No.7ベストアンサー
- 回答日時:
どんな音を聴きたいかに依りけりですね。
(1) Speaker
音が壁に反射して時間差を生じた様々な音波が重なる「残響音」が生まれることに特徴があります。
2 本の Speaker から左右の音を出す Stereo 再生では右の音と左の音とが重なった地点に音像が結ばれますので、音源である Speaker とは異なる位置から音が出ているように感じ取れるようになります。
ただし、どんな部屋でも理想的な音色や音像配置になるとは限らず、部屋の残響特性に応じて Speaker の設置位置を検討しなければならないことや Speaker System の Size が大きいと Speaker System の為に部屋を特注するほど Speaker System を第一にしなければならない欠点があります。
また、一般的に、道路から遠く離れた家で雪がしんしんと降る冬の真夜中であろうと室内の暗騒音 (環境 Noise) と許容できる最大音量との比率は電圧比で約 300:1 の 50dB (Decibel) もなく、昼間は約 100:1 の 40dB もありません。
昔の Tape Recorder には VU Meter と呼ばれる電圧計が付いていたものですが、この VU Meter で最大音量が 0dB をちょっと超える程度で録音された Source で Speaker から出る音の音量を示す針が VU Meter の -40dB 以下辺りで震えているような音量の時は何がどんな音で鳴っているのか判らなくなるほど環境 Noise の中に音が埋もれてしまいます。
なお Stereo ではない Monaural の信号でも音源である Speaker の外側に音像や音場を出すことが可能です。
10 年ほど前に流行った (?) TV の「Nighter Mode」といった電気回路では野球の中継音声が左右と奥行きに広がりを持って聴こえるようになったものですし、もっと大昔には Speaker Box の中に Motor を配して Speaker をブン回す (大きな低音 Unit の音は反射板をブン回していましたが) Rotary Speaker (Hammond Organ 社の商品名は Leslie Speaker) というものもありました。
現在ではこの電気回路が進化して Surround という名になっており、2 本の Speaker でも Hall Tone といった様々な広がりを持つ音場感覚を人工的に作り出せるようになっています。
このため Speaker 再生は音場や音像の前後左右への広がり感覚や残響による粒立ち (音塊) 感覚を楽しむものという気がします。・・・勿論、音色感覚が心地良いものであることが前提条件ですが・・・。
(2) Headphone
Speaker 再生では何がどんな音で鳴っているのか判らなくなるほどの小さな音量の音でもはっきりと聴き分けられるほど細かい音を聴き取るのに適した System で、例え真夜中でも耳が痛くなるほどの大音量で聴くこともできます。
Heaphone を被ることにより部屋の環境 Noise が遮断されて暗騒音 (環境 Noise) は 1/10 ( - 10dB) から 1/100 ( - 20dB) にも減衰します。
Headphone を両手で押さえて更に暗騒音を遮断すると耳内を流れる血流音さえも聴こえてくるほどになります。
耳内を流れる血流音は音圧 Level にして 30dB SPL 近くにあるのですが、一方で Headphone での最大可聴音圧 Level は 100dB SPL を超えますから 100dB - 30dB=70dB、電圧比で 3000:1 もの広さを持っています。
昔の「ニトラサンパチ (2 Track 38cm)」と呼ばれた Open Reel 式 Tape Recorder は Tape Hiss Noise Level が最大許容録音 Level に対して - 70dB 近く低い範囲にあり、Speaker 再生では Tape Hiss Noise など聴こえないものでしたが、Headphone で聴くと Tape Hiss Noise を感じ取れるようになるのもこうした理由によるものです。・・・Noise Level が - 40~ - 50dB ほどにある Cassette Tape Recorder では Headphone で聴くと直ぐに Tape Hiss Noise を感じ取れますし、ちょっと質の悪い Amplifier では Headphone で Amplifier の Noise も聴き取ることができます。・・・Speaker 再生では無音時の際に Speaker に耳を近付けないことには聴き取れないでしょう。
また Headpone は、Speaker 再生ではよほど大きな Speaker や特殊な Speaker でなければ出せない極低音を難なく出すことができ、良くできた Headphone ならば Speaker 再生では正面軸線上の僅かな角度でしか聴き取れないような超高音も難なく出すことができます。
Headphone の欠点は Stereo 再生時の音像が後頭部側に配列されてしまうこと、長時間被っていると耳が疲れたり汗ばんできてしまうこと、Cable が邪魔であまり動き回れないことなどが挙げられます。
