
オーディオ雑誌で評論家の和久井氏がワーナーパイオニアのP-8000番台の音の良さを
よく言及しています。都内のレコードも8000番台という事で「良音8000番台!」と
プライスカードに記載され、価格が少々上がっているのが現実です。
8000番台を担当したカッティングディレクターが良かったのか?
アメリカからのテープがフレッシュだったのか?とその理由もはっきりしたものではないようです。自分の所蔵のレコードで8000番台、その再発の10000番台や6000番台を聴き比べた限り、優位性をさほど感じないのですが、この都市伝説の正確な所をご存知の方、いらっしゃいませんか?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
Audio 雑誌は読まないので和久井氏がどんな方なのかも知りませんし、Warner の Disc で P8000 番台の音が良いと言われていることも知りませんでした。
でも、そもそも「何故、今になって P8000 番台?」
ちょっと調べてみたら P8000 番台ってどうやら 1970 年代の Disc のようですね。
そこで思い当たる節があります。
1973 年、ECM Record から発売された Keith Jarrett の Solo Piano Album "Bremen Concert" と "Lausanne Concert" は音楽界のみならず、その音の良さから Audio 界も震撼させ、1975 年に Release された "The Köln Concert" は Audio 界からも数々の賞賛を受けて Jazz 界で最も多く売れた Disc の 1 つとして知らぬものはないほどの名声を受けています。
私も "Bremen Lausanne" で衝撃を受けて Disc を Tape に Dubbing し、数本の Tape を擦り切らせて Disc もダメになるほど聴き込んだもので、この 3 曲は未だに全曲を Humming できるほどです(笑)・・・ "Sun Bear Concert" の "Kyoto" も(爆)。
Audio 小僧だった私は当然、誰がどんな風に録音してどのように Disc 化したのかも調べまくったものですが、Crystal Sound と呼ばれた ECM Manfred Eicher が創りだす音の秘密には Neumann U87i (現在の Ai とは異なります) という Condenser Microphone、Quad の 4 入力 Monaural Mic'Amp' (型番は忘れました(汗))、Scully の特注 Tape Recorder という 3 種の神器みたいな組み合わせが存在することは突き止めました・・・1976 年に Release された日本公演の "Sun Bear Concert" は菅野沖彦氏が録音していましたが、この時も上記の 3 種の神器が用いられていましたね。
ECM の Cutting Machine Sound も Crystal Sound を創りだした Machine とは言え、Decca/MCA、EMI、Grammophon、PolyGram などと較べると柔らかい音だと言われていました。
ちなみに同じ ECM の "The Köln Concert" でも独 ECM 盤と 米 ECM 盤では音が違っていて、米 ECM 盤の方が Attack 感が鋭く、音の芯も太い感じがします・・・同時に聴き較べたわけではなく US 盤は US で聴いたからなのかも知れませんが(汗)・・・Cutting の Engineer は 1 人ではありませんので Engineer によって音が異なるのであれば P8000 盤台の音が良いという風にはならないだろうと思います。
1970 年代と言えば Neumann 社の Microphone も AC701 真空管式の U67 や CANON XLR Connector ではない U87 が使われていたのが、CANON XLR Connector となった U87i が出現すると瞬く間に U87i が業界 Standard Microphone となった時代です。・・・日本でも NHK 御用達の SONY C38B が U87i に喰われて行きましたし、SONY は Neumann や Schoeps に対抗して C55u、C48 などを開発したものの、結局 Neumann U87i や Schoeps CM5 Series のような名声は得られなかったようですね。
現在の U87Ai は U87i の K87 Mic' Capsule を高電圧型の K870 として感度や S/N 比等を向上させたものになっていますが、見た目の形はそっくりでも U67 と U87/U87i そして U87Ai とでは音が違いますので、こだわる人は U87i を秘蔵しているようですね(笑)・・・Schoeps 社の Micriphone などでも真空管式の M221/M222 にこだわる人もいます。
