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庚申塚について詳しく説明したものが見あたらないのですが、そもそもの意味とか歴史につて教えてもらえないでしょうか

A 回答 (3件)

#1に補足です。



#1では自分の知ってる範囲でしか紹介できませんでしたが、「庚申信仰」という切り口で見ると面白そうなサイトがありました。

庚申の夜は寝てはいけないとか、こんにゃくを食べるとか...。
結構色々な言い伝えをはらんだものなのですね。

参考URL:http://www.naramachi.org/what/migawari.html
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 庚申信仰は、道教の守庚申に由来します。

平安時代に中国から伝わり、室町時代に流行し、江戸時代には民間で広く行われるようになりました。
 道教では、人の体内に「三尸(さんし)」という三匹の虫がいるとされます。上尸という虫が頭に、中尸が腹に、下尸が足にいます。この三尸は、庚申の日の夜間に寝入った人体を抜け出し、天帝にその人間の罪業を報告します。天帝は、その報告に基づき、その人の寿命を決定します。
 三尸が天帝への報告に行くために人体を抜け出すのは、庚申の日の夜間です。その日に、人間が一晩中寝なければ、三尸は人体を抜け出せません。徹夜して眠らなければ、報告を阻止でき、天帝は、その人の寿命を決められないわけです。そこで人々は夜を徹して、呪文を唱えたり茶を飲んだり、歌合わせやスゴロクに興じたりします。これを「庚申待ち」といいます。「待ち」は「祭(まち)」とも書きます。
 庚申(かのえさる)は、十干十二支(じっかんじゅうにし)と呼ばれる暦の中の日付の1つで、初日から57番目に当たり、60日ごとにやって来ます。庚申待ちは、古来の定期的な社交の場でもあったわけです。
 この社交の記念碑や供養塔などとして立てられたのが庚申塔です。庚申塔の多くは道標を兼ねて、辻などに建てられています。庚申塔に地蔵堂のような小屋がけをして庚申堂、土盛をして庚申塚、小さな鳥居を立て庚申神社と称されるものもあります。jj3desuさんのおっしゃるように、庚申という名は現在でも地名や通りの名称として、各地に残されています。
 庚申塔の種類は、仏教系、神道系、それらの習合系、道祖神系などいろいろです。代表的な仏教系と神道系について紹介します。
 仏教系では、青面金剛(しょうめんこんごう:顔の色が青い金剛童子)を庚申信仰の本尊とするものが多く見られます。頭髪を逆立てた怒りの形相(忿怒相)で、身に蛇をまとう鬼神です。病魔、病鬼を払い除くことに威力絶大とされます。
 庚申の申(さる)→(猿)との関連で、庚申信仰には三匹の猿が登場します。三尸による天帝への報告を阻止する意味で、「見ざる・聞かざる・言わざる」で知られる三猿が庚申信仰に取り入れられました。この三猿が庚申塔に刻まれているため、庚申塔は三猿塔とも呼ばれます。三猿は、左甚五郎の彫刻でよく知られていますが、庚申塔の三猿は、室町時代に始まるとされ、庚申塔の三猿の方が古いです。一般的な配置は、中央に青面金剛、上部に日輪月輪、下部に三猿や鶏(夜明けを待つという意味があるようです。)とされます。
 神道系では、三猿の猿または「申」に関連づけて猿田彦神(さるたひこのかみ)を祀るものもあります。三猿のレリーフはなく猿田彦または猿田彦大神の文字だけが彫られた角柱状の石碑が一般的です。
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この回答へのお礼

大変丁寧なご回答を寄せていただき有り難うございました。
ekuboさんの回答が一番よく分かりました。

お礼日時:2001/06/19 16:35

懐かしい!


私にとって庚申塚といえば母校の近く、巣鴨の地蔵どおりの最寄の都電の駅です。

ところで、庚申というのは元来は、密教で、鬼病を流行させる鬼神です。
体は青色で、二本、四本または六本の腕があり、弓矢宝剣を握り、頭髪はさか立ち、体に蛇をまとい、足に鬼を踏んでいる事から青面金剛(しようめんこんごう)とも言われています。
日本では、庚申(こうしん)信仰に取り入れられ、庚申待(まち)の本尊となったそうです。

で、庚申塚は路傍などにある、青面金剛=庚申を祀(まつ)る塚のことです。
三猿(みざる・いわざる・きかざる)の形を刻んだ石塔などがSETになっていることが多いそうです。庚申の申は猿だからでしょうね、きっと。
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