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WWII末期、日本海軍は米潜水艦によって甚大な被害を受けていくわけですが、なんでですか?

素人考えで申し訳ないのですが、潜水艦っていったって100m以上あるような巨体なわけで、それが潜望鏡の届く数mの深度にきたら、上から見たらモロバレでしょ?
まぁ、最初の一撃くらいは先制できるでしょうよ?

でもそのあと、急いで潜ったところで潜水艦の速力じゃ逃げられないし、ずっと潜り続けることもできないし、袋叩きにあうでしょ。

つまり大型艦を道連れに出来れば上々、
その後、逃亡もできる場合もあるって程度だと思うのですが、
あれほど戦果をあげられたのはなぜですか?
教えてください。
宜しくお願いします。

A 回答 (13件中1~10件)

理由(1) 潜水艦は見つけにくい/見つかりにくい


 上から見ればモロバレってことはありません。確かに真上から見れば見つけられますが、海面は常に波でうねっているうえに太陽光を乱反射します。海上からは見えませんし、潜水艦を見つけるために低空を飛ぶ対潜哨戒機を除き、航空機が普通に飛ぶ高い上空からは小さすぎて見つけられません。仮に全長100m全幅10mの船が居た場合、500m上空にいる飛行機の窓ガラスに映る船の大きさは長さ1cm幅1mmぐらいありません。それが海上を白波蹴立てて走っているならともかく、ただっぴろい海面の下でじっとしているのです。

理由(2) 米海軍が日本の無防備な輸送船を狙った
 米海軍は潜水艦に対抗する能力を持たない輸送船を積極的に攻撃しました。
 潜水艦とは海上輸送路を破壊することに最大の存在意義がある軍艦であり、ドイツ海軍と米海軍はそのことをもっとも良く理解していました。
 これは米海軍の魚雷の性能の都合もありました。

理由(3) 日本の護衛艦が足らなかった
 日本が防御を考えていなかったという意見は良く言われていますが、基本的にどの国の海軍も潜水艦による通商破壊に備えて大量の護衛艦を準備していたりなんかしていません。せいぜい、英海軍が商船に自衛用の火砲を増設するための砲座を用意させていたぐらいです。
 当時世界3大海軍のうちの2強である米英海軍でも、護衛艦の数が十分にそろうまでにそれなりの年月を必要としています。
 日本海軍の場合も護衛艦の急増を意図して、簡易型の駆逐艦や海防艦の開発なんかしていますが、そもそも護衛艦急増策が始まるのが遅かった(開戦初期にフィリピンに備蓄されていた米海軍太平洋方面の米潜水艦艦隊用の魚雷を破壊してしまった上に、米海軍の潜水艦用魚雷に不具合があって不発が相次いだので、米潜水艦は開戦最初の1年間偵察以外の活動が出来なかった。このため、日本海軍は米潜水艦の脅威を感じることなく過ごしてしまった。)上に、護衛艦開発に約2年を費やし(その期間自体は米英海軍に比べて決して遅いものではない)、いざ護衛艦の量産が始まったころには既に戦争も末期になっていて新造護衛艦の量産どころか損傷した軍艦の修理も沈められた商船の補充もままならなくなっていた。
 結局、対戦期間中の大部分を既存の艦艇で行わねばならず、護衛艦の数の不足から日本の商船は丸裸で海洋を航行しなければならなかった。

理由(4) 日本軍が進撃しきれなかった
 日米の国力差は10倍あり、国力差がある敵に対して守勢に回ればどう頑張っても押しつぶされます。だから、積極的に動いて戦争の主導権を敵に与えず、前線を本土や日本の重要な海上輸送ルートから引き離すことで、日本を守ろうとしていました。その発想自体は決して不健全なものではないのですが、日本の国力で米英豪を相手にやるには無理があり過ぎました。
 結局、押し切る前に息切れしてしまい、守勢に回らざるを得ない状況になります。すると戦力を有効に要所に集中させることが出来ず、愚作とは分かっていても戦力を分散させざるを得ず、すべての防衛拠点の防衛が手薄になってしまうという状況になってしまいます。
 防御が手薄である以上、潜水艦の跳梁を防ぐこともできなくなってしまいました。

理由(5) 制空権を失った
 日本は割と高性能な対潜哨戒機を持っていました。
 航空機は潜水艦の天敵なんですが、対潜作戦能力を持つ航空機は戦闘機には弱いのです。
 つまり対潜機が自由に活動するためには制空権を確保する必要があるのですが、日本が有効な対潜哨戒機を戦力化できた頃には既に各地で制空権を失っていました。制空権が無いのでせっかくの高性能な対潜哨戒機も存分に活躍することが出来なくなっていました。