Audio 機器では「音の入口と音の出口が最も音を左右する」と言われるもので、Mania ならば Cartridge と Speaker が最も音を左右するものであることを身に沁みて解っているものですが、当然のことながら Microphone の音色も最も音を左右するものの 1 つです。
個人的には Scurry 社の Open Reel Tape Recorder の音が Ampex 社や Studer 社のそれとどう違ったのか興味深いところなのですが、1970 年代の Phono Disc 音は業界 Standard となった Neumann U87i の音が大きな影響を及ぼしているのではないかと思います。
ちなみに現在の U87Ai は 1986 年に登場したもので、当然のことながら U87i 全盛であった頃の音と現在まで続く U87Ai の音も違う筈です。
勿論、楽器に合わせて様々な Microphone が用いられるものですので、U87i だけが音を変える要因ではなかったでしょうが、特にこだわりがない限りは Vocal にも Piano にも、凄いところでは Drum にも(笑) U87Ai を向けている Studio Recording 写真を見たことがあるほど Standard な Microphone ですので、1970 年代の Recording Studio に於ける Neumann U87i の影響力は絶大なものがあっただろうと思います。
また Electro Voice RE20 や Sennheiser MD421 といった Dynamic Microphone が Drums 向け定番であった 1970 年代に較べて 1980 年代以降では AKG の Condenser Microphone が目に付くようになったのも Tape 時代の録音 Mania だった私には意外なものでしたね。・・・私はどうも AKG Microphone を使う気にはなれなくて Electro Voice RE20 派でしたが(笑)・・・。
・・・というわけで 1970 年代と言えば Neumann U87i が Disc の音を変えた時代であり、音の出口を見れば ALTEC 604 系や DIATONE 2S305 のような定位重視の Monitor Speaker が JBL や Westlake などの広帯域 Model に取って代わったことによって Recording Studio の志向する音が随分と変わってきた時代ですし、Digital 時代となった 1990 年代までの間に従来の Analog ともその後の Digital とも異なる独特の音色を確立した時期が Warner/Pioneer では P8000 番台の Disc 群なのではないかと推測するのですがどうでしょうか?
Recording Producer、Recording Engineer などの人々が異なるにも関わらず、P8000 盤台の Disc が特徴的な音をしていると言うのであれば、原因は Microphone から Cutting Machine に至る Hardware であろうと思うのですが、最も大きな影響を及ぼずのは Microphone と Monitor Speaker ですから・・・ただし、この仮説では P6000 番台と P10000 番台の Hardware も異なる筈ですので、これらの音に有意な差がないと言い切られてしまうと立つ瀬がないのですが(笑)、そうなると Recording Producer や Recording Engineer の個性も有意な差がないという可哀想な(笑) ことになってしまいますし(汗)・・・。
ありがとうございました。
大変興味深く読みました。
僕はUSから来るマスターテープが1stコピーで
10000番台は新たに取り寄せた2ndコピーなのでは?と
推測していたのですが。
原因は Microphone から Cutting Machine に至る Hardware であろう、
ということですね。
ふーむ、正解はワーナーの当時の技術者に訊かないとわからないですね。。。
ちなみに、僕もケルンコンサートは愛聴しました。
CDやハイレゾも聴いたのですが、やはりレコードの音にはかなわないという気がしています。

No.3
- 回答日時:
疑問なのですが
そのP8000番台を未だに高評価しているのは和久井氏以外に誰がいますか?
その辺りを調べると和久井氏の独りよがりの可能性も見えてきそうです。
誰もが持っているならば容易に検証可能なのですがそうではないです。
もちろんその方面のファンならば必携盤なのでしょうが
そうでない人にとっては「今更、何で?」と言った感が強いですね。
40年前の盤ですから入手が難しいので保有してるだけでも優越感に浸れる。
和久井氏の思惑もその辺かな?と邪推してしまいます。
悪意はないです。
私もある方面のファンならば涎垂モノのレコード盤を持っていたりします。
門外不出、墓場まで持って行くぞ~
おっしゃる通り、そんなにいないのですよね。
ただ、入手はそんなに難しいわけではなくて
都内の中古レコード屋を回れば比較的容易に
見つかる盤でもあります。少し値上がりはしてきましたが。
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