【ウィーン=共同】オーストリアのトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に9月に就任した指揮者の佐渡裕さん(54)が1日、ウィーンでコンサートに臨んだ。就任後初めて。ブラームスの交響曲第4番などを熱演し、満席の会場から大きな拍手が湧いた。
http://www.sankei.com/west/news/151002/wst151002 …
というニュースが出ておりました。
ウィーン・トーンキュンストラーの名前くらいは聞いたことがありますけれど、このオーケストラが実際、どの程度の、どれほどの実力を有したオーケストラなのか、さっぱりわかりません。
そこで質問いたします。
このオーケストラは、どのようなオーケストラなのでしょう。
ヨーロッパでは地方地方に100年以上の歴史を有するオーケストラが存在しており、このことは、わざわざニュースで取り上げるほどの大きな出来事なのでしょうか。
音楽の都・ウィーンというネームボリュームのために、ニュースになっている(・・?
教えてください。
よろしくお願いいたします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
もう二度と御質問が見られないかと思っておりました。仕事中ですが、今度お目にかかるのはいつになるかわからないので、回答しないわけにはいきませんね。
正直に言うと、少し回答しにくいところがあるのです。日本には佐渡氏の熱狂的なファンがたくさんいますので、水を差すようなことが書きにくいのです。佐渡氏に限らず、また音楽に限らず、日本のマスコミは、日本人の世界的活躍をあまりにも手放しでセンセーショナルに扱い、ネガティヴな情報は絶対出しません。それどころか、日本人として自画自賛するためには、あらゆる誇張を惜しみません。誰かがコンクールで優勝すれば、ほかのコンクールを無視して、世界で最も難しいコンクールと報道します。聴覚障害の作曲家(誰だかわかりますね)が交響曲を発表して話題になれば、交響曲は最も作曲するのが難しいジャンルと報道します。限られた関係者しか裏の事情は分かりません。今回の件がそうだとは言いませんが、おめでたいだけのお祭り騒ぎのことも多いのです。そういうときに少しでも批判的なことを言うのが許されないのが、日本のクウキです。しかし、最初にあまり無節操に褒めてしまうので、その反動で、あとで悪い面が見えてきたときの叩き方がまた極端です。
トーンキュンストラーは何度も聞いていますし、楽員の中には友人もいます。レヴェルのことを言うと、ウィーンの主要なオーケストラ、ウィーン・フィル、ウィーン交響楽団、ウィーン放送交響楽団や、リンツを拠点にするブルックナー管弦楽団などと比較すると、少し落ちます。もちろんウィーンのオーケストラですから、それなりに音楽性はありますが、8年前の最後の滞在の折、楽員の友人から招待状をもらってベートーヴェンの荘厳ミサを聞きに行ったとき、やはり弦のパワーがほかのオーケストラよりだいぶ落ちると思いましたし、指揮者があまり有名な人ではなかったこともありますが、全体的にあまり強い印象が残りませんでした。ウィーンにも本拠はありますが、位置づけとしてはローカルなオーケストラに近いと思います。トーンキュンストラーは、古典の正統的な曲の演奏はもちろんしますが、軽音楽や新作の演奏も多く、どちらかというとオールマイティーのオーケストラといえます。佐渡氏のレパートリーを見れば、その辺でマッチするところがあったとも考えられます。ですので、企画などの点でそれなりの成果を出すことは考えられます。そういう意味では、佐渡氏に合ったオーケストラといえなくもありません。
