初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

フロイトの精神分析は最初はこれって本当正しい分析だろうか?って思うのですが考えるうちにとても核心をついたもののように思えてきます。

①フロイトは色々な心理的疾病をもった人と対談してきたようですが、フロイト自身は病んでいたりしたりしなかったのでしょうか?あまり病んでいるイメージはないです。人物像について知りたいです。

自分が病んでいないのにあそこまで洗練させられるのならば驚きです。

②昇華について

安定欲球や保存欲球が満たされなくて極端にストレスがたまったときそのストレスをなくすために、とそれが超自我に昇華されるという事でよろしいでしょうか?(ストレスで成長するもしくは衰退するという事についてフロイトが言っていた気がするため。)

これも昇華といえるでしょうか?
幼少期に極端に死を恐れていた時期がありました。(自分が事故で死ぬかもしれないという強迫的な恐怖ではなく、いずれ老化して死ぬという、死んだら終わりという永遠の無を恐れる事。) 死という対象に非常に不快に思い続けていたら、その消えることのない不快に思う気持ちを不快に思い始めました。(いつまでこの終わりのみえないような無限の苦しみを味わわなきゃいけないのか?という死という対象から自分の気持ちへ意識が移る感じです。)

そうすると、自分が死亡しても、たくさんの生命が生まれる事に希望を感じるように考えていました。
自分が子供を作れば子供がさらにまた子供を作り生命は終わらないという感じです。自分が偉人になれば自分の名前は永遠に語り継がれる。

これは昇華という事でいいでしょうか

③心理学者の中にその人自身も病んでいて、それを参考にしながら研究を進めた人はいますか?

病んでいなくても、自分の経験と研究両方で心理学を開拓した個人心理学者アドラーみたいな人とかいましたら人物像について教えてほしいです。

④哲学者ニーチェが狂った理由はどういった説が有力ですが?

質問者からの補足コメント

  • 一応補足です。
    ③番の自分の経験とは自分のした精神的経験という事です。

    私が病んでいた時、心理カウンセラーの方とお話した時ありますが、カウンセラーの方はいい大学を出て色々な患者と対談してきたためとても心理学に詳しいですが、実際にその心理の体験をしていないイメージが強かったです。

    なので心理学への知識だけでなくその心理を体験した体験と知識両方持った人を知りたいのです。
    YOUTUBEに良く出てくる、橘しゅうごろうさんとかは実際精神的に病んでいて、心理学を学んだ方みたいですね。

      補足日時:2015/11/28 07:49

A 回答 (3件)

#2です。


すみません。
若干、修正いたします。

×
これが彼の最大の劣等感であると彼自身も認めているところです。


これが彼の最大の劣等感であると思われますが、彼自身は、それが影響していることは認めてはいるものの決して恥じているわけでもなく、劣等感にもなっていないと言っていたようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

自分の中にある劣等感を避けたりせず、認めてしっかり感じながら、それに関心を持って研究を進めたフロイトの精神が伝わってきます。

お礼日時:2015/11/30 01:36


フロイトは先祖代々ユダヤ人の家系に生まれたため、その祖父の時代から迫害というか蔑視される環境で育ちました。
これが彼の最大の劣等感であると彼自身も認めているところです。
「社会は所詮オオカミ共の集まりだ。せっかく貢献してやっている人間に対して、逆に牙を剥き出しにする」といった不満を述べてもいたらしい。
ただ、自分にそうした劣等感があることを自ら分析していたのは、さすが精神分析の開祖たる矜持とも言えそうです。
つまり、彼の思考には、やはり他と異なる点、そして、人間という存在に対する攻撃的なベクトルが含まれていたことを彼自ら自覚していたようだ、ということです。
成績優秀で、一応、特待生扱いもされたりしましたが、やはり偏見の目は常に付き纏っていたようです。

精神分析は神経症治療の手段として編み出されたものですが、最初に師事したのがブロイヤーとかいう精神科医だったと思います。
そこでヒステリーの女性を治療する現場に立ち合うことになったわけですが、その女性の主張は、「誰か見知らぬ男」にレイプされて、それが今で言うところのフラッシュバックとしてヒステリーの原因になっているようだ、ということ。
しかし、治療を進めるうちに、実は、その男とは実は実父であることが判明する。
また、別の時期に、彼は患者から転嫁愛も経験しています。
こうした事例などから、性的欲求としてのリビドーが心理に及ぼす影響の大きさを目の当たりにするわけです。
というか、そうしたことから、リビドー重視説に次第に傾いていったようです。
ただ、さすがに、後年、確かタナトス説を取り入れるに際して、リビドー=性欲という構図は、さすがに適切ではなかった、という反省の弁も記しています。(書物の名前は忘れましたが、たしか戦争に関連するものだったと思います)
母親や兄弟の影響が大きいという説もあるようですが、それはどこの家庭でもあるわけで、個人的には特筆すべきこととは思われません。
祖先の代からユダヤ人として蔑視され、晩年はヒトラーを避けてアメリカ亡命までした彼の民族的な要素が彼の思想の確立に大きく影響しているように思います。