理由(6) 有効な対潜装備の開発の遅れ
 日本海軍の艦艇の調音装置(今で言うパッシブソナー)の普及率は世界でもトップクラスでしたが、アクティブソナーの実用化ができませんでした。
 このため、日本海軍の対潜攻撃は駆逐艦が走り回って爆雷を投下するという第一次大戦から変わらぬ戦法に終始しました。
 爆雷は強力なものですが、一度使うと付近の海水が泡立って音が通らなくなります。つまり、このあたりにいるなと爆雷をばらまくと、そこから逃れた敵潜水艦が居てもその音を拾うことが出来なくなってしまいます。
 決して無効な戦法ではないのですが、敵を逃してしまう可能性も高い戦法でした。
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日本のレーダーについて。



当時使われた発振管の内部部品の加工精度は1~5ミクロンという
超高精度が必要でした。心から想うんですよね・・・当時の日本
技術力で良くまぁ作れたもんだと・・・マグネトロンは難しい。

ゴム不足から振動対策不十分の電探では誤動作や未動作が多かった。
電探の必要は理解しても実戦の現場では不確実な点が嫌われた。
ミッドウェー海戦にも電波技術者が大勢参加し研究に努めた。
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アメリカ潜水艦はハワイだけで100隻以上。


日本の駆逐艦は艦隊戦力に組み入れられて数十隻・・・・・・
他に作戦に合わせて哨戒に十数隻ふりむけるのがやっと・・・・

本土周辺を対潜攻撃機と哨戒しようにも燃料と潤滑油の大不足・・
大戦後期には艦隊を組む艦艇の数が足らない有様・・・
とても潜水艦探しをする余裕が無かったのですねーーーー

大戦前の艦艇についての検討で輸送船護衛には800~1000隻の小型駆逐艦
に相当する戦力が必要と成る、と日本軍では分かっていたのです。
いかんせん建造能力が無い。で・・・漁船改造の海防艦まで使う羽目に・・・

で・・海防艦は漁船なので潜水艦に近づけるはずが無い、輸送船が魚雷で
沈没してもあきらめて航行するしかなかったんですね・・・・
質問の答えは単純です。

日本の輸送船団には攻撃されても反撃できる艦艇が無かった。
近海でも哨戒する艦艇と航空機が無かった。
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太平洋戦争で米潜水艦は日本の艦艇(軍用艦)を約210隻


商船を約1200隻沈めたといわれています

潜水艦が敵の艦艇を攻撃する場合、かなりの遠距離から魚雷を発射します
たとえば日本の潜水艦「イ19」の場合は
日中は潜航、夜間に浮上して敵を探して2か月後に敵機動部隊を発見
空母「ワスプ」までの距離900mから6本の魚雷を発射し、3本が空母「ワスプ」に命中撃沈
さらに、戦艦「ノースカロライナ」駆逐艦「オブライエン(損傷がもとで後日沈没)」にも損傷を与え
「イ19」は戦果を確認する暇もなく、深度80mまで急速潜航
あっという間に敵駆逐艦が押し寄せて、80発以上の爆雷が投下されたが無事戦線離脱
太平洋戦争の間、潜水艦1隻で空母を沈めたのは「イ19」だけだそうです

また、潜水艦の任務は敵艦を沈めるだけではありません
敵の軍港内に潜航して、偵察・哨戒、機雷の敷設、沿岸の砲撃
制空・制海下での隠密輸送、揚陸、連絡などに使われました

日本の潜水艦もドイツのUボートを手本にして、海軍が研究・建造に力を入れ
世界でもっとも優秀と言われた割には、レーダーやソナーの点で米英に劣り
運用方法も限られて、あまり戦局に貢献できなかったようです
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日本軍は陸海問わず、攻撃の事は検討するが防御の事は知らないという、お粗末な考えしかできない連中が指揮をとっていたからです。

ついでに言うと輸送補給とその護衛の事は全く無視していました。
米国潜水艦の犠牲になったのは軍艦よりも輸送船です。

たとえば 防弾板を装備した戦闘機は皆無。大本営の高級参謀曰く「敵の弾は大和魂で防げる」 だから優秀なパイロットの消耗が激しく、制空権を取られた。米軍潜水艦は闊歩する海域の上空を日本の飛行機は飛べない。

電探や音波探査機は自分の位置を敵に知らせるようなものだから使うな。だから研究予算は少ししかださない。機材も配給しない。だから研究者の頭脳はあっても、高性能なものは作れない。よって、浮上中の潜水艦を探知できず、潜水中の潜水艦の正確な位置が判らない。やみくもに適当に爆雷を投下するだけ。

ましてや、護衛する艦船や飛行機も無しの日本輸送船団等は米軍潜水艦にとっては良いカモだったでことでしょう。
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rozari0714さん、こんばんわ。