オーケストラのレヴェルは、古さとは必ずしも関係がありません。運営者の手腕や経済的基盤、首席指揮者の能力その他によって浮き沈みがあります。少し前、別の日本人指揮者がスイス・ロマンド管弦楽団を振っているのを聞きましたが、アンサンブルはかなり乱れていました。このオーケストラももうじき創立100年で、知名度も高いですが、ほかの世界的なオーケストラと比較すると、レヴェルは一段低いです。
トーンキュンストラーは、経済的な基盤も、ほかのオーケストラから比べると規模が小さいと思います。歴代の指揮者には、大指揮者といえるような人があまりいません。四代前の指揮者、カルロス・カルマーは、ウィーンの音楽大学で教えていましたが、あまり魅力はありませんでしたし、指揮者としての知名度はほとんどありません。その次のクリスチャン・ヤルヴィは、今度N響を指揮することになったパーヴォ・ヤルヴィの弟ですが、能力は比べものにならず、国際的な知名度もそれほど高くありません。友人の楽団員も評価していませんでした。ヤルヴィの時代に日本に来日し、友人の招待で再び聞きましたが、演奏は記憶に残っていません。おそらく、報酬の高い超一流の指揮者は呼べないのが実情だと思います。それに、芸術にお金が出なくなっているのは、日本に限らず世界共通で、ウィーンも例外ではありません。数年前には、トーンキュンストラーよりレヴェルの高い放送交響楽団が、解散の危機に見舞われました。
海外のオーケストラで首席指揮者を務めた指揮者は、実は結構います。佐渡裕は、テレビなどを通じて顔も名前も広く知られていたので話題になりましたが、日本で話題にならない人もいます。コンクールなどで華やかにデビューしたかどうかなども、報道の興味の程度を左右します。佐渡氏の場合は、フランスのラムルー管弦楽団(トーンキュンストラーより古く、知名度も上です)の首席だったことや、数年前にベルリン・フィルを指揮したことも注目の原因になっています。ベルリン・フィルへの客演は、楽団のシステムとして、楽員ひとりひとりが個人的に興味を持った指揮者を推薦できるようになっており、たまたま一楽員が、ヴィデオで佐渡氏を見て気に入って呼びたいと言ったことからきています。NHKですぐにドキュメンタリーにしましたが、リハーサルはかなり固い雰囲気で進んでおり、演奏会後の楽員へのインタビューで、首席フルート奏者のエマニュエル・パユが、佐渡さんはもっと自分の考えを明確に伝えた方がよかった、と述べていました。しかし、これらのキャリアがあったから今回の就任につながったのだと思います。
あまり書くべきではないかもしれませんが、日本のオーケストラの楽員の一人から、佐渡裕は楽員たちから全然相手にされていない、と聞かされたこともあります。もちろん、指揮者とオーケストラの団員の間には一定の距離、緊張関係があり、簡単にほめる楽員はいませんが、本当に感心する指揮者ならそれなりに敬意を払います。ベルリン・フィルのリハーサルを見ていても、少し威厳に欠けていましたし、英語とドイツ語のまぜこぜの中で、also、also(つまり・・・、つまり・・・)を頻繁に口にして、これでは楽員から軽く見られるのでは、と思いました。
海外で活躍する日本の指揮者には、ここまでに出ているほかにも、たとえば大野和士のような人がいます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8E …
同じ世代では、広上淳一の方が佐渡裕よりも音楽的能力は上です。この人も海外でキャリアを積みかけていたのですが、突然全ポストを辞任してしまいました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E4%B8%8A …