昇華というのはご存知のとおり、本能的欲求を超自我的欲求に変える(変質させる)ことです。
ただ、理性も超自我のひとつの側面ですが、単純な抑圧作用自体も超自我の一種です。
安定欲求は、すべてを初期化して、つまり現状を破壊してスッキリしようよ、という欲求です。
攻撃性という因子が大きく関与していて、超自我段階における安定欲求の代表として、知識欲もその延長線上にあるという捉え方をすると思います。
この段階の保存欲求は慈愛(愛ではなく)です。
ストレスというのは、そもそも外的刺激を自らどのように処理するか、という段階で発生するのであって、最初からストレスというものは存在しません。
その刺激を制御できない状態で受け止めてしまえば、それをストレスと呼びます。
昇華と関連付けるとすれば、ストレスとは、つまり、自ら思うようにできない状態なので、欲求をうまく加工しきれていない状態とも言えるでしょう。
上手に変質させる(俗に言う逆境をバネにするみたいなことですが)ことができていない、ということを言ったのかもしれませんが、よくはわかりません。
少し整理すると、なんらかの刺激をストレスと受け止めた場合、思い通りにならない欲求不満、つまり、逆ベクトルの欲求が発生している、という捉え方ができるように思います。
このベクトルの方向を変えて、高度な向きに変質させてやる作業を昇華と呼ぶことはできるでしょう。
「幼少期に極端に死を恐れていた時期がありました。」
こうした体験をされる方は、結構、多いんですよね。
全くの個人的見解ですが、これは、タナトスの発露とみてよいと思っています。
リビドーの纏綿する先を失った場合に、この流れが阻害され、逆行することにより別の回路を発見したという結果ではないか、と。
リビドーは保存欲求です。
制止されずに溢れていけば愛という形で他者を求める動力となる。
これが阻害されたとき、安定欲求としてのタナトスに、欲求のはけ口を見出すのではないか、ということです。
堰き止められた河川の洪水などを想定してもらうとわかりやすいかもしれません。
子供は昇華とは少し違うように思います。
ストレスの変質としてではなく、リビドーという保存欲求のひとつの形でしょう。
子供を失った悲しみを乗り越えて、孤児を引き取る活動をするなどの場合は昇華と言えそうです。
子供を作らない人は、これを安定欲求、つまり知識欲として昇華させるパターンが良く見られます。
偉大な哲学者や芸術家に子供のいない人物は、それほど珍しくないはずです。


具体的事例は知りませんが、アドラーもユダヤ人でしたね。
フロイトと弟子たちの関係性が、わたしには、どうも父子関係に思えてなりません。
後に袂を分かつことになることからも、一層、その思いを強くします。
少なくとも父性的魅力を弟子たちが感じていたのはあるように思います。
話がずれてしまいましたが、#1さんがおっしゃる岸田秀氏の出自も異色と言えるかもしれません。
興行師の家で育ったわけですが、叔母を母として、ある時期からは、それと知りながら知らぬ振りをして育ちました。
そうしたことが原因になったであろうと本人は後に気づくようになるわけですが、若い頃から強迫神経症・幻覚・うつ病などに悩まされました。
特に強迫神経症は、「友人に金を借りた」と信じて疑わない、という特殊なものでした。
そして、借りてもいない友人に強引に金を「返して」、やっと安心する、ということを繰り返していたそうです。
これらの原因の仕組みを知りたくて彼は精神分析学を学んでみようと思い、大学の心理学部に進んだのだそうです。
「ものぐさ精神分析」の末尾部分、「わたしの原点」に詳しく記されています。
わたしのは大分前に購入したものですが、古くて字が細かく、読みづらいです。
ブックオフを良く使いますが、今後はなるべく発行年にも留意しなければ、などと思ったりする今日この頃ではあります。


ネットなどでは様々な説が取り沙汰されていますが、わたしは、詳しくありません。
ただ、むしろ、この社会そのものが狂気ではないか、という気がしますので、彼個人の狂気を云々しようということには、あまり興味が湧かないようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

フロイトの生い立ちを具体的に知る事ができました。ありがとうございます。

#1さんが私に教えてくださった岸田秀氏さんのように自分の精神状態に関心を持って描かれた本は人の心を大きく動かすものなんだなぁと思います。

お礼日時:2015/11/30 01:33

② 私が心酔している岸田秀さんは、自身の神経症を解消しようとして


心理学者になりました。ぜひ著書を読んでください。フロイトに関する著述も
多いです。代表作は「ものぐさ精神分析」です

http://www.ne.jp/asahi/kaze/kaze/haha2.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

リンク先見させてもらいました。
私自身強迫性障害になった時があるので引き込まれました。
奥深い内容だと思い、もう一度ゆっくり見させてもらいます。

お礼日時:2015/11/30 01:23

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