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日本は建築自由の国と揶揄されているというのは本当でしょうか。
それならば何故日本は建築自由の国になってしまったのでしょうか。
なぜ伝統的民家をもっと建てないのでしょうか。

ちなみに、景観法が成立した当時あまり話題にならなかった記憶があります。

A 回答 (4件)

専門家さんでも結構間違える、パリの整然としたメインストリートは


ナポレオン三世が古い建物を全部「強権」で潰して、建築物の高さを
勝手に決めちゃった。だから裏道はデタラメだ。

我が国は「災害大国」だ、地震も台風も来る都会では大火事も多い
だから「国家的遺産」は「宮大工」が造り、補修するが、

民家などどうでも良い、どうせ潰れるのだ、それでも「マシ」な大工
はたくさん居たが工賃が安すぎて、既に「まともな左官」は居ない。

これからもたくさん作ってはどんどん壊す。あるいは壊れる。
それはさけられ無い。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/12/21 01:29

ドイツ人が日本の景観を見てその自由さを賛美していました。

建築基準法を守れば自分の好みの建物が建てられるのは素晴らしいことなのです。瓦や壁の色まで当局の指定に従わねばならないのは窮屈です。耐震性や断熱性は現在の建物の方が優れていると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

そういう人もいるのですね。

お礼日時:2014/12/21 01:29

建築関係の仕事をしています。



>それならば何故日本は建築自由の国になってしまったのでしょうか。
欧米と比べるなら、文化的背景と歴史的背景がまったく違い、法関係も全く別のものだからです。

ヨーロッパの都市というのは、そもそも城壁都市から始まっています。その歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマなどにはたくさんの城壁都市がありました。城壁都市というのは、都市を壁で囲うため土地が最初から制限されています。そのため、効率よく都市計画をしないとすぐに城壁内がいっぱいになってしまうため、古い時代から都市計画と景観そして土地や建物の私有制限がかかっていました。

これが現代の法律の元になっており、欧米ではそもそも「都市」といえば「計画して配置し、効率よく建てるもの」であり「土地利用が公共の利益になるなら、私権は制限されるのが当たり前」というものだったのです。もし、私権が制限されるのがいやなら田舎で好きなようにすればいいわけです。

日本の都市にはそもそも城壁がありません。城を作り、神社仏閣を配置し、市場を設定すれば大体終わりです。後はせいぜい武士階級の住む地域と商業地域を分けるぐらいしかやりません。その都市が栄え人口流入が続けばいくらでも拡張していけたわけです。

また、日本の土地所有の基本は、奈良時代の「墾田永年私財法」にさかのぼります。そもそも武士階級が土地所有を主張できたのは、この法律のおかげですし、その後の土地所有はすべてこの法律をもとにして「開墾して主張したら私権とできる」のがすべてでした。そのため「公共の利益になるから、私権を制限して取り上げることができる」という公共意識は日本には江戸時代までなかったのです。

このため、欧米の「公共のためなら私権を制限する」という考え方が近代に入ってきたものの、欧米のように制限するのは今でも容易ではありません。

たとえば東京オリンピックの際の首都高建設は川を埋め立てることで、なんとか間に合わせましたし、日本で初めての鉄道建設も、品川付近の約2.6kmは土地を売ってもらえず、海を埋め立てて線路を通しています。明治の当時は、公共工事のために土地を強制的に収用する法律が日本には無かったのです。

それに比べば欧米では、都市景観を守るためと、都市デザインのために土地の所有や利用を制限する法律が昔からあり、意識も違ったということです。

伝統的民家の話はまた別です。伝統的民家は現代の使い方に合わないとか、そもそも材料が手に入らない、ということも大いにあります。もちろん、法的な問題も大きいといえます。

それでも地方に行けば、農業を営む大地主さんが伝統的な様式に則った大きな家を構えていたりします。
都市はそもそも長屋程度しかなかったわけですから、近代的なマンションが立ち並ぶ現代のほうが文化的であることは間違いありません。

その点についても、石やレンガで何百年も持つ建物を持つ欧米とは法律関係がまったく違います。日本の法律は伝統家屋とか何百年も持つ建物を維持できない仕組みになっているのです。

何が違うかというと「減価償却」の方法が全く違うということです。減価償却とは、多額の金額がかかっている建物や飛行機・自動車などを毎年資産として目減りさせて計算する会計手法です。

日本の場合、コンクリート作りの建物の減価償却は最大50年、建てて50年すると無価値(会計上の価値)ということになります。つまり50年後に建物を売ろうとしても、土地の価格しか評価してもらえないのです。

そうなるとどうなるかというと、50年後には建物を担保にしてお金を借りて、さらに50年使えるように改修工事するということができない、ということになり、古いビルを壊して新しいビルに建て替えてその利用金額を元にお金を借りる、ということになってしまいます。

欧米では各国で違いはあるものの、基本的には「改修したらその分の減価償却が上乗せされ、会計的な価値が上がる」ようになっています。アメリカ人が自分の家を自分でDIYするのは、ペンキ一つでも塗れば自宅の価値が上がるし、ペンキ代も確定申告で費用として計上できるからです。

そして安く中古で買った住宅を自分たちできれいにして、高い価値をつけて売ってもっといい家に住み替える、ということが可能になります。
また都市部の18世紀に建てられたマンションなども、常に改修工事をして(外観は同じでも)最新の水道設備やネット環境などを整えることで、建物の資産価値を維持できるのです。これなら、地震や高温多湿の日本との差はあるにしても、古い家や多額の金がかかる家(その代りものすごく長寿命)などを作って維持することができます。

日本の場合、欧米にくらべてスクラップ&ビルドが多いといわれていますが、逆に欧米並みに土地や建物の資産を保持する法律整備ができていないので、そうなってしまうのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
歴史的な事情があるのですね。

些細なことかもしれませんが

>また、日本の土地所有の基本は、奈良時代の「墾田永年私財法」にさかのぼります。そもそも武士階級が土地所有を主張できたのは、この法律のおかげですし、その後の土地所有はすべてこの法律をもとにして「開墾して主張したら私権とできる」のがすべてでした。

これは少し違うのでは無いでしょうか。
田畑を完全に所有できるのは権門勢家であり、並の武士階級は少ない土地の所有しか出来なかったのでは無いでしょうか。

>都市はそもそも長屋程度しかなかったわけですから、近代的なマンションが立ち並ぶ現代のほうが文化的であることは間違いありません。

文化的の定義が分からないのですが、密集していたり、技術力が高ければ文化的と言うことでしょうか。

お礼日時:2014/12/21 01:39

"日本は建築自由の国と揶揄されているというのは本当でしょうか。

"
  ↑
本当だと思います。

欧米の街並みや建築物の美は、秩序美です。
それに対して、日本はごちゃごちゃです。
欧米からみれば、なんとも雑多で、アジアの
混沌を彷彿させるのでしょう。


”何故日本は建築自由の国になってしまったのでしょうか。
なぜ伝統的民家をもっと建てないのでしょうか。”
    ↑
人権だと思います。

人権という概念は、欧米のモノで、日本人はその
取り扱いにまだ習熟していないのです。
だからおっかなびっくりで、腫れ物に触るような
取り扱いになっています。

欧米のように人権には義務が伴う、自由には
制約がある、という当たり前のことが実施できない
でいるのです。

だから、少数でも強く反対する者が出ると
にっちもさっちも行かなくなり身動きが
とれなくなります。

その結果、自由、という無秩序がまかり通って
今日のような醜怪な街並みになってしまった
ものと思われます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/12/21 01:28

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