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佐藤忠良氏の自伝「つぶれた帽子」を読んでいたところ、
佐藤氏と船山馨氏が共同生活を送っていた頃のことを描いた「護符」という小説があることを知りました。
読んでみたいと思ったのですが、船山氏のどの本にこの小説が収録されているのかわかりません。
ご存知の方、教えて頂ければとても嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

今晩は。


 このカテゴリの回答者で優れた人が以前は数名いたのですが、皆去ってしまったようです。図書資料の検索としては本件は確実な手掛かりが有り、ごく初歩のものです。しかし残念ながら現在のここにはそれすらも対応出来る人がいないようです。
 私も今ではこのカテゴリはせいぜい十日か半月に一度しか見なくなっています。締め切られた質問を読んで、これは答えておくべきだったと感じるものも稀に有ります。本件はきちんと回答をしておくべき質問です。

 といった前置きはともかく。調査結果は以下のようになります。
 本の検索は条件にもよりますが、大体下記の2箇所で用が足ります。
http://iss.ndl.go.jp/
http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/
今回は国会で見てみます。非常に単純に著者名と題名で検索すると2件見つかります。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000128582 …
こちらは1942年の雑誌掲載版。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001864611 …
これは戦後間も無く刊行された短編集版。
 その後は一度も採録されたことがありません。ですのでいずれかを何とかして読む以外にないことになります。

 さて、現在国会図書館を始め多くの公立図書館で、戦前はもちろん1955年辺りまでに刊行された書籍の外部貸し出しが停止(禁止)されています。本が傷んでしまっていたり、その予防のための措置です。国会の場合上記の2件はこれに該当します。
 その代わりに古い資料のデジタル・アーカイブ化が急速に進められています。↑の資料の個別ページの右側にそれぞれ「国立国会図書館デジタルコレクション」へのリンクがあります。これを見るためには国会図書館またはその分館、あるいは公立や大学付属の図書館でデジタル化資料送信サービスに参加している館に行く必要があります。その一覧はこちら。
http://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html#i …
 私はこのサービスに付いて調べたのは今回が初めてですが、現在では都道府県立の図書館ばかりでなく、多くの有力地方都市などに広まっています。いずれは更に身近なものとなるのでしょう。
 ただしよほど恵まれた館で無い限り利用者端末は一つしかないのではないかと思われます。すると当然利用時間に制限が設けられます。本件は30ページほどですから1時間もあれば十分に読めるでしょう。
 また端末が1台しかないとしても、実際にそれの利用を希望する人はそれほど多くないとも推測されます。その場合にはすぐ次の利用者がいなければ継続利用も認めてくれるかと思います。
 それでも駄目な場合には複写サービスを利用してください(利用できない館もあります)。ただしこれは現在著作権で保護されています。ですのでコピー出来るのは1作品全体の半分までです。前半を端末で読んだら、残りをコピーしてもらうといった具合になります。半分づつコピーして全部揃えられるかというと、それはやはり違反になるため本当は出来ません(この部分に付いてこれ以上は書きません)。

 回答はこんなところです。面倒なので古書店の検索はしないでおきます。質問を別件にしたらまた会えるかもしれません。
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この回答へのお礼

助かりました

収録の所在だけでなく、検索方法・デジタルデータの閲覧方法まで丁寧に解説していただき、どうもありがとうございました。
幸い、国会図書館のサービスを利用できる図書館が近くにあったので、さっそく利用してみることにします。
勉強になりました。深謝申し上げます。

お礼日時:2015/09/06 19:06

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