プロが教えるわが家の防犯対策術!

OKWaveユーザの皆様、こんにちは。

先日、会社の同僚から「音楽聞いてるんだったら
一度は聞いたほうがいいよ!」と
自信満々にあるCDを渡されました。(タイトル、アーティストは不明)
話は比較的合う人物なので大丈夫だろうと
受けとって帰宅後、早速聞いてみることに。

一曲目。
一定のリズムで流れる音楽に合わせて
何やら世知辛い世の中を否定する歌詞を
音程もつけずに流暢に語る。
3分間、最後までその流れ。
私:???

二曲目。
似たようなリズムで今度は愛だの恋だの語る。
4分間、最後までその流れ。
私:??????

三曲目。
……ここでCDストップしました。

前振りが長くて申し訳ないです。
つまり、何が言いたいかというと、この手のジャンルの
魅力(ハマるポイント?)は何なのでしょうか?
私には正直、さっぱり分からない状態です。

詳しい方で、「こういうところに注目して…」や、
「こう聞くとまた違う」などありましたら、
アドバイスをお願いします。

A 回答 (2件)

私はひぷほぷ好きですが、ひぷほぷでよくある『俺ワルなんだぜェ~ワイルドだろぉ~』みたいなDQNメンタリティが嫌いなので、元々は嫌いだった人です。


何故聞くようになったかというと、リズムが好きでひぷほぷも色々なのがあるからです。
ひぷほぷが表現する世界観は広く、事実として同じひぷほぷ好きの会社の先輩とは全然ひぷほぷの趣味が合いません。

お薦めする時のマナーは自分の趣味の押し付けではなく、相手の趣向を考慮するべきなのに、同僚さんは少々経験不足ですね。
まずひぷほぷの聴き方を説明するにあたって、まず質問者さんがどのような音楽の聴き方をしているのか想定する必要があるので、音楽観を予想させて頂きます。(外れていたらすみません)

>一定のリズム
>音程もつけずに
>3分間、最後までその流れ。
>似たようなリズム

上記の表現から、音楽にメロディーや曲調の変化を期待しているのに、それがひぷほぷでは満たされないという不満が感じ取れます。
同僚からの会話から、質問者さんは音楽好きなのかと思いますが、その聴き方が『音程を探して、曲調の変化を楽しむ』聴き方をしてきた人なのかなぁと思いました。
そして別の曲を似たようなリズムと表現する辺り、クラブミュージックなどの打ち込みのリズムはあまり興味が無いのかなと思いました。
興味が無い分野というものは『どれも同じ』に見えるもので、逆に違いが分かるという事は好きだという事だからです。

予想ですがメタル辺りの音楽が好きなのではないでしょうか?
メロディアスで曲調は変化に富み、演奏技術も堪能出来て、ひぷほぷとは対極だと思いましたもので。

最後まで曲調が変わらない曲というのは決して手抜きではなく、『ミニマリズム』という音楽概念です。
ミニマルな音楽の聴き方としては、メロディーを探してなぞるような聞き方ではなく、音のシャワーを浴びる感覚でしょうか。
シャワーなんだから曲調の起伏など、頻繁に水量が変化しない方が良いわけです。


ひぷほぷのラップが、なぜ歌と違って音程を付けないかというと、ひぷほぷのラップの始まりが、詩の朗読にリズムを付けたものだからです。
音楽的には、声に音程を付けない事でリズムの一種として曲に溶け込む効果があります。
ひぷほぷのラップのルーツは詩の朗読なんだと分かりやすい曲の例を。(ちょっと宗教っぽいですが)
Tha Blue Herb - 智慧の輪



曲の説明をします。
ひぷほぷのラップの曲を切り離して、曲単体の事を『ブレイクビーツ』と言うんですが、ブレイクビーツは既存の曲や音をサンプリングして再構築したリズム遊びの音楽なんですね。
演奏もしないなんて楽じゃんと思うかもしれませんが、ある程度の知識で作れる分、センスが問われます。(超絶技巧なDJもいますが)
芸術に例えるとひぷほぷはコラージュ作品で、超絶技巧の絵画とは鑑賞のしかたが違います。
サンプリング音楽は再構築が醍醐味という事が分かりやすい例を。
Remix Your City - Fresh Push Play by HIFANA
http://www.youtube.com/watch?v=EugukAZ_JuY



