プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

室内楽曲の楽譜を購入しようとして、いろんな出版社から同じ曲の楽譜がでており、迷っています。値段も倍くらいに違うので、安い方がいいのですが、見にくかったり間違ってたりすると困るので、高い方にした方がよいのだろうか、と・・
ネットで買おうとしていますが、いずれも「海外取り寄せ品」となっていて、写真もないものがあり。
出版社にやめた方がいい、おすすめなどがありますでしょか?
ちなみに今候補にあがっている(やりたい曲がある)出版社は
『ムジカ・ララ社』、『インターナショナル・ミュージック社』、『ブライトコップ & ヘルテル社』、『ヘンレ社』などです。

A 回答 (1件)

こんにちは。

音楽を専業としている者です。

楽譜の選択はそう簡単なことではなく、作曲者、曲によって検討しなければなりません。プロの場合は、しばしば複数の楽譜を購入して、違いを調べることも多いです。楽譜には、誤植はつきものですし、指使いの校訂なども、作品により担当者が違いますので、どうしても複数の版が必要になります。
まず『ムジカ・ララ社』というのは聞いたことがなかったので調べてみましたが、『ブライトコプフ&ヘルテル社』の楽譜をもとに製作しているようで、表紙にもそれが明記されているので、内容的には一応問題はないと考えられます。ただ、海外のサイトにこの出版社の楽譜の一部がサンプルとして閲覧できるところがあったので見てみたところ、『ブライトコプフ&ヘルテル社』の楽譜のリプリントではなく、新たにコンピューターで浄書し直したもののように見えます。こういう場合少し不安なのが、新たに浄書した時に誤植が発生していないかという問題です。また、『ムジカ・ララ社』で出している作品は、比較的マイナーな作品が多いようですし、指使いの指示もないように見受けられます。それから、昔の楽譜は、原版がすべて手書きで、温かみがありますが、パソコンで製作した楽譜は、従来の楽譜を見慣れていると、見た目に冷たさを感じるかもしれません。以上はしかし、あくまでも推測です。
『インターナショナル・ミュージック社』というのは、ニューヨークの『International Music Company』のことでしょうか。この出版社のものは、ものによって印刷の質が悪かったり、誤植があったりします。価格が安いので、私も持ってはいますが、実際に演奏会で取り上げるとなると、ほかの版を買い直すと思います。モーツァルトやベートーヴェンなどの古典なら、ドイツ、オーストリアの出版社がよいでしょう。モーツァルトなら、新モーツァルト全集を出している『ベーレンライター社』が最も信頼できます。ベートーヴェンなどの古典派、ロマン派の作曲家のものなら、『ヘンレ社』や『ブライトコプフ&ヘルテル社』、オーストリアの『ウニヴェルザル(ユニヴァーサル)社』の原典版なども信頼できます。
少し古い時代の印刷でよければ、著作権の切れた楽譜を閲覧できるサイトで、それぞれの出版社の楽譜がどのようなものか、参考に見てから購入するのもよいでしょう。

http://imslp.org/wiki/Category:Composers

以上、御参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

本当にていねいに、わかりやすく教えていただき、ありがとうございました!
やっぱり値段より、信頼できそうなところを選ぶことにします。

お礼日時:2014/11/03 01:09

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