プロが教えるわが家の防犯対策術!

大学受験で小論文が出題されます.論文の構成法など樋口本に加え何冊か読みましたが,いまいちしっくりこなかったので自分なりにアレンジしました.フラットな状態で読んで頂きたいのでどのように構成したかを記載しませんが,添削・ご助言頂けたらと存じます.

ちなみに,800字の出題です.
テーマ〈出生前診断について〉
 昨今,医療技術の進歩に伴い2013年4月から導入された新型出生前検査関連の報道が多くされている.簡便かつ低侵襲的検査である一方,結果次第で出産するか否かを判断することに繋がるため様々な問題が懸念されている.今後本検査を進める上で,倫理的問題や当事者の精神的負担とどのように向き合うべきだろうか.
 本検査は従来よりも高確率で特定の染色体異常を発見できるため,陽性の場合中絶など命の選別に繋がる恐れがある.その上,高精度ではあるが100%正確とは言えないため,陽性の結果であっても,異常なしもしくは軽度の場合もあり得る.また,陽性の結果を受けた約95%が中絶を選択したとの報告もあるが,その決断における精神的負担は計り知れない.一方,本検査は従来の羊水検査などと比べ流産などのリスクが少ない.また,高精度の検査であるため,陽性であっても早期から適切な治療が可能であり,養育に対しての準備やサポートも行える.
 これら早期発見・早期治療に加え,今後2つの対策が重要だと考える.まず,本検査の前後で行うカウンセリングの充実である.本検査の限界や各染色体異常の障害像・治療・社会資源などの説明を入念に行うことで,当事者にとって最善の決断を下す指針になると考える.次に,出産後の社会的サポートの充実である.例えば,療育手帳を所有することで多くのサービスを受けられるが,地域によって交付基準が異なるため,全国各地で平等に交付されるよう基準を統一する必要がある.また,通園,通学する障害児の中には,痰の吸引や経管栄養など医療的ケアを要することもあるが,これらを教職員が行うことを認めない地域もある.平等に充実した社会資源を利用できるよう整備することで,養育の見通しが立ち精神的負担も軽減できると考える.
 以上より,カウンセリングの充実,社会サポートの充実を推し量ることで,当事者にとっての倫理的問題や精神的負担の軽減に繋がると考える.(以上,794文字)

A 回答 (3件)

1.


>簡便かつ低侵襲的検査である一方,結果次第で出産するか否かを判断することに繋がるため様々な問題が懸念されている.
⇒簡便かつ低侵襲的検査である一方,結果次第で出産するか否かを判断することに繋がるため様々な点が懸念されているのだ.

a.
様々な点が懸念されている.
または、
様々な問題が浮上している.
のように表現するほうが良いと思います。
b.前の文を受ける形の文なので、文末は「~ているのだ.」という形にすると収まりが良くなるでしょう。

2.
>今後本検査を進める上で,倫理的問題や当事者の精神的負担とどのように向き合うべきだろうか.
⇒たとえば、今後本検査を進める上で,倫理的問題や当事者の精神的負担とどのように向き合うべきだろうか.

3.
> 本検査は従来よりも高確率で特定の染色体異常を発見できるため,陽性の場合中絶など命の選別に繋がる恐れがある.
⇒ 本検査は従来よりも高確率で特定の染色体異常を発見できるため、選別される命の確率が極めて高くなるはずだ。

「高確率で特定の染色体異常を発見できるため,陽性の場合中絶など命の選別に繋がる」というロジックは論理的整合性に欠けるような気がします。
高確率でなくても染色体異常が発見されれば中絶を選択する人は多いはずだからです。
つまり、「命の選別」と言うのであれば、それは出生前診断自体の問題である点をはっきりさせておく必要があるでしょう。
また、中絶の善悪に関して評価が定着しているわけではないので「恐れ」という表現は避けるほうが適切だと思います。

4.
>その上,高精度ではあるが100%正確とは言えないため,陽性の結果であっても,異常なしもしくは軽度の場合もあり得る.
⇒その上,高精度ではあるが100%正確とは言えないため,陽性であっても,異常なしもしくは軽度の場合もあり得る.

