A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
最善説(予定調和論の一つで、論理的な矛盾を内包する制度は実現可能ではなく、
現実の事象が最善であるというヨーロッパの考え方)の一種、でいいんですかね?
アダムスミスのレッセ・フェールも共産主義も歴史上破綻したので、
結局は矛盾を内包していたということではあるわけですね。
レッセ・フェールの論理は、お互いの利益を確保する自由主義は、
継続的な取引を前提にすればお互いの利益を最大化させる、
というまったく正しい話ではあったんですが、
大前提が国富論を理解している状態での取引であるので、
シホン主義はサクシュだー!なんてのたまうバカ(あるいは夜盗)が
市場に紛れ込んでしまうと、お互いの不信を招いてとたんに破綻してしまいます。
バカと夜盗には理解できないことでしょうが、もちろんバカと夜盗もろとも、です。
では共産主義はどうかというと、よく言われるのが人民が怠惰であるから
収入が確保された状態では働かなくなる、という話ですよね。
ただ、これはちょっと人をバカにした話であって、現実の共産主義国家では
"給料が無くても"みなさん働き続けたんです。
(もっとも、この悪い冗談はさらに酷い状態を意味しているわけですが。)
共産主義の問題は制度の設計そのものです。集めて分配する、という行為は
自動的には行われず、必ず人間が介在します。つまり、仮に弱者へ分配する、
という制限規定があったとしても、制度の実行上は人間の判断が介在するわけです。
極端な話、地方では分配を決定する人間自身を弱者としたり、
全体でも最大の利益の為にすべて国家に集約する(ただし、国家の富をどう使うかは
一部の人間が決定する)というこいうことが行われ、その積み重ねの結果、
登場するのは王政と何ら変わらぬ独裁者というわけです。
というわけで、現実においてはどちらの説も妥当性がなく、最善説通りに破綻したわけです。
オマケで、性善説・性悪説(統治にあたって人民は自発的に努力する存在か、指導者が
法を敷くことで行動する存在かどうかによって、法制が変更されるという中国の考え方)
のどちらにあたるかというと、当然設計上は前者ですよね。
制度設計にあたってはどちらも理想的な状態(制度維持への自発的な努力)を
想定していますので。
ただし、現実にはこれに反する人たちが居るので、現代社会では
自由主義+性悪説(法による規制)=新自由主義という制度を敷いています。
この点においてもなお共産主義の性質が悪いところは、共産主義+法による規制という
選択肢が自由主義とは比較にならないほど低い程度でしか存在しえない点なのです。
なぜなら、自由主義においては市場と切り離された外部に法の根拠は存在しますが、
共産主義は法の根幹、法制を行う者が我こそは善である、
と設定することが可能な制度であって、根本からして腐敗を招く制度設計であるためです。
No.3
- 回答日時:
#1ですが。
文章が分かりにくかったので纏めてみました。アダムスミスは、『国富論』の第4編第2章に現れる言葉「神の見えざる手」(経済は、人が何も手を加えなくても、需要と供給のバランスは、自然に調和する)といっている。要するに性善説だと思います。
マルクスはマルクスは、「資本論」の中で資本主義を分析して、批判することにより社会主義体制をつくった。彼の社会主義体制は、資本主義を基盤とするといえる。
資本主義は資本家の利潤追求が生産力を急速に発展させ、市場経済を拡大するというもので、結果として人間の生活を豊かにする。だから、マルクスは社会主義制度=労働者に資本家が搾取した富を取り戻せば貧富の差はなくなると考えた。社会主義制度を実行するには、計画経済=ソホーズ、コルホーズによる。
資本主義制度は只の制度であり富の搾取とまではいえない、性善説である。だから、マルクスの社会主義制度も性善説である。なぜなら、資本家の富の分配は、性善説にもとずくものである。
しかし、社会主義制度は、富が平等に分配されないや深刻な人間の労働意欲の低下を招く事となり失敗する。
ケインズ以降の修正資本主義は、赤字国債の発行によるニューディール政策という公共事業で、失業者を減らし雇用を増やし景気を回復することであった。後に、好景気には赤字国債を削減すべきであった。これは、人間が経済に介入することになった。
アダムスミス、マルクスとも当時の経済をよく観察した、当時としては妥当な理論だと思います。
No.2
- 回答日時:
#1ですが。
少し訂正、ケインズ以降の資本主義を修正資本主義といいます。
それと、まだ、世界はハイパーインフレーションまでは行っていないので、消費税で大丈夫かも?
しかし、後何十年~何百年後は、世界同時デノミネーションあるかも。私の発案です。^^
No.1
- 回答日時:
こんばんは。
アダムスミスは『国富論』の第4編第2章に現れる言葉「神の見えざる手」により
>市場経済において各個人が自己の利益を追求すれば、結果として社会全体において適切な資源配分が達成されるとする考え方。スミスは個人が利益を追求することは一見、社会に対しては何の利益ももたらさないように見えるが、各個人が利益を追求することによって、社会全体の利益となる望ましい状況が「見えざる手」によって達成されると考えた。スミスは、価格メカニズムの働きにより、需要と供給のバランスは自然に調節されると考えた。<
経済は、人が何も手を加えなくても、需要と供給のバランスは、自然に調和する。要するに性善説だと思います。
マルクスは「資本論」の中で資本主義を分析して、批判することにより社会主義体制をつくったと言えます。
資本主義とは、1)商品経済が支配する社会である。2)利潤追求という目的のために商品の生産や販売が行われる。3)労働力も商品である。4)市場経済等
資本家の利潤追求が生産力を急速に発展させ、市場経済を拡大するというものです。
そこに、利点として人間の生活を豊かにするという。
だから、労働者の労働による富が資本家の搾取から取り戻されるならうまく市場経済は拡大するという理論です。性善説が資本主義の根本にあります。
しかし、社会主義国による計画経済は、富が平等に分配されないや深刻な人間の労働意欲の低下を招く事となり、マルクス経済学は失敗したと思います。
では、資本主義はどうだったかというと1929年の世界大恐慌がありました。この時大量の失業者対策を解消するために、ケインズのニューディール政策等により克服できたようにみえましたが、さらに世界の国は、赤字国債の増加に悩むことになります。そして、ついに2008年9月15日リーマン・ショックとなる訳です。
要するに、マルクスが基盤とした資本主義も万全ではなかった、人間は好景気の時、赤字国債の削減をしなかったのです。性善説ではなかったのです。
同じように、今の公務員も景気が悪くても給与の削減をしないわけです。
最後に採る手段は、世界同時デノミネーション。全て白紙に戻すしかないのかもしれません。
アダムスミス、マルクスとも当時の経済をよく観察した、当時としては妥当な理論でしょう。
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