようにして
書けばいいのですか?
私はH+やH2Oは後付の形を合わせるだけの数値だと思っています。
ここからe-を出すことは理論が逆になっているのではないですか?
No.7
- 回答日時:
半反応式の作り方は教科書に載っています。
たいていの教科書では先にe^-の数を合わせています。
その時に酸化数を使っています。
先に原子数を合わせて最後に電荷を合わせれば酸化数は必要ありません。
酸化剤が何か、反応後にどういう物質に変わるかは分かっていなければいけません。
「硫酸酸性で過マンガン酸カリウムを酸化剤として使うと過マンガン酸イオンの赤紫色が消える。
これはMnO4^-がMn^2+に変わっていることを示している」というところまでです。
教科書に載っている手順で言えば
(1)左辺に過マンガン酸イオンMnO4^-、右辺にマンガンイオンMn^2+を書きます。
Mnの数を一致させておきます。
(2)水溶液中での反応ということでOの数の不一致はH2Oを補って合わせます。
(3)Hの数の不一致はH^+を補って合わせます。
(4)これで原子数は全て一致しているはずです。
電荷の不一致が残っていますが電子を補って合わせることができます。
多原子イオンの内部のことは一切考える必要がありません。
No.6
- 回答日時:
やはり、e-の係数を考えるには酸化数が必要ではないでしょうか?
( )^- +8( )^+ +5( )^- ⇒ ( )^2+ +4( )
上記のような式が分かっているのならば、イオンの価数を合わせるだけでe-の
数がわかります。しかし、この式でのH+の数はH2Oの数などは後付けの数値で
あり、先に決まるのがe-の数ではないでしょうか?
2005年の京都大学に以下のような問題があります。
MnO4-とMn2+とが反応すると( A )の式でMnO2になる。
S2- + NO3- + 2H+ + H2O → SO42- + NH4+
これは( B )と( C )の2つの電子授受反応からなる。
これらの問題を解くには酸化数の変化に着目しないと解けません。
No.5
- 回答日時:
#4です。
訂正です。申し訳ありません。
>( )^- +8( )^+ +5( )^- ⇒ ( )^2- +4( )
>-1+8-5=-2
↓
(正)
( )^- +8( )^+ +5( )^- ⇒ ( )^2+ +4( )
-1+8-5=+2
No.4
- 回答日時:
酸化数が分からないとこの式を完成させることができない
というおかしな考えがなぜこんなに広まってしまったのでしょうか。
そういう風に書いてある教科書があるというのが原因かもわかりませんが困ったことです。
電子の個数は多原子イオンの内部のことには関係なく決まる数字です。
電荷の保存を使います。
( )^- +8( )^+ +5( )^- ⇒ ( )^2- +4( )
-1+8-5=-2
なぜMnの酸化数が必要なのでしょうか。
化学反応式の決定には元素ごとの原子数の保存を使います。イオン反応式の決定には原子数の保存と電荷の保存を使います。原子数の保存、電荷の保存は自然の大原則です。酸化数よりもずっとランクの高い法則です。
酸化数は電荷の保存を使って決めたイオン式に矛盾しないように決めた便宜的な数字です。
多原子イオン内部の結合はイオン結合ではありません。それをイオンの集合体であるとみなせばどういう価数が対応するかを示している数字です。
No.3
- 回答日時:
基本:酸化と還元は同時に起きる。
KMnO4 →K^+ + MnO4^- のMnの酸化数は
7価になることはよろしいと思います。
Kは酸化還元に直接かんけいないので、関係ある
部分をとりだすと、質問者さんのような式になり
これをイオン式と言います。
式から左辺のMnは7価で右辺のMnは相手を酸化
したため自身は還元されて2価になります。
つまり、酸化相手から電子を5個もらい
Mn^+7+5e→Mn^+2となります。
あいては当然電子を5個放出して酸化されます。
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