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お世話になります。

念願のオルトフォンSPUを購入し、バイオリンの弦の艶に感動しているところです。

ただ、適性針圧が4gなのに対し、プレーヤー(DP-1300II)のインサイドフォースキャンセラーは3gまでしか対応していません。

適性針圧は3g~5gなので3gにしても針を落とすとズルッと内周側に滑ってしまいます。仕方なく神経を使いながら指で針を落としています。

そこで質問ですが、アームに何か手を加えてアンチスケート出来ないものでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>適性針圧は3g~5gなので3gにしても・・・



逆です。

Inside Force Canceler に針圧を合わせるのではなく、最も音の良い針圧を自由に選んでください。・・・Inside Force Canceler は最大の 3g にしたままにし、音の良い針圧を 3g から 5g の間で選んでください。

実は Inside Force Canceler は 3g に合わせれば 3g の針圧に適切に対応しているというわけではないのです。

>針を落とすとズルッと内周側に滑ってしまいます。

これは針圧とは関係なく、高感度 S 字型 Short Arm ではどの Player でも普通に起こることですので、この現象を気にして針圧を軽くするようなことはしないでください。・・・針圧が軽過ぎると音が悪くなります。・・・室温に合わせて微妙に針圧を変える Mania もいるぐらいですので・・・。


Inside Force は Off Set Angle に因って発生するのですが、針先の形状、つまり、丸か楕円か Line Contact 型かによっても発生量が異なりますので、針圧を 3g にしたから Inside Force Canceler も 3g にしなければならないという法則はないのです(汗)。

勿論 Inside Force Canceler は 2g 位置よりも 3g 位置の方が大きな Outside Force を発生し、その力は数値に比例しているのですが、3g に設定したからと言って DENON DP1300-II に取り付けた ORTOFON SPU の 3g 針圧時における Inside Force を 100% Cancel しているわけではないのです。

Inside Force は上述のように Off Set Angle に関わるものですので、Disc の外周と内周とで Inside Force 量が大きく異なりますし、Long Arm、Short Arm、Straight Arm、S 字型 Arm でも異なり、装着する Cartridge の針先形状に因っても力が異なってきます。

このため、時々刻々と変化する Inside Force を検知して適切な Outside Force を Serve Control 下で付加する Active Type ならばまだしも、懸垂方式や Spring 方式のような Passive Type のものは「ないよりはマシ」とは言えども「神経質に調整すべき精度を期待できるものではない」と言えます。


気になるうようでしたら Arm の手前側に釣り糸 (滑りの良い Nylon 糸) を縛り付け、釣り糸の端を Arm の右側に立てた X 字の棒 (蚊取り線香の線香立てみたいに X 字や Y 字にした滑りの良い点接触架台(汗)) に引っ掛けて垂らし、糸の先端に丸めた紙でもぶら下げておけば Inside Force Canceler の Outside Force を印加できます。・・・Arm の奥側に糸を装着するのであれば糸は Arm の左側に伸ばして垂らします。(SAEC 方式)

DP1300-II は内装型 Spring 方式ではないかと思うのですが、上記の手法は SAEC など多くの Tone Arm に用いられている手法です。

ちなみに Inside Force 量は概算で針圧の 1/10 程ですので、自作吊り糸式 Inside Force Canceler で印加すべき Outside Force 増量分は 0.1g ほどになります。・・・初めから組み込まれているものは梃子の原理を利用して大きな錘を装着しています。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます。

お陰様でインサイドフォースキャンセラーに対する誤解が色々解けました。
また、針の形状まで関係するとは思いませんでした。

アームに小細工なことをせずにSPUを楽しみたいと思います。

早速のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/31 00:07

はじめまして♪



HALTWO様の回答に賛成に1票です。

今の私はLP再生から手を引いてしまいましたが、昔から針圧は音で範囲内から選択、まれに範囲から少し外れた状態も確認などを行なっていました。

アンチスケート、インサイドフォースキャンセラーは、0でも良い。
まぁ、ちょいと極端では有るのですが、私が利用していたアームでは再生中にもこの部分を調整出来たので、トレース中のカンチレバーを正面から見ながら、確か同じように0から3までだったかと思いますが、変えてみた事があります。再生中の状態でカンチレバーが内周側とか外周側にかなり動くのでは?と期待していたんですが、それほどの変化も無く、個人的にはかなりオオザッパで良いのでは?と考えていました。

LP盤の最外周、再内週、その中間等で微妙な変化が有ります。最適ポイントはかなり狭いらしく、おおむねその前後で良いのだと思いますよ。

ただ、オーバーハングは大きく違ってくると、プラス側からマイナス側と言う範囲の中点が大きくズレてしまうようで、再生開始から終了まで内側に引っ張られ傾向とか、外側に押し出し傾向とか、極端に変わるようですので、オーバーハングの調整は3mm以上も違う様な使い方はかなり好ましく無いのだと思われます。

あくまで、個人の状態ですが、LPから手を引く前にパソコンに音源を記録、SPUのような重量級針圧のカートリッジは無かったのですが5種の1.2~2.0g程度の針圧でのトレースでは、アンチスケーティングをゼロにして取り込みました。 ゼロだからと言ってもとりたてて音質的に問題はそれほど無かったと考えます。

針圧は夏とか冬とか、梅雨とか、そういう環境により音質的にベストポジションは微妙に変わると言う体験は有ります。(ほとんど変わらない?と言うカートリッジも有った。)

本来、リニアトラッキング機構で溝を刻んだアナログ盤、針先が弧を描いて移動するトーンアームとの状況は基本原則からそもそも誤差は有るものです。LP再生もテープ再生もアナログ環境は理論で詰めて行く部分と実用的な経験則で詰めて行くと言う部分が同居しているのでしょう。

針圧に関しても溝を引っ掻いているのですから軽い方が良いのでは?と思う場面もあるのですが、必要以上に軽針圧動作にすると正しく溝に従わずに、溝を痛めてしまうと言うのが実情です。
(その意味では重すぎるよりは、軽すぎる方が危険度が高い。)

まぁ、中学生の頃にはレコード盤にミシンオイルを塗って再生してみて、盤もスタイラスもダメした経験すら有るイタズラっ子でしたけどね(苦笑)

LPをテープやパソコンに録音するとき、オートリフターは使った事はほとんど無いですねぇ。ベルトドライブの場合は指掛けで自分で針を落とし、スタートタイミングを何度か試す。ダイレクトドライブで機動性が良い方では回転させずに針を落として手回しで音の出る瞬間を見つけ、マーキングをしてから1回転分逆回し、その上で録音スタートボタンに指を乗せてターンテーブルスタート、マーキングが針先を通過する直前タイミングでポン。

もう、10年以上前にアナログから遠ざかっていますが、今だったらベタに鳴らしっぱなしをパソコンに取り込んで、波形編集可能なマスタリングソフトでパソコン側で行なえば一発勝負の緊張も無くても良いのでしょうね。(笑)

あ、そうそう、非常に大昔のトーンアームでは、アンチスケーティング(インサイドフォースキャンセラー)機構が無かった時代もあります。
SPUなどもそう言う時代からの製品では無かったでしょうかねぇ。
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この回答へのお礼

色々な経験談も踏まえて解説して頂きありがとうございます。

>SPUなどもそう言う時代からの製品では無かったでしょうかねぇ。

確かにそのはずです。あまり気にせず自分の耳を信じてSPUを楽しみたいと思います。

早速のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/31 00:13

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