
真空管アンプでは、入力の初段に一本のミニチュア管を使って、左右のステレオ信号を増幅しているのを多く見かけます。常識的には、左右の信号を一本の球の中で増幅すれば、左右の信号が干渉してクロストークが悪化すると思われるのですが、そんな心配はないのでしょうか。
以前、そのような構成の真空管パワーアンプを使ってみたらクロストークが悪かったのですが、それが原因かどうかは分かりません。購入を考えている真空管アンプが、そのような構成なものですから気になっています。体験的には、信号ケーブルの左右の線ですら、くっつけると音が悪くなるのを確認しています。真空管アンプに詳しい方、教えてください。
A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
こんにちは。
クロストークは悪化するでしょう。
しかし、左右間クロストークは、人間の感性にはプラスかも知れません。
真空管全盛の頃、音源の中心はLPレコードでした。
MC型とかMM型という発電機構のピックアップカートリッジで振動を電気信号に変換していました。
このカートリッジの左右間クロストークは良い物で20dBくらいです。
クロストーク20dBで、人間に検知できるかどうかの境目程度とされています。
しかし、CDより音(特にクロストークの影響を受ける音場)再現が良いと感じる人が多く居ます。
微小レベルを検査できる測定器も、現在の感覚では考えられないくらい高価でしたので、ノイズとかクロストークとか歪なども割合大雑把な数値(歪3%を最大出力とするのは現在に引き継がれています。これも感性から割り出された数値)でチェックして、あとはエンジニア達の聴感に頼って製品作りが成され、多くの名機が生まれたのです。
左右のアースラインを共通で済ます、などクロストークが低下するレイアウトも当然の如く行われました。差が無いとか好ましいという理由で。
2ch分を内蔵しているのは、管だけではなく現在のオーディオを安価に高スペックにしてくれているオペアンプも同じですが、測定器を作るのでなければクロストーク(チャンネルセパレーション)を心配する必要はありませんよ。
クロストークの数値を気にするのは、一部の薀蓄を垂れたい人種だけかもしれません。
音源の製作現場では積極的に使って音創りをするのが当たり前です。それを忠実に再現するのに必要な機材のチャンネルセパレーションにハイスペックは要求されません。
ひょっとして、CDよりSACDのほうが微妙に音が良いと感じるのが、音源に仕込まれたチャンネル間リミックス(音場操作)の違いだったなんてこと、有るかもしれませんね。
>このカートリッジの左右間クロストークは良い物で20dBくらいです。
>クロストーク20dBで、人間に検知できるかどうかの境目程度とされています。
ホホー!20dbが検知限界とは知りませんでした。
基本性能が十分に高いオーディオ装置だとクロストークも少ない訳でして、そのようなシステムの中にクロストークが多い装置を混入すると、とたんに音楽がつまらなくなってしまいます。
高性能でクロストークの少ない装置の場合は、爽やかな音場が上下左右に広がり、音楽がナマ演奏に近く感じられますが、クロストークが悪化すると、モノラルみたいになって周波数帯域さえ狭く感じられます。
もっとも、こういうハナシは、高性能のオーディオ装置と感度の高い耳を持っていない人には理解できない話題でして、すぐに数値がどうの測定器がどうのという事になります。しかし、優れた感度を持っている人間の耳は測定器よりもはるかに鋭敏です。私は、左右別電源のアナログイコライザーを製作して、LPレコードのクロストークを極小に押さえてレコード再生を楽しんでいますが、クロストークの多寡は測定器で測るのでなく耳で判別しています。測定器では判別できない微小レベルの違いですから。
私は、半導体アンプしか使ってこず真空管にうといため、1本の真空管で左右の信号を扱った場合に、数値を超えた聴感でクロストークが悪化しないかどうか興味があって質問しました。真空管の技術者の方は当然のように使う技術ですが、実験的に耳で確かめた人はいないのでしょうか。
20dbの件は参考になりました。有難うございました。
No.4
- 回答日時:
真空管アンプは片チャンネルづつ作ります。
両方合わせてステレオになりますのでクロストクは干渉しません.回路図は普通片チャンネルしか書いていませんのでそのま
まですとモノラルになります。
自作する人の中にはモノラルで2台作ってステレオで使用していますが制作費が2倍になります。
信号ケブル右左くつけると音が悪くなる?
