No.1ベストアンサー
- 回答日時:
与謝野晶子の一貫性の無さは広く知られているところです。
与謝野鉄幹はますらお振りとか称する恰好だけの男、いいコンビです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E8%AC%9D% …
この回答へのお礼
お礼日時:2013/03/20 17:16
ありがとうございます。
与謝野晶子が激烈な戦争賛美の歌を作っていたことがわかりました。
資質の問題であり、他の回答者のいう、言論統制や検閲などとは無関係でしょう。
そーいえば、与謝野寛の弟子筋の北原白秋も戦争賛美の短歌を作っていますね。
No.3
- 回答日時:
戦前の思想統制は,今日では考えられない厳しくも激しいものでした。
現代人には想像も付かないものです。『治安維持法』が物を言う時代でした。
恋愛小説などは軟弱として排除され,天皇賛美や戦気高揚的な文言の挿入が不可欠とされました。
富国強兵策に呼応させる文学の時代であったとも言えます。
検閲が強化され,社会主義的,平和主義的作品は,出版されたとしても伏せ字だらけで読者には読みづらいものでした。つまり,「売れない作品化」されました。
売れない作品は,出版社を萎縮させ,自主検閲の風潮も強まりました。
『路傍の石』で読者を惹きつけかけた山本有三も,『真実一路』が貫けず,中途でペンを折りました。
純文学を目指していた小川未明は,圧力に屈して童話作家に転向しました。
『蟹工船』の小林多喜二は,捕らえられ,獄中で拷問により惨殺されました。
自由な執筆など,あり得ない時代でした。
そうした風潮の中で,作者も生活の維持に懸命でした。
一見勇ましそうな軍歌も,作曲家の工夫で短調の曲で悲哀感を帯びさせました。替え歌にすれば,戦争の悲劇を歌うに相応しい曲でした。『麦と兵隊』その他。
ささやかな抵抗も,様々な形で存在したことも,知っておきたい事実です。
No.2
- 回答日時:
一人の詩人が時代の潮流の中で、思想や作風が変遷することはよくあることです。
むしろ青年期と壮年、晩年期で同じ感覚を持ち続けることの方が不自然なように思います。いつまでたっても思想が青臭く、すぐに血気にはやっているようでは、むしろ人間的な成長がないものと疑われてしまうでしょう。特に戦争中は言論統制もあり、民間人同士でもお互いに監視をし合うような空気が漂ってきます。その中で自分や家族の身の安全を図るために論調を翻すことがあったとして、それを批判できる人がいるでしょうか?作家などの文化人だけに戦争反対を訴えさせて、自分は知らんふりをする人達の方が圧倒的に多かったのではないですか?でもそのような一般人を責めることも筋違いです。
各時代、または後世にどんな作品が広まり、評価を受けるのかは、まさに時代の潮流そのものであり、作家個人の変化を否定するなら、社会情勢そのものを否定しなければならなくなります。
あの時はこうだったのに今ではこうだと、変化することそのものを批判するのは破壊的だと思います。
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