WWII末期、日本海軍は米潜水艦によって甚大な被害を受けていくわけですが、なんでですか?
大戦初期は魚雷の信管に問題がありましたが、改良型が出てから、戦果が上がり始めました。日本海軍は大西洋でのUボートとの戦いでソナーなどの音探技術を持つ米海軍には大きな力の差がありました。もともと艦隊決戦を想定している日本海軍が対潜水艦作戦など想定していなかったというのが本当です。音探位はあったでしょうが、航空機による潜水艦索敵技術もありませんでした。米海軍は潜水艦の運用法をUボートのような通商破壊作戦と日本艦隊に対して航空攻撃を行った後、数隻の潜水艦で攻撃する協力攻撃作戦を編み出しました。あと、不時着した米パイロットの救助も行ったようです。一隻だけでは撃沈されるかもしれませんが、数隻いると潜水艦1隻に駆逐艦は1隻位しか離当てられないので、攻撃が散漫になります。
運よく、空襲を潜り抜けたのもつかの間、今度は水中から魚雷攻撃というわけです。有名なのはマリアナ海戦の時の空母大鳳です。航空機を発艦している途中で魚雷が命中してしまいました。この魚雷が原因で大鳳は沈没してしまいます。ほかのことに気を取られている間に攻撃を受けるということは対処がしにくいものです。
そのため、主力となる水上艦艇が大きな犠牲を出してしまいました。それ以上に輸送艦艇は深刻な被害を出していました。
戦争後半になって対戦用の駆逐艦などを建造しましたが、時はすでに遅かったのです。


詳細は下記のURLを参照してください。





ガトー級
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%88% …

パラオ級
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9% …

MK14魚雷
http://ja.wikipedia.org/wiki/Mk14_(%E9%AD%9A%E9% …

MK15魚雷
http://ja.wikipedia.org/wiki/Mk15_(%E9%AD%9A%E9% …
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戦争末期にどういう状況.だったか、よく考えて下さい。


潜水艦に航空機は天敵です。艦影が見付かるという事ではありません。潜っている間に航空機から視認される事はありません。
しかし、当時の潜水艦はディーゼル・電池駆動。電池で動けるのは数十時間足らずで、艦内の空気も同等程度です。1日の半分くらいは浮上航行が必要で、その時は航空機から発見されやすくなります。もちろん、夜間に浮上するのが原則ですが、航跡が長く出るわけで、月夜なんかだとアウト。
しかし、大戦末期ですよ。B29が連日東京に空襲をかけてきているような時期です。空を飛んでるのは米軍機ばかりで、航空機から身を隠さなくちゃならないのは日本軍の方です。米潜はかなり自由に動き回り、東京湾内部にも頻繁に入っていたようです。

潜望鏡は攻撃直前に出すだけです。出しっぱなしではやはり航跡が出ます。そんな事はしません。
それでも日本軍に空母があり、常時、周囲を警戒して飛行しているならまだしも、末期には空母は全滅状態でしたし、そもそも、空母に積む飛行機や、それを運転できる人もあまり残っていません。発進はできても着艦できないとかそんな練習兵ばかりです。日本軍はアホみたいに兵士を殺してましたからね。捕虜になるぐらいなら死ねと。攻撃に失敗したら帰ってくるなと。優秀な熟練兵を片っ端から消耗品扱いして。艦長が艦と共に、なんてのもナンセンスなんです。せっかくの経験がどんどん死んでいく。残っているのは戦犯ばかり、w

おっと、それた。
攻撃すれば護衛の駆逐艦が追ったりしますが、昔の事で電子機器もほとんどなく、特に日本軍は精神論だけで戦っていましたからそういうハイテク兵器をバカにして開発をおろそかにしていました。勘で爆雷を投下するのでは当たるわけがない。
それに、爆雷だって無限に出てくるわけじゃありません。しかも物資不足で満載にさえなってません。もったいないから攻撃中止、、みたいな事が普通でした。数打ちゃ当たるの数さえ少ないような状況ですから・・・
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太平洋戦争末期に米潜水艦の被害にあったのは主として輸送船でした。


日本軍には輸送船を警護する軍艦にまわす燃料もなく
ほとんど裸同然で単独航海している輸送船を狙い撃ちしていました。
ですから相当まで近付いて攻撃できましたし、攻撃後に急いで逃げる必要もありませんでした。
実際に軍艦が沈まなくても、それで物資や人の補給が途絶えれば兵器なんて無いも同然です。
そういう意味では「甚大な被害」と言えるでしょう。

攻撃(防御)能力を持たない船を襲うのは卑怯の極みです。
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なにか秘密兵器があるのでしょうね。

レーダーとか・・・衛星からデータりんくとか                                                                                                                                                        
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>甚大な被害を受けていくわけですが、なんでですか?



 日本の電探(レーダー)がショボイので

>潜望鏡の届く数mの深度にきたら、上から見たらモロバレでしょ?

 外洋の波間で発見は
真下出ない限り見えません
(夜間なら尚更)

>あれほど戦果をあげられたのはなぜですか?

 潜水艦が敵船発見!

 攻撃態勢(同時に逃げる準備)

 攻撃(逃げる)
バラオ級潜水艦の場合
魚雷発射管10基(艦首6基)

 敵船が攻撃を受け
臨戦態勢になる前に逃げちゃいます

 もしかしたら「秘密兵器」かも

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