
f(x) を x=a の周りでテイラー展開しなさい
といったら (x-a)、(x-a)^2、 (x-a)^3などで近似して、それぞれの係数はn回微分などで決まりますよね?
教科書の説明を読んでも、直線の式が実は一次近似になってる!(f(x)=f`(a)(x-a)+f(a)?)それをじゃあ精度を上げて二次式で近似すると・・・?などの説明が続き、いきなりp(x-a)^2の項がたされ、両辺微分してpをだしていますが・・・
そもそもなぜこういう形に置けるのか、二次式で近似と言われなぜp(x-a)^2などがいきなり出てくるのか直観的な部分が理解できません。
(x-a)はとても微小な数なので、二乗、三乗としていくと小さくなっていき、誤差が埋まっていくイメージがなんとなーくあるのですが・・・。
どなたか教えてください。お願い致します。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
関数解析の立場で言えば、多項式展開は基底関数に多項式を選んだだけで、取り立ててテーラー級数を特別視するのはバランスが悪い訳ですが、テーラー展開は微分の結果と具体的に関連し、多くの数値計算(有限要素法など)も多項式展開できる事が前提になっているので、個人的にはテーラー展開のイメージを持ってても悪くはない、と思っています。
コンピューターが今ほど自由でなかった頃、手計算用に後退差分の公式というのが、工学系ではずいぶん利用されていたと思います。もちろん大元は数学にありますが、工学では是が非でも計算可能な式を作って、計算結果を出せ!という暗黙の基本ノルマがあるからです(嘘でもいいから!、というと言い過ぎになりますけど・・・(^^;))。
後退差分の公式は、|h|が十分小さい時、
f(a+nh)=ΣnCk・f^k(a)・h^k (1)
というものです。
(1)において和Σは、kについてk=0~nの範囲で取ります。f^k(a)は、fのk階導関数のaでの値です。h^kはそのままhのk乗で、nCkは、n個からk個を取り出す組合せ(コンビネーション)の数です。さらに=は本当は、~(概ね等しい)でなければなりません。|h|が十分小さければ、関数f(a+nh)の値は、工学的には(1)で計算しましょうよ(誤差はきっと小さいよ)という式です。
すでにかなりいい加減ですが(^^;)、昔は(1)を臆面もなく使ったりしてました。(1)の導出過程は以下となりますが、「全ての都合良い条件が成り立っている」という但し書きが付きます。従って以下は、全く証明ではなく、説明です。
f(a+h)=f(a)+f’(a)・h+ε (2)
において、h→0をとった時、|h|よりも十分早く|ε|が0に近づくならば、微分可能と言う。これはいくつかある微分可能の定義の一つです。(2)においてεを省略するなら、f(a+h)~f(a)+f’(a)・h と書くべきですが、これをf(a+h)=f(a)+f’(a)・h と書きたい訳です。
理由は、十分小さな|h|~0に対してすら、|ε|は問題にならんくらい小さいのだから、f(a+h)=f(a)+f’(a)・h で良いじゃない、といういい加減さです(^^;)。でもこの方が、微分の意味は良くわかります。要するに微分可能な関数は、一点(x=a)のまわり(近傍)で、傾きがf’(a)の一次関数(直線)で十分良く近似できるんですよ。一次関数だったら計算できますよね?。
この時、|h|~0は十分小さくなければなりません。そうすると、
f(a+h)=f(a)+f’(a)・h (3)
で予想されるf(a+h)は本当に、x=aの近傍に制限されます。しかしこれでは、余り使い手がありません。実際には、もっと遠くのx=a+hを予想したいんです。
それで次に、予想距離を2倍の2hにする事を試みます。(3)より、
f(a+2h)=f(a+h)+f’(a+h)・h (4)
ですよね?。ところが(4)の右辺一項目f(a+h)には(3)が成り立ちます。二項目のf’(a+h)にも、(3)は適用できると考えます。だってf(x)は任意の関数なんだから!・・・(^^;)。
※ここで、f(x)は2階微分可能であった、という都合の良い仮定が追加されます。
以上を認めると、
f(a+2h)=f(a)+2・f’(a)・h+f”(a)・h^2 (5)
になります。同様な事の繰り返しで、f(a+3h)では、
f(a+3h)=f(a)+3・f’(a)・h+3・f”(a)・h^2+f^3(a)・h^3 (6)
です。(1)は、(4),(5),(6)の流れに従って、まさに帰納法で証明できます。
(1)を認めます。(4),(5),(6)の流れを了解した後、図(グラフ)を書くとすぐわかりますが、(1)は、幅nhの区間[a,a+nh]上で関数f(x)を折れ線近似した式です(正確にはニアニアです)。区間幅をz=nhとします。
そして区間分割数nが無限に大きく、折れ線近似の分割幅h=z/nが0に近づいた時にはどうなるか?と、図(グラフ)を見ながら想像する訳です。折れ線近似は、f(x)に収束するはずだぁ~!(^^;)。
だったら(1)のhにh=z/nを代入してn→∞の極限をとった時、(1)の右辺にはどんな表現が現れるんだ?、と期待するのには意味がある。何故なら(1)の右辺は多項式だから。多項式なら計算可能だ。もしかすると、任意の関数は、多項式で計算可能なんじゃないの?、という夢が拡がる・・・(^^;)。
やってみるとテーラー級数、
f(a+z)=f(a)+f^1(a)・z+1/2!・f^2(a)・z^2+1/3!・f^3(a)・z^3+・・・ (7)
が出て来る。(7)でa+z=xとおくと、z=x-aなので、普通のテーラー級数の形になります。(7)を導くためには、(1)が(7)と同じ形になるように、再び都合の良い仮定を2つばかり持ちこむ必要がありますが、それがどんな仮定かはやってみればわかり、それらが数学的には、ほとんど許されない「都合」である事もわかります。
しかしそれでも結果は予想できる。ただし、その結果は正当化しなければならない。その点については#1さんに従って欲しい。そして#1さんに従えば正当化できるので、結局テーラー展開は、折れ線近似の極限に相当する表現だとは、言えると思う。
No.2
- 回答日時:
えぇと.... 「二次式で近似」するなら, 結果は当然 2次式. で「x=a の周り」なんだから p(x-a)^2 が出てこないと困りませんか?
それとも, ほかの何かを入れるつもりなのでしょうか?
No.1
- 回答日時:
イメージしても、しかたがない。
「テイラーの定理」について、成書で読め。
それが、多項式近似が存在する根拠になる。
あと、定数関数 0 へ収束する巾級数が
各項 0 のものしかない ことと合わせると、
巾級数展開の一意性が言える。
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