最後に、ひぷほぷの本場はアメリカの黒人で、日本人のひぷほぷは猿真似で劣っていると考える古い考えの人が多いですが、私はそうは思いません。
何故ならひぷほぷは歴史がまだ浅い都市の音楽であり、まだ変化を続けているので昔のひぷほぷは存在しますが正しいひぷほぷは存在しないからです。
ジャパニーズヒップホップ特有の魅力としては、『風流』な曲でしょうか。
外人のトラックは大味なものが多く、こういう情緒のある曲はあまり作れません。(声質や抽象的な歌詞はちょっとアレかと思いますが)
Eccy feat. The Reservoir Voxx- Monochrome Searchlight
http://www.youtube.com/watch?v=06oJ3786DQU
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この回答へのお礼

とても詳しい解説、ありがとうございます。

こうやって他の方の貴重な意見を聞くと
ヒップホップもなかなか深いものがありますね。
「こうだから」と一方的な思い込みを持ちやすい
自分としてはもっと勉強が必要だと感じます…(^ ^;)

これからはもう少し違った目線で
ヒップホップというジャンルに触れていきたいと思います。

あと…
>予想ですがメタル辺りの音楽が好きなのではないでしょうか?

ずばり…当りです!!
この一文を見たとき思わずドキッとしました(笑)

お礼日時:2013/06/28 00:11

音楽は食べ物と同じで、人によって「合う」「合わない」があると思います。



無理せず、同僚の方には思った通りを、お伝えすればいいと思いますよ。
質問者さまの望んでおられる、アドバイスもいただけるでしょうし!

「なぜこのCDが合うとおもったの?」とか聞いてみるのもいいかもしれません。


ここからは、私がHIPHOPを好んで聞く理由です。
個人的ものなので、ご参考いただければ幸いです。


【文章で韻を踏む】

HIPHOPでは、言葉にリズムを出すために、文章で韻を踏みます。

ダジャレにしない、ビートも外さない、韻を踏む、という限定されたルールの中で、
ストーリーを作り、世知辛い世の中を否定したり、愛だの恋だのについて歌うのです。

この文章選びは相当にテクニカルですし、しかもラッパーごとに特徴があります。

質問者様のおっしゃる、「流暢に語る」という部分が、私にはとても気持ちがいいのです。


【一定のリズム】
HIPHOPはビートのループでできた音楽です。
心地よい音を延々流し続けていたら、ノってきた⇒体が動いちゃう⇒ダンスと同じように、
心地よい音を延々流し続けていたら、ノってきた⇒音に合わせて喋っちゃえ⇒HIPHOP/ラップです。
そもそもが、曲の3分間に抑揚をつけることを目的にうまれた音楽とは、別に考える必要があると思います。

自分に合う心地いいビートの曲が見つかったときは、抑揚が無いからこそ?、
全然飽きがこず、本当に長い間ずっと聞いていられるんですよね。

また、HIPHOPでは素晴らしいビートはジャンルを超えて使用されますので、
あなたの聞いたことのある過去の名曲や、まったくジャンルの違う音楽、
こんなバックトラックでラップをするのか!とテンションがあがったりします。
「大ネタ使い」とかで調べてみるといいかもしれません。


【歌詞】
私個人の聞き方ですので、語弊があるかもしれませんが、
質問者様の視聴されたような、抒情的な内容の曲は、
家で真剣に聞くものではないと思います、

ですが、散歩中や、帰り道のような、一人でなにも考えず、iPodなどで適当に聞いていると、
語りかけてくるような言葉に、ふと現実と歌詞がつながって、突然涙がながれるような、
グッとくる瞬間があるのです。これはぜひ味わっていただきたい感覚です。



私のオススメの曲を紹介しようかと思いましたが、
文章冒頭の「合う」「合わない」問題もありますのでやめておきます。
それで嫌いになられちゃったら元も子もないですしw


長文失礼いたしました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

確かに音楽の世界は広いですから
「合う」「合わない」は必ずあるとは思います。

今回の「HIPHOP」のジャンルは
ほとんど聞いたことがなかったので
いろいろと参考になりました。

試しにデジタルプレーヤーに入れて
通勤時にでも聞き流してみることにしてみます。
(グッとくる瞬間に出会えるといいなぁ)

親切丁寧な解説、ありがとうございました!

お礼日時:2013/06/27 23:58

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