重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

電子書籍の厳選無料作品が豊富!

米国のチームが重力波の検出に成功したことが話題になっています。新聞報道ではこれまで光や電磁波の観測では不可能だったビックバン以後の宇宙の晴れ上がりより前が観測可能になり、宇宙の誕生についての解明にたどり着けるかもしれないとのことです。

しかし今回観測できたのは、ブラックホールどうしの極端に大きな質量どうしが衝突したことによる重力波であり、めったに発生することがない特異な現象であって、それでさえやっと観測できたに過ぎないのにこれほど大騒ぎで期待できるほどのことなのでしょうか?

A 回答 (9件)

はじめまして、おっしゃる疑問はもっともだと思います。



今回の重力波の検出のもっとも大きな意味はアインシュタインの一般相対論の予言が的中したということですね。これにより重力理論として一般相対論がよりスタンダードになったということです。実は一般相対論は特殊相対論のように万人が認めている理論ではありません。ブランス・ディッケの重力理論、テンソル・ベクトル・スカラー重力理論など競争相手があるのです。一般相対論は数式がこれらの競争相手に比べれば簡単であり、他の重力理論はパラメーターを選べば一般相対論に一致します。

今回の重力派の観測精度ではまだまだわかりませんが、現在、世界の各地で重力波を観測できる装置が完成しつつあります。より長期間の証拠をあつめれば重力波の詳細について分かるでしょうし、そうなると、それぞれの重力理論の優劣がはっきりしてくるのではないでしょうか。

それと、現在はたかだかブラックホールの合体のような現象しか把握できませんが、測定器の能力向上や多数の測定器で観測するなどを積み重ねれば、もっといろいろなことを知ることができるようになります。それこそインフレーションやビッグバン直後の重力の変動などを把握することが可能になり、人類の知見はもっと広がることでしょう。

現在、地球を飛び回っている電波だって、最初のヘルツの実験では単に火花を飛ばしただけだったのですから。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。そうですねなんでも最初はたいしたことのない成果から始まっていますね。これが大きな成果を生む始まりになるといいですね。それにしても新聞報道は騒ぎすぎです。

お礼日時:2016/02/21 17:05

重力波の検出は、回答No.1にあるように、アインシュタインの一般相対性理論の残された予言が実証された、という観点で大きな意味を持つと思われます。

ひょっとしたらノーベル賞ものです。たとえブラックホールどうしが衝突した稀な現象による重力波の検出であっても、アインシュタインの一般相対性理論が正しいことを検証されたということではニュース価値は高いと思います。
    • good
    • 0

>>値としてはまっとうそう。


そのとおりです。私の計算ミスでした。お詫びします。
    • good
    • 0

>0.00000002秒のずれが生じますが、



これ、光の飛行距離に換算すると 6m だよね?
大陸跨っているのだから、そんなわけないでしょう?

0.007 s x 3 x 10^8 m/s = 21 x 10^5 m = 2100 km

重力波受信時の波の到来方向は知らないけど、値としてはまっとうそう。
    • good
    • 0

ワシントン州とルイジアナ州に光速の重力波が到来した場合は、0.00000002秒のずれが生じますが、


今回の観測では0.007秒。
そもそも重力波は時空物を歪める。それを時空物で観測するという奇天烈な発想がどうかしている。
100光年のかなたの1キロ四方の固体を常時観測できるのならば話は別。
アメリカ大陸が少し、ブルッとしただけ。こいつらはどいつも頭が悪い。
29倍とか36倍とかのブラックホールなんてわかる訳がないし、ビックバーンはヘリウムが、
飛散したのだから、重力波が生じるわけがない。
こいつらはどいつも頭が悪い。
    • good
    • 3

「めったに」は年数回という見積もりだったはずですが


測定開始3日目に検出したそうですね。意外に多いのかも。

これで、重力波の存在が証明されました。

ブラックホールの起こす物理現象が始めて直接的に
捕らえられ、ブラックホールが現実に存在することが強力に
裏付けられました。

また観測されたブラックホール合体時の重力波の「形」が、
全く理論の予測通りだったことは一般相対性理論の信頼性を
大きく裏付けました。

この3つは歴史に残る業績だと思いますよ。

今の感度で宇宙の晴れ上がりより前の観測が可能かは
まだ未知数とは思いますが、その端緒にはたどり着けたのだとは
思います。
    • good
    • 0

重力波が検出できた・・・・重力波の存在が確認できた、と言うことですから。


今までは、あるかないか、よく分からない状態で模索していたものが、具体的に探索始められます。
大騒ぎして良いと思います。
検出が難しい、と言うことは上記のこととは別の問題です。
また、宇宙の誕生と言うと、大爆発(インフレーション)の話ですから、ブラックホール云々よりはるかに大きなインパクトがあります。ビッグバンはその残滓を観測できました。インフレーションについても、間違いなく大きな発見が今後発表されるでしょう。
今年や、来年とはならないでしょうが・・・
    • good
    • 0

宇宙の初期、全宇宙の質量が集中していれば、当然ブラックホール化して、


ホーキング輻射以外のものは脱出できないはずなのに、なぜビッグバンは
起きたのか?
その1つの要因として、量子ゆらぎの拡張が指摘され、宇宙の大局構造の
偏り(ボイド)はその結果だと言われています。
そうした、「晴れ上がり」以前の大質量の変動を観察できるのは、重力波
以外にありません。
    • good
    • 0

>それでさえやっと観測できたに過ぎないのにこれほど大騒ぎで期待できるほどのことなのでしょうか?


はい、騒ぎ過ぎですが、現在まで重力子・グラビトンの検出は「不可能」が物理学者の「常識」で中には嘲笑う人も居ました。基本的な粒子が並ぶゲージ理論にはグラビトンの占める場所があるのですが、今回の様なとんでもない幸運にでも巡り会わないと観測不能な程巨大なエネルギーに相当する場所なのです。
でも少しオカシイとお思いになりませんか?宇宙は現在ビッグバン後のインフレーションを経て今も拡大中の筈です、ではなぜブラックホール同志が衝突する渦巻き運動などが可能なのでしょう、誰かに教えて頂きたい。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

確かに宇宙は拡大を続けています。なので空間は広がり続け、したがってそこに存在する物質どうしは互いに距離を広げていくはずですね。ただし物質どうしがお互いの重力で引き合った力が空間の広がりに勝っているのではないですか?その重力が空間を曲げ、そこに落ち込む物質が渦巻きを形成するのだとは考えられませんか?
銀河自体も移動していますよね。我々の天の川銀河も将来隣のアンドロメダ銀河と合体するそうです。現在のところでは250万光年も離れているのにですよ。これは単に重力の引き合いだけでは説明がつきませんよね。銀河それぞれがある方向に動いているとしか考えられません。いったい銀河を動かすエネルギーとは何なのでしょう、そしてその方向はどのように決まるのでしょう?

お礼日時:2016/02/21 20:15

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!