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藤本幸治の「アメリカンコミックヒーローに垣間見る自己投射原理」という論文を読んだのですが、よく理解できない部分が所々あるのですが教えてほしいです。

http://ci.nii.ac.jp/els/110007326075.pdf?id=ART0 …

こちらがその論文のリンクになります。

まずそもそも
⓪「メディアとしてのアメコミ」とはつまりどういうことですか?頭の中ではぼんやり、なんとなくとらえている感じだけなのではっきり説明しろと言われたら上手くできません。

p61に関する質問

①2段落目、「答えは明白である」とありますが結局前述に対する答えはどういうことだったのですか?ちなみに被影響国社会は、影響を受けている国の社会ということですか?

②3段落目の最後の行、「わたしたちのこの直感と想像に基づく考えは正しいのであろうか」とありますがこの直感と想像とは何を指していますか?

③4段落目、「後者の意見を精神論で批判するものは少なからずいるであろうが、」の部分は後者とはどれのことか?後者の意見とはどれのことか?また、精神論で批判するとはどういうことか?

④「個人の誤解による歪んだ自由や権利に集約され、利己的な存在を過剰生産したのである。」とはつまりどういうことですか?分かりやすく教えてください。

⑤5段落目の「それは、何よりも大衆が自らを知らないことに他ならない」とはどういうことですか?

p62に関する質問

①2段落目「被侵略国」は侵略する側の国のことでよろしいでしょうか?

②2段落の「それを彼らは『現地』で実行したのだ。」とありますが、これは今まではデモや反日活動などを自分たちの国内で行っていたが、9.11事件の場合、報復するべき目的地(国)で実行したということでよろしいでしょうか?

③4段落「民主主義のすべきことは決まっていた」の「民主主義」に当たる人々は、つまりここでは事件の犯人側を指しているのですか?誰のことを指しているのですか?

そして、「民意の代表するメディアの意見をでっちあげ、常套手段である恐怖について述べ、「報復」を正当化することであった。つまり、先に述べた「我々の行く手を阻むもの」への制裁である。」の民意の代表するメディアの意見、とは民意とは誰の意志のことですか?この事件の犯人?アメリカ?

また、「常套手段」の意味は分かるのですが、つまり具体的に例えばどういったことなのでしょうか?

「我々の行く手を阻むもの」への制裁とは、つまり、「我々の行く手を阻むもの」=ここでいう事件の犯人、だとすれば、それへの制裁、ということはアメリカのこの事件の犯人への制裁ということですか?でもだとすれば、本文では「報復を正当化することであった」とあるのにそれは犯人のアメリカに対する「報復」なのではないのですか?だから矛盾しませんか?

④5段落の最後の行「問題は重要視されるべきである。」とはなぜ重要視されるべきなのですか?

⑤8段落、「ある特別な事実」とはなんのことですか?後に述べられる様々なヒーローの裏に隠された社会的な主張のことですか?

p63に関する質問

①1段落に出てくるアンダーグラウンドとは「商業性を無視し、独自の主張を前衛的で実験的な芸術」という意味で辞書に出てきましたがいまいちしっくりこずよく分かりません。例えばどういうことですか?

②⓪でも聞きましたが2段落目の「メディアとしてのアメコミの可能性」とはどういうことですか?

③2段落でアメコミを3つに分類していますが。結局は1つ目のcomicsの中に3つめ目のgraphic novelsがあるということではないのですか?この章ではgraphic novelを取り上げていますが。

④2段落の最後の行。「精神世界」とはここではどういう意味ですか?

⑤3段落のここでの「均一性」とはつまりどういうことですか?

⑥「普遍的道徳心」はどういう意味ですか?一般大衆の普通の、、道徳心?まず道徳心ってはっきりどういう意味なのか分からない。一般大衆の普通の「社会生活の秩序を成り立たせるために、個人が守るべき規範」の心...?どういうことですか...

⑦同段落の最後、「他国、自国の更なる深い理解へとつながる重要な手段」のアメリカ(自国)だけでなく「他国」の更なる深い理解とはつまり何がありますか?


まだあと少しあるのですが残りはここで、また別として質問します。
膨大な量ですが、全部答えなくてもいいです。この中から分かるところ、答えられる質問だけ教えてくれればいいです。
もし全部答えられる方がいればあれば是非とも教えていただけたらこの上なく幸いです。


文章を読むのが苦手で昨日読み終えたのですが読解力がなさすぎて困っています。
誰か開設できる方がいればお願いします。

A 回答 (1件)

⓪「メディアとしてのアメコミ」とはつまりどういうことですか?



→ メディアとは情報を伝える媒体です。
新聞、テレビ、本はメディアです。
もっと細かく、テレビドラマとか、小説の形で誰かの考えを伝えるのであれば、テレビドラマや小説はメディアになります。
作者がアメコミの形式で自分の思想を伝えるのであれば、アメコミはメディアです。
ここでは情報や思想を伝える媒体としてのアメコミに注目します、ということです。



①2段落目、「答えは明白である」

→ 第1節の冒頭に
「1945 年以降,近代日本社会においては,思想,美術,文芸,政治経済に至るまで,アメリカ合衆国の影響が及ばない分野はない。」
と書いてあるとおりです。
アメリカに限ったことではなく、その影響はアメリカの支配下にある極東の小国に必然的に及んでいるのです。

「被影響国社会」の「被」は受身です。影響された国ということです。
したがって、「影響を受けている国の社会ということ」でOKです。

なお、「被侵略国」(p.62)は「侵略された国」というい意味です。




②3段落目の最後の行、「わたしたちのこの直感と想像」

アメコミなんて子供のためのもので、考えるだけ無駄、という考え方です。



③4段落目、「後者の意見」
④「個人の誤解による歪んだ自由や権利に集約され、利己的な存在を過剰生産したのである。」

→ 筆者は、20世紀は科学は進歩してよかったかもしれない。しかし、思想や社会は全く堕落していると考えているようです。
堕落している、情けない、しっかりしろ、と精神論で批判することはできるかもしれない。
しかし、自由をはき違え、何でも好きなように行動していいのだと考える(つまり、歪んだ自由や権利を主張する)、自己中(利己的な存在)が増えたのは間違いないのだ、と言っています。



⑤5段落目の「それは、何よりも大衆が自らを知らないことに他ならない」とはどういうことですか?

→ 大衆は自分が何に影響を受けているかを知らない。
自分がテレビや新聞はもちろん、アメコミにも影響を受けて、ある思想を持つようになったかと言うことに気づいていない。
まるで最初からそう思っていたように考えていたとしても、実際にはどうではない。
つまり、自分のことが分かっていないのだ。



①2段落目「被侵略国」は侵略する側の国のことでよろしいでしょうか?

→ 「被」は受身です。「侵略された国」のことです。




②2段落の「それを彼らは『現地』で実行したのだ。」

→ お察しの通りです。
これまでは自分の国のアメリカ大使館の前で、星条旗を燃やしたりしていたが、今度はアメリカ本国(現地)で行動した、ということです。



③4段落
「民主主義」
→ 「民主主義をコントロールする特権を持つ一部の人間であることは言うまでもない」と書いてあるとおり、権力者のことです。

「民意」
→ 国民の意思、世論、一般大衆の意見のことです。

「常套手段」
→ よく使う手。何か事件があると、メディアで大衆をあおることは、権力者がよく使う手だ、ということ。

「正当化」
→ 民主主義国家では、話し合って、議論して、結論を出さなければならない。
殴られたらすぐに殴り返してよい、ということにはならない。
報復するにしても、まず話し合って、報復することが正しいことだという結論を出してから、報復しなければならない。
だからこそ、報復を正当化しなければならない。



④5段落の最後の行「問題は重要視されるべきである。」

→ アメリカ社会の基本は「自由と平等」である。
これを阻むものは「悪」だと考える。
「自由と平等」を否定する輩は滅ぼさねばならぬという、勧善懲悪思想に裏づけされたアメリカ至上原理は、まさにアメコミの世界だ。
だからアメコミを研究しなければならないのだ。


⑤8段落、「ある特別な事実」とはなんのことですか?後に述べられる様々なヒーローの裏に隠された社会的な主張のことですか?

→ そのとおりです。
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