「一気に最後まで読んだ」本、教えて下さい!

名作といわれているロマン・ポランスキー監督の「水の中のナイフ」を観ました。
しかし残念ながら、鑑賞力がないので、そのよさがあまりわかりませんでした。
どなたか解説していただけないでしょうか?

金持ちの中年夫婦とヒッチハイクで拾った若者が、ヨットに乗りクルージングを楽しみます。
三人の心理描写と緊張関係がよく描かれていると思うのですが、最終的になにを訴えたかったのかがわかりませんでした。
 女性の立場にたつと若者との浮気と夫の正体が見れたので、得るものがあったと思います。
 しかし男性ふたりは何を得たのでしょうか?

A 回答 (2件)

現時点と発表された時代とで評価が違うのは当然ですが、当時は以下のように評価されていたと思います。



・『太陽がいっぱい』のポーランド版(ジャズにモノクロだからヌーベルバーグ?)。

・名作といわれる理由はポーランドでワイダのような抵抗映画以外も製作できる(フィルムは暗いし、登場人物は少ないし、費用も限られているが。)ということを実証した作品だから。

見比べるという意味では、『袋小路』、『死と処女』をみてください。(私のお薦めは『吸血鬼』ですけど。)

>しかし男性ふたりは何を得たのでしょうか?
夫:「もう若くない」と自覚できた。
若者:「束縛されない、自由だ」という思いが幻想であると知った。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
確かに「太陽がいっぱい」に似てますね。
あのジャズの音楽にはしびれました。
CDほしいくらいです。ネットで検索したけどありませんでした。
『袋小路』『死と処女』探してみます。
二人の得たものわかりました。納得です。

お礼日時:2004/06/25 21:51

映像作家は映画作品を通して


何かを訴えようとしているというのは
思い込みではないしょうか。

「水の中のナイフ」は
文芸用語で云うところの心理主義的な作品であって,
登場人物の心理描写そのものに面白さがあるのだと思います。

ハリウッド的な勧善懲悪ものとは違って
どの登場人物に感情移入するか,
誰の視点で物語を読み解くかは観客に委ねられています。

男性たちは多くのものを失いましたが,
失ってはじめて得られるものもあるのではないでしょうか。
(禅問答みたいですみません)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
心理主義的な作品といわれてみれば、そんな気がします。
最後が悲劇で終わらなかったので、何か物足らない気がしていたのですが、心理描写がメインの作品と考えれば納得できます。
若者が偉そうにふるまう夫に反発を感じるのはよくわかります。
ただ夫が若者をどう見ていたのかがわかりにくかったのです。
若者に対する心境の変化が微妙すぎて、どうもしっくりきません。
若さに対する嫉妬や妻をめぐる対立などがもっとあれば分かりやすかったのですが。

お礼日時:2004/06/24 22:59

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