自作するとき配線の整理するために右左ツイスト(撚りり合わせる)ますが音が悪くなった経験はありませんが信号ラインと電
源ラインは離します。
初段に使用する球は12X7といって複合菅で1本真空管のなかに2個入っています。
1 本の真空管で右左分けるわけです。
No.3
- 回答日時:
測定上でわずかなクロストークが出るでしょうが、こんなことを気にしても無意味です。
実際にスピーカで聞く時は左右の音のクロストークが何十パーセントもありますし、しかも時間的に遅れて混じるわけですから元の音質とまったく違った音として聞いているのが事実です。
このためにスピーカで聞く音は、生演奏の音色とはまったく違って音を聞いているのです。
気に入った音であればそれで良いのであって、細かいデータを気にしても不満が出るだけです。
信号ケーブルの左右の線ですらくっつけると音が悪くなると言うもの、アンプの置き方を変えると音が変わると言うのと同様の気のせいです。
ブラインドテストでこのような差を聞き分けることは不可能です。
この回答への補足
測定や概念だけでは、アンプの音の変化は語れません。
クロストークなどは、測定機にさえ乗らない僅かなレベルの漏れ・干渉による現象ですから、耳の良いオーディオマニアでないと、この問題は分からないし語れません。
概念ではなく、自分でアンプを作り、長年苦労されている方のご回答をお待ちします。
No.2
- 回答日時:
はじめまして♪
測定などによる部分では、クロストーク、左右の相互影響が無い方が理想ですね。
測定結果だけで見れば、おっしゃる通り。
ただ、実際の再生音を聴いて、どのように感動度が大きく得られるか? という面では、全く違う信号の混入は大問題ですが、左右間のクロストークでは、人間の聴感、音楽的な感覚としては、一定レベル以上の範囲が得られれば、それ以上のコダワリが官能評価と科学的分析で一致しにくい、という部分も在るのですね。
L/Rのクロストークと云う部分や、他の入力信号による影響等、回路において影響度が違って、それらの影響をどのように感じるか、これも人それぞれでは在りますが、基本的には、よほどヘタな回路でもない限り、左右のクロストーク部分は実用上で問題ない範囲に収まっているはずです。
1球の中に、2つの回路が在るなら、それを左右信号に割り振るのは、管球アンプの初段などでは常識的です。1球の中にもっと多くの回路を持たせた、更なる複合管では、影響が出にくい回路設計、使いこなしが更に難しくなりますし、趣味性の高い高価な高級真空管アンプではほぼ避ける方向ですね。
ミニチュア管だろうが、古い時代の大型管球だろうが、トランジスタが幅を利かせた時代の超小型サブミニチュア管だろうが、回路設計上の話と、管球の科学的特性と実際の聴感評価は、それぞれ微妙に違いますね。
科学的見方と、実際の音を聴いた官能評価は案外一致しない物なんです。
最近の、デジタル音源でも、「ハイレゾ」は理想では在りますが、「ハイレゾ」=「良い」 とは感じにくいものもあったりします。
デジ/アナ 関係の影響度は多少違いますが、細かい部分に言及しますと、結果的には「電源」と云う部分の影響度の方が高度な範囲では重要だと感じます。
(あくまでも、私個人の感想です。)
『左右の信号が干渉してクロストークが悪化すると思われるのですが、そんな心配はないのでしょうか。』
科学的には無いとは言いませんし、測定上では多少不利な結果が出る場合も在るかもしれません。
オーディオという範囲では、実際に聴いて、もんだが在れば改善すべき、疑問を持ったら自分で実験し体感し、どう判断するか。最終的にはそういう物ですね。
だらだらと書き込みましたが、参考とかヒントにでも成る部分が有れば幸いです(^o^汗
じっさいには、測定器よりも耳の方がクロストークによる悪影響は敏感にわかりますので、測定では判断できないレベルの問題だと思っています。
真空管内よりも電源の方が影響が大きいのも事実でしょうね。有難うございました。
No.1
- 回答日時:
クロストーク悪化の原因の一つにはなるでしょう。
有名なL社のプリは全ての双3極管をLRchで使用しているとか聞いたことが有りますが、クロストーク悪化の原因は電源回路の方が影響大でしょう。普通はB電源整流後にチョークコイル又は抵抗とコンデンサーのリップルフィルターがあり同じ所からLRchに供給していますが、それを整流後LRch別々のリップルフィルターを作り個別に供給すればクロストークは非常に良好に成りますが電源回路が大掛かりになるのが欠点ですね。
そうやっても超高域では同一管を使用していれば容量的な結合で悪化はするでしょう。
配線技術、パーツの配置等もかかわってきます。
完璧を求めるなら全てモノラル構成のプリ、メインを求めて下さい。
全差動型アンプもクロストーク特性は抜群ですよ。
クロストークは電源の方が大きいとのご指摘ですが、その通りかもしれませんね。
自作半導体プリの電源を左右別にしてみたら、すごく良くなった経験があります。
有難うございました。
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