陽性の結果→陽性

5.
>養育の見通しが立ち精神的負担も軽減できると考える.
⇒養育の見通しが立ち精神的負担も軽減できるだろう。

後に続く文の「考える」との重複を避ける。

6.
> 以上より,カウンセリングの充実,社会サポートの充実を推し量ることで,
⇒ このように,カウンセリングの充実,社会サポートの充実を推し進めることで,

・以上より→このように
・推し量る→推し進める

7.<まとめ>
 昨今,医療技術の進歩に伴い2013年4月から導入された新型出生前検査関連の報道が多くされている.簡便かつ低侵襲的検査である一方,結果次第で出産するか否かを判断することに繋がるため様々な点が懸念されているのだ.たとえば、今後本検査を進める上で,倫理的問題や当事者の精神的負担とどのように向き合うべきだろうか.
 本検査は従来よりも高確率で特定の染色体異常を発見できるため、選別される命の確率が極めて高くなるはずだ。その上,高精度ではあるが100%正確とは言えないため,陽性であっても異常なし、もしくは軽度の場合もあり得る.また,陽性の結果を受けた約95%が中絶を選択したとの報告もあるが,その決断における精神的負担は計り知れない.一方,本検査は従来の羊水検査などと比べ流産などのリスクが少ない.また,高精度の検査であるため,陽性であっても早期から適切な治療が可能であり,養育に対しての準備やサポートも行える.
 これら早期発見・早期治療に加え,今後2つの対策が重要だと考える.まず,本検査の前後で行うカウンセリングの充実である.本検査の限界や各染色体異常の障害像・治療・社会資源などの説明を入念に行うことで,当事者にとって最善の決断を下す指針になると考える.次に,出産後の社会的サポートの充実である.例えば,療育手帳を所有することで多くのサービスを受けられるが,地域によって交付基準が異なるため,全国各地で平等に交付されるよう基準を統一する必要がある.また,通園,通学する障害児の中には,痰の吸引や経管栄養など医療的ケアを要することもあるが,これらを教職員が行うことを認めない地域もある.平等に充実した社会資源を利用できるよう整備することで,養育の見通しが立ち精神的負担も軽減できるだろう.
 このように,カウンセリングの充実,社会サポートの充実を推し進めることで,当事者にとっての倫理的問題や精神的負担の軽減に繋がると考える.
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
模範解答付きで非常に参考になりました!

読んでくれる人がいないため,自分の書き方が正しいのか不安でなりません.
模範解答を読ませていただいて,言い回しなど本当に勉強になりました!

お礼日時:2016/01/04 23:34

800字にまとめるのが、難しいテーマですね。


あまり深く書きすぎると、おさまらないですね。
後半の「通園、通学する障害児・・・」の記述は、
その例だけが具体的過ぎて、
これがほとんどの人に該当するような印象を受けます。
(もちろん、「障害児の中には・・・」なので、そうではないのですが)
文の流れが、変わってきます。
「倫理的問題や精神的負担の軽減」について述べるのなら、
出生前診断を受ける、受けないの選択時点での、
親密な時間をかけたカウンセリングの重要性、
診断を受けた場合、結果によって必要になってくる二度目の選択、
全行程において、親身に妊婦とその家族に寄り添える、専門のカウンセラーの配置の必要性と、
産む選択をした場合、
その子が障害児だった場合の、社会サポートの充実として、
療育手帳のことなどを一例として書くのがいいと思います。
頑張ってくださいね。
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まずはご自分のこととして考えてみてはどうでしょうか。



質問者さんが結婚した。妻(質問者さん、あるいは配偶者)のおなかに生命が宿った。そのとき質問者さんは出生前診断を受けるか、それとも止めておくのか、などと。

ご質問に書かれているままでは、何か足りない気がします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
精進します!!

お礼日時:2016/01/04 23:26

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