就任を報道すること自体は、特別なことではないと思います。オーケストラは、首席指揮者や音楽監督が代わるときは記者会見を開きますし、就任後最初のコンサートはやはり注目されます。思うに、ウィーンのネームバリューだけでなく、佐渡裕のネームバリューもニュースになる原因でしょう。
あまりいいことを書きませんでしたが、だれもがあのようなポストに就けるわけではありませんし、佐渡氏には、純粋な音楽的能力とは別の部分にも強みがありそうなので、それはそれで必要とされるわけです。
たまにはこのように、こちらにもお越しください。
ではでは。
こんにちは。
詳しい説明、ありがとうございます。
ところで、ドイツ・オーストリアの音楽事情に詳しいTastenkastenさんに質問します。
この産経の記事によりますと、佐渡裕は音楽監督となっておりますが、トーンキュンストラのHPなどを見ると、首席指揮者となっているようであります。
音楽監督と常任指揮者(首席指揮者)は、ドイツ・オーストリアにおいては別なものに思うのですが、このあたりはどう違うのでしょう。
常任指揮者が音楽監督を兼ねる場合もありますので、簡単にこの両者の線引きは難しいと思いますけれども、一応、この両者は別なものとして区別して理解して考えるべきなのでしょうか。
よろしかったら、教えていただけませんでしょうか。
No.7
- 回答日時:
>NHKは、このニュースを大々的に取り上げておりましたよ(^^)
NHKは最初から視野に入れていません(笑)。一番こういう報道をしやすいところです。民放よりたちが悪いことがあります。佐村河内の絶賛ドキュメンタリーを作ってブームにしたのもNHK。そのドキュメンタリーのやらせ疑惑が出た後も、検証と称する番組はまるで検証していませんでしたし、その直後にSTAPが事件になると、今度は週刊誌のレポーターさながらに小保方氏を追いかけまわし、スクープにしようとして事件になりました。ドキュメンタリーの依頼を断ると、せっかく有名になれるのに馬鹿じゃないか、って言われるそうですよ。ベルリン・フィルのときもさっそく密着したでしょう。初めて指揮するときにドキュメンタリーにして、そのあと二度と指揮の依頼が無かったらバツが悪い、と私なら考えて断りますけどね。
>凱旋演奏会
これも同じですよ。オーケストラは、ツアー(Tournee)といって、常に世界中を演奏会旅行して歩いています。それはもちろん、佐渡裕が就任したから日本へのツアーが決まったのかもしれませんが、通常の演奏旅行の一つであって、「凱旋」と報道するのは、やっぱり日本人の活躍、功績を強調するいつものやり方です。もっとも、こういう表現は世界中のマスコミの常套的な言い回しですから、ドイツ語のメディアでも、Triumph-KonzertとかSiegeskonzertなどと言いそうです。月並みなメディア語ですね。そう書くというパターンが出来上がっているのですが、読み手はついだまされる仕組みなんですよ。それに、前回来日したときに友人の楽員に聞いたら、何年か先にまた来日する予定があるって言っていました。それ以来連絡が来ていなかったので、もしかしたら今度の来日はずっと前から決まっていたのかもしれません。
新聞社では産経のみが大々的に記事にしているところを見ると、産経新聞はトーンキュンストラの来日公演のスポンサーの一つかもしれませんね。
生放送になるか録画放送になるかはわかりませんが、NHKはこの来日公演を放送するでしょうし♪
回答、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
>この産経の記事によりますと、佐渡裕は音楽監督となっておりますが、トーンキュンストラのHPなどを見ると、首席指揮者となっているようであります。
読売、朝日、日経などを見てみましたが、今回のコンサートのニュースはないようですよ。大衆紙だから騒いでいるだけなのでは?