このため Headphone 再生は前後左右の空間的な広がり感はあまり求めずに、兎に角、細かい音まで聴き込みたい時に用いるのが Best でしょうね。・・・勿論、聴き疲れしにくい Headphone で真夜中でも大きな音で楽しみたいという目的でも Best Choice でしょう。
Headphone の中には Ambient Control System などと呼ばれる特殊な回路を通して再生させることにより音像が後頭部側に配列されずに前頭部側にも音が回り込むような感覚になるものが過去に何度も開発されていますが、いずれも Major なものにはならずに市場から消えています。・・・原理的には Digital 音声信号を Computer で演算してできるものですので、そのうち iTunes などの Software に Plug-In できる PDS (Public Domain Software) で Ambient Sound Controller が出てくるかも知れませんね。
(3) Earphone
Headphone よりも更に感度が高く、耳内血流音に限りなく近い極小の音でも何が鳴っているのか判るほど良く聴こえる System です。
このため受信状態の悪い Radio でも Earphone で聴けば雑音の中から人の声を聴き分けることができるのですが、Speaker 再生ですと雑音しか聴こえないなんてことになります。・・・勿論、Speaker 再生でも Speaker に耳を当てるほど近付いて聴けば雑音の中から人の声を拾えるのですが・・・。
ただし Earphone をちょっとでも動かすと、或いは Cable を触っただけでもザワザワという接触雑音が混ざりますし、Headphone ほど極低音や超高音を出せるわけではありません。・・・高額の Earphone は極低音側をもっと低い方まで出すために振動板を二重三重に分離しているものもあります。
このため Earphone 再生は Headphone ほどの音質は求めない代わりに、兎に角 Noise の中から目的の音を拾い出すのに Best な選択だろうと思います。・・・勿論、電車などの騒音環境の中から音楽を聴き取りたいという目的で使うのも同じでしょうね。
なお Earphone は音源から鼓膜までの音波伝送径路が Headphone とほぼ同様のものですので音像配置の感覚は Headphone と同じであり、Ambient Controller を効かせた際の状況も Headphone と同じです。
・・・というわけで「音楽と言っても何を聴きたいのか?」によって Spekaer を選択するか Headphone を選択するか Earphone を選択するかが変わってきます。
私は普段は Speaker 再生で音像があちこちに配置される様子を楽しんでいますが、例えば弦楽四重奏曲で Violin の音、或いは Cello の音を真剣に聴き込みたいなんて時は Headphone を被ります。・・・Earphone は内外の騒音に煩わされることの多い Pocket Radio や Tranceiver を使用する際に用いますが iPod や iPhone のような音楽 Player は使用していませんので音楽観賞用には用いていません。
素敵な Audio Life を(^_^)/
No.6
- 回答日時:
もっとも良い方法は生演奏を聞くことですが、
スピーカは左右の音のクロストークのために生演奏とはまったく違った音色となりますし、ヘッドホンは奥行きがなくなり高音部はシャリシャリ感のあるになります。
生演奏に最も近い再生装置は前方定位ヘッドホンですが、現在の市販品で未完成です。
まもなく市販予定の前方定位ヘッドホン(コンバータ)は、画期的な手法で前方からの音と同じ物理特性を持つ音で聞けるようにすることで生演奏に近い澄んだ音色、臨場感、解像度を再現することができます。
No.4
- 回答日時:
とうとうオーディオが、デジタルライフに…
圧倒的にスピーカーです。
音を聞くだけならどれでも同じですが、スピーカーなら体感できます。音が体に響き打ち付けるのです。音を楽しむならスピーカーとヘッドフォン(イヤホン)は全くの別物です。
この回答へのお礼
お礼日時:2013/10/03 14:41
ご回答ありがとうございます。コンサートに行ったとき、重低音を全身で感じ取ることができたことを思い出しました。でも、自宅でそこまでやると、近所迷惑になるかな。
No.2
- 回答日時:
何処で聴くかにもよります。
屋外や移動中など限られた場所であればヘッドホンやイヤホンしか選択がありません。
また、電車内などであればイヤホンが持ち運びも便利でベストになります。
室内の場合、ヘッドホンやイヤホンは耳だけですがスピーカーだと音の振動を肌で感じれれますが
スピーカーは周囲の音や室内の環境に左右されたり周囲に音が漏れたりという問題もあります。
ヘッドホンやイヤホンはスピーカーと違い周囲の音をシャットダウンできるので近所迷惑にならないもののノックや来客のチャイムなどが聞こえないという問題もあります。
そのため限られた場合を除けばどれか一つだけが必ずしもベストなものではないと思います。
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