【大喜利】【投稿~9/7】 ロボットの住む世界で流行ってる罰ゲームとは?

私鉄を中心として、通過標識灯(急行灯)を車両に装備させている鉄道会社がいくつかありますが、素人考えでは、あんなものなくてもイイのではと思ったりしておりますが、やはり必要なのでしょうか。

関東地方のかつて通過標識灯(急行灯)を使用していた私鉄では、種別表示器の充実のためかこれを廃止したところもあります。

実際のところ、いかがでしょうか。

できれば、鉄道会社にお勤めの方からご教示をいただければ幸です。

A 回答 (3件)

こんばんは。


首都圏の私鉄で電車運転士をしております。

>素人考えでは、あんなものなくてもイイのではと思ったりしておりますが、やはり必要なのでしょうか。

そうですね。
素人の方からすれば、無くても良いのではと思うのは道理です。

昔の首都圏の私鉄の多くは、
「各停」は種別無表示でした。回送なのか分かりませんよね。

踏切もポイントのある駅(停車場と言います)も駅係員による操作だった事もあり、
優等列車なのか、停車列車なのかを示す意味でも点灯していました。

今は殆どの会社では「普通」なり「各駅停車」と表示するようになりました。
また、手動の踏切など殆ど無くなり、停車場のポイント操作も運輸司令所による遠隔操作(コンピューター制御)になった事もあり、省略するようになりました。

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因みに、私の勤める会社では、優等列車は急行灯を点灯させています。
理由として、

○乗務員が携帯し、駅にも常備している運転取扱基準(古い方だと「運心」と言ったりします)の条文改正作業が大変。
○今時、停車場でのポイント操作が手動。モニターでポイント操作している「駅長」(閉塞取扱者の意味での駅長であり、いわゆる駅長とは別)が発着を監視している。
○線路内立ち入り作業時の注意喚起の意味合い。

・・・・上記背景があり、
無くす理由がないので、点灯させています。

線路内立ち入り作業、もちろん見張り担当が居て通常時は点灯しようがしまいが関係ないのですが、
人が行う作業です。

不注意の場面の可能性も、無きにしもあらず。
過去に、不注意や不運な場面が多く重なって事故になった事例もあります。

何重もの安全配慮し、日ごろ貢献は少ないものの無くす必要もない故、引き続き残されています。
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この回答へのお礼

なるほど!

たいへん丁寧かつ分かりやすく解説いただき、ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/19 08:31

>関東地方のかつて通過標識灯(急行灯)を使用していた私鉄では、種別表示器の充実のためかこれを廃止したところもあります。



鉄道保安技術と情報伝達手段の進化です。
今時、列車種別識別灯を確認して、手動でポイントを切り替えるなんて事を遣っていたら、高密度運転なんか出来ません。
中央運転制御室で、全ての列車がどの閉塞区間を走っているか表示盤やモニターで把握出来ますし、ポイントの切り替えもコンピュータ制御です。
かつ、これらの情報は、駅にも伝達され、自動案内放送や案内表示器にも活用されています。

そもそも、JR は、国鉄時代から、一部の例外を除き列車種別識別灯は付けていません。
とは言え、全く不要かと言えば、各々私鉄の事情も有るのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

なるほど!

明快なご教示をいただき、ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/19 08:34

>関東地方のかつて通過標識灯(急行灯)を使用していた私鉄では、種別表示器の充実のためかこれを廃止したところもあります。



元々は

電気を使った通信手段もまだ完全ではなかった当時、遅れや臨時の設定などで定められたダイヤ・時刻表を外れて走る列車があると、駅や信号所にとっては、これらの列車が何の種別で走ってくるのか、早急に判別・対応する必要があった(分岐器の操作を誤るなどすれば、大事故になりかねない)。

そこで先頭の蒸気機関車の、台枠左・中央・右およびボイラー上部に白色円板(夜間は灯火)を設置、これら計4箇所の白色標識の有無により、列車種別を区別することとした。

と言う事のようです(wikipediaより)

確かに「遠くから列車の正面を見た際に、種別表示機の表示が充実していて、通過するか停車するか、すぐに判る」のであれば、通過標識灯は要りません。

しかし、種別表示機の表示のみでは「文字が判別できる距離まで近付かないと判別不能」なので、危険が増します。

「点灯しているか、そうじゃないか」であれば、文字が判別できないくらい遠くても「点灯しているかしていないか、瞬時に判断可能です。

「文字が判別できる距離まで近付いた時には手遅れ」である可能性があるので、表示機充実の為に廃止した所では、そういう「際どいタイミング」で大事故を起こす可能性が高いです。

少なくとも、そういう所は「うちはコスト重視で、安全は二の次です。客が死んでも構いません」って言ってるのも同然ですから。
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この回答へのお礼

早速に丁寧なご回答をいただき、ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/18 11:46

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