トーンキュンストラーには音楽監督(Musikdirektor)という地位はなく、首席指揮者(Chefdirigent)だけですね。でもこれは呼び方の違いで、一つのオーケストラに首席指揮者が一人なら、役割としては音楽監督と言っても同じでしょう。ドイツ語でも二つの名称の間にあまり違いはないようです。報道としては、音楽監督の方が偉そうでいいのかもしれませんが、そもそも日本のオーケストラでは、常任指揮者だとか正指揮者だとか音楽監督だとかの名称が独自に使われていて、用語として明確に把握できていない人もいるのではないでしょうか。ベルリン・フィルのサイモン・ラトルも、ベルリン・フィルのホームページではChefdirigentと書いてありますが、日本のウィキペでは首席指揮者・芸術監督なんて書いてありますね。Chefdirigentをそう訳す習慣ができてしまっているのではないでしょうか。重みを持ってくるのは音楽監督ではなくて音楽総監督(Generalmusikdirektor)という名称ですね。これは歌劇場などでのことです。産経の記事を書いた記者がクラシックにどれだけ精通しているか疑問ですし、あまり真に受けるような記事ではないのではありませんか? 大して考えもせずに音楽監督という言葉を使ったか、その方が格好がいいからという編集部の方針だったかは量りかねます。
佐渡裕は、題名のない音楽会その他いろいろな番組に出演したり、辻井伸行と何度も共演したりしてテレビで見る機会も多いですし、吹奏楽の指揮などもして、若い人たちもよく知っているので、大衆的なニュース性はあると思いますよ。ウィーンのネームヴァリューというのはもちろんあるでしょうが、ウィーンでなくてもニュースにはなったでしょう。これは、日本のクラシック音楽をめぐる文化的土壌というほどの問題ではなくて、メディアと大衆の問題だと思います。いわゆるブランド志向ですね。音楽に限ったことではないですし、日本に限ったことでもないように思います。たとえば、テレビの美術番組を見ていればわかりますが、多くの局で類似の番組があるのに、取り上げられる画家はゴッホとかモネとかルノワールとかフェルメールのくりかえしですよ。クラシックを少し聞く人なら、ウィーンだ、ベルリンだというレヴェルにとどまると思います。そういう傾向というのは、大衆レヴェルで見れば、程度の差はあれヨーロッパにもあるもので、メディアは大衆に合わせているだけです。音楽界そのものでも、名前と興行成績はいつも結びついています。サヴァリッシュがミュンヘンの国立歌劇場の音楽監督だったとき、若い歌手を育てようとしていたのですが、途中で劇場監督が交代して、ほかの世界の歌劇場と張り合っていくには、主役にはスター歌手を呼ばなければダメだということになって、結局サヴァリッシュはやめてフィラデルフィアに行ってしまいました。日本の新国立劇場でも、オペラの主役は外国人歌手が多いようですし、主要なオーケストラの首席指揮者も外国人ですね。日本人音楽家のレヴェルがいまだにそこまでいっていないということもありますが、同時に、その方が集客効果があるのも事実なので。
ドイツには各地方に一流のオーケストラがあって、特に各州の放送交響楽団は能力が高いです。ザールラントの名前が出ていますが、ザールブリュッケン放送交響楽団がスクロヴァチェフスキーと録音したブルックナー全集などは立派なものですし、ヘッセン、シュトゥットガルト、フランクフルトの放送交響楽団も同様です。新しく設立されたオーケストラにも優秀なものがあります。しかし、名前ではなく実力で評価、鑑賞できる人が多くなければ、日本での認知度も低くなりますし、ニュースにもなりにくいですね。
佐渡裕のコンサートの批評がそろそろ出るころだと思ってオーストリアの新聞を見てみたのですが、批評は一紙にしか出ていませんでした。それほど深く切り込んだ批評ではなくて、紹介と、無難に肯定的な批評です。前任者のオロスコ=エストラーダが、佐渡裕よりはるかに若いながらこのオーケストラの水準を挙げたと評価されていますから、最初のコンサートではまだ判断ができません。その点については、「そこかしこに見られた不鮮明さは、今後の両者の関係が密になれば取り除かれるだろう」と書かれていましたので、万全の出来というわけではなかったようです。
オロスコ=エストラーダとトーンキュンストラーの演奏が、少しですがYoutubeに上がっています。たしかに表現力は向上しているようです。ただ、管楽奏者一人ひとりの能力や、弦のアンサンブルの甘さなどを見ると、まだまだ物足りなさは残りますね。
就任したころのオーストリアの新聞記事では、全く名前が知られていないこの佐渡裕って誰だ、と書かれていました。就任会見では、このオーケストラを世界のトップレヴェルに引き上げたいみたいなことを言いていたようです。まあ、これはたいていの新任指揮者が言うことですから構いませんが、プログラムに関しては、意外にもウィーン古典派に集中するつもりらしく、果たしてウィーンで評価されるかどうかが不安なところです。小沢征爾がモーツァルトやブラームスをやっても、結構厳しく見るがいますし、ニューイヤーを指揮したときは、リハーサルの合間に第2ヴァイオリン奏者の一人に呼ばれて、ウィンナーワルツはそういう風に指揮してはいけない、と注文を付けられたそうですよ。結局本番では元の通りに振ってしまったので、ニューイヤーにはもう呼ばれないのではないかとも言われています。ウィーンは怖いところですから、何が起きるかわかりません。
こんにちは。
>読売、朝日、日経などを見てみましたが、今回のコンサートのニュースはないようですよ。>大衆紙だから騒いでいるだけなのでは?
NHKは、このニュースを大々的に取り上げておりましたよ(^^)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151003/k100102 …
来年の5月には、このオケを率いて、凱旋演奏会を開くとのことです。
>重みを持ってくるのは音楽監督ではなくて音楽総監督(Generalmusikdirektor)という>名称ですね。これは歌劇場などでのことです。
かつて、オーストリアの音楽総監督にベームやカラヤンがなった。この役職は名誉職らしいですが、凄い肩書ですね。
> オロスコ=エストラーダとトーンキュンストラーの演奏が、少しですがYoutubeに上がって>います。たしかに表現力は向上しているようです。ただ、管楽奏者一人ひとりの能力や、弦>のアンサンブルの甘さなどを見ると、まだまだ物足りなさは残りますね。
日本での知名度は低くても優秀なオーケストラは多数存在しますので、滅多なことはかねないと思いまして、質問を投稿する前にこの演奏は聞きました。
佐渡裕のPVもどきの動画も一応Checkしました。
CDもオロスコ=エストラーダ指揮の物で幾つか出しているようですね。
CDで出すよりも、一曲、1ユーロぐらいでダウンロード出来たり、○○日の演奏を有料でダウンロードできるようなサービスを展開したほうがいいのかもしれない、なんてちょっと思いました。
回答、ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
No.1です。
>ウィーンフィルやウィーン交響楽団の音楽監督、首席客演指揮者に就任した、または、客演でウィーン国立歌劇場でオペラを指揮し大絶賛を博したというのならば、凄いと思うのですよ。
それなら、日本人指揮者に限らずすごいことですよ。「超」が3つぐらい付く「一流」の達成度ですよね。それと比較して「たいしたことはない」というのは、あんまりですよ。
>日本人の音楽監督、首席指揮者ですが、名門に限れば、小澤征爾、若杉弘、小林研一郎になるのでしょうね。
>あとは、ドルトムントの大町陽一郎、ハーグの岩城宏之といったところになるのでしょうか。
おそらく、大野和士氏のザグレブ・フィル(クロアチア)、カールスルーエ州立歌劇場、ベルギー王立モネ劇場、リヨン歌劇場や、上岡敏之氏のヴッターバール交響楽団、ザールラント州立歌劇場などは「マイナー」なのでしょうね。
ヨーロッパは、日本と違って、各地域に独自の文化が存在し維持されています。ウィーンやベルリンだけが文化都市というわけではないところが「歴史」「伝統」なのだと思います。
CDで聴けるところが「一流」「名門」で、それ以外は「二流以下」「亜流」であると、「レッテル」や「コマーシャル」で判断してしまう日本が「三流以下」なのかもしれません。「本場」「本物」を知らない、見分けがつかないということで。私も含めての話です。
再回答、ありがとうございます。
No.3のTastenkastenさんのご指摘の通り誰もが望んでこのポジションにつけるわけではないので、もちろん、「凄いことである」ということを前提にしての話です。
> おそらく、大野和士氏のザグレブ・フィル(クロアチア)、カールスルーエ州立歌劇場、ベルギー王立モネ劇場、リヨン歌劇場や、
>上岡敏之氏のヴッターバール交響楽団、ザールラント州立歌劇場などは「マイナー」なのでしょうね。
「だから、この産経の記事の扱い方はおかしいのではないか」というわけです。
ウィーンというネームヴァリューに踊らされているだけではないか。
反論ではないのですが、
> ヨーロッパは、日本と違って、各地域に独自の文化が存在し維持されています。ウィーンやベルリンだけが文化都市というわけで>はないところが「歴史」「伝統」なのだと思います。
というのは、すこし言い過ぎなのだと思います。
日本の地方地方で、その地に根付いている伝統芸能や文化・習俗は大切にされ、それを保存・維持していこうという動きはありますし。
ただ、日本には外来のクラシック音楽を守り、育てようという文化的土壌がないだけだと思います。
クラシックだけを特別扱いするというのも妙な話なのですが、こうした文化的土壌を育てていくことが大切なのだと思います。
No.2
- 回答日時:
いよいよ、
世界的に有名な「楽友協会」の大ホールで
活動開始ですね。
素敵です、
日本のスターが
世界に羽ばたいたのです。
107 年の歴史を持つ
オーストリアの最も重要な演奏団体の一つです。
2013年11月6日(現地時間)、
新音楽監督として佐渡裕が就任することを発表。
9月(2015-16シーズン)より契約期間3年。
https://www.tonkuenstler.at/de/japanese.../tonku …
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/201 …
質問前に、ウィーン・トーンキュンストラについて少し調べましたし、多少のことは知っているんですよ。
ヤルヴィは有名ですが、過去の首席指揮者の名前を見たところ、知名度は低い。
前任者のアンドレス・オロスコ=エストラーダという指揮者の名前をご存知ですか?
私は、今日、はじめて知りました。
ですから、質問いたしました。
実際、このオーケストラはどの程度の実力を有するオーケストラなのかを知りたい。
と同時に、ウィーンという名前、ブランド故に話題になっただけなのではないか。
日本人の本物志向(?)故に・・・。
であるとしたら、我々は舶来品信仰を未だ有しており、クラシック音楽を自身のものとして消化しきれていないのかもしれない。
そういう問いかけでもあるわけです。
回答、ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
そりゃあ、すごいことでしょう。
ウィーンで日本人指揮者が指揮すること自体。しかも客演ではなく音楽監督。>わざわざニュースで取り上げるほどの大きな出来事なのでしょうか。
ニュースは日本向けなので。日本にとっては大きなことでしょう。
>ヨーロッパでは地方地方に100年以上の歴史を有するオーケストラが存在しており
このオーケストラもそうですよ。本拠地はザンクト・ペルテン。
もし「オーストリアで5本の指に入るオケストラ」と言ったら、すごくないですか?
・1907年に第1回演奏会 ~まだハプスブルク王朝の時代ですね。
・1913年にシェーンベルク作曲「グレの歌」を初演
・2003~2009年にはクリスティアン・ヤルヴィが首席指揮者
他のヨーロッパの地方都市も含め、日本人の音楽監督・首席指揮者は現在、そして歴代何人いますか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3 …
http://www.tonkuenstler.at/home/en/
ウィーンフィルやウィーン交響楽団の音楽監督、首席客演指揮者に就任した、または、客演でウィーン国立歌劇場でオペラを指揮し大絶賛を博したというのならば、凄いと思うのですよ。
日本人の音楽監督、首席指揮者ですが、名門に限れば、小澤征爾、若杉弘、小林研一郎になるのでしょうね。
あとは、ドルトムントの大町陽一郎、ハーグの岩城宏之といったところになるのでしょうか。
思いつくところですと、これくらいでしょうか。他にもいらっしゃるのかもしれませんが・・・。
回答、ありがとうございました。
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