No.7ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
☆世界は認識される事で存在しています。
◇上で書かれている「世界」は、〈世界そのもの〉ではなく、我々の五感などの感覚によってもたらされた情報をもとに、〈わたし〉によって再構成された主観的な〈世界〉でしょう。
〈世界そのもの〉≠主観的な〈世界〉
そして、物理では
〈世界そのもの〉≠観測された〈世界〉
〈世界そのもの〉≠理論で想定される〈世界〉
我々の主観的な〈世界〉が我々の認識に基づいているのは当たり前のことであり、
物理学的な〈世界〉が観測などに基づいているのも当たり前のこと。
「世界は認識される」という表現で問題なのは、この表現中の世界(主観的世界、物理学的な世界などなどの対象化された世界)を〈世界そのもの〉としていること。
我々の知る世界は、程度の差はあれ、主観的な世界に過ぎず、
そんなものがあればですが、
客観的な世界や〈世界そのもの〉に至ることはできないんじゃないですかね。
☆認識している私は、自分自身を認識している
◇〈認識している私によって対象化され、再構成された《認識している私》〉を認識しているに過ぎません。
認識主体である私が、私の表象(イメージ)を認識していると言っていいのかもしれないですね。
もっとも、ここで言う〈認識主体である私〉がすでに表象(イメージ)に過ぎないけれど。
ショウペンハウアーのこの言葉が参考になります。
ショーペンハウアーは、世界はわたしの表象であるという。このことは、いかなる客観であっても主観による制約を受けていることを示している。
https://goo.gl/w67lxK
ミクロとマクロの関係の話が出ているようなので、私は違う角度から。
我々が実際に生きる世界は、10²³というアボガドロ数オーダーのさらにアボガドロ数オーダーくらいの超多粒子系の世界。
たとえ電子などの粒子一つ一つの挙動が確率的なものであったとしても、このような超多粒子系の現象は平均的なものになり、この平均的な振る舞い、平均値からの逸脱は殆どなくなります。
――量子力学のトンネル効果があるからと言って、超多粒子系の我々は、我々の体を構成する電子などの量子の如く壁を通り抜けたりは出来ない!!――
我々はマクロサイズの世界で、そして、圧倒的多数の多粒子系の世界で生きているので、量子力学がどうであれ、我々が日常的に観測する現象はほぼ100%の確率で(古典物理学的な)決定論に従っており、ここに量子力学の出番はありませんよ。
まして、哲学の認識論に量子力学や量子論は必要ないと思います。
御回答ありがとうございました。
初学者の私にとって、よく分かりました。
1、世界という一つの単語であっても、別々の意味を持っているのですね。①我々が認識して描く主観な世界と、②おそらく客観的に存在しているであろう世界があるのですね。①の世界は一見分りやすいが、②の世界は全貌が分りずらいのです。
2、自分は、自分自身を①認識しており、かつ②のように存在している、とも言える、ということですね。
3、素粒子のような小さいなものは、①のような状態であるが、我々の日常では、②のような状態で、客観的なものですね。
4、分野にそって、量子論や従来の古典的物理学を、使い分ける必要があるのですね、
正しく理解しているとは思われません、また、うまく表現できたとは思いませんが、以上が私の得たものです。
私のような頭のレベルに合わせて、懇切丁寧に説明して頂き、今までの疑問点が一挙に氷解しました。
No.6
- 回答日時:
>そうすると、認識している私は、自分自身を認識している、ということになるのですか?
我々は量子論的なサイズの世界に生きているわけでないので、そういうことにはなりません。
世の中には「閾値」のように、視野(ミクロかマクロか)によって考慮するべきサイズが有るようですね。
「プランク長未満の長さがない」=>「我々の世界は離散的だ」という演繹は無理があるのと同様、量子論的世界を人間のサイズに適用してはいけないという気がします。
早速の御ご回答ありがとうございました。
<量子論的世界を人間のサイズに適用してはいけない>
ということですね。量子のような小さい世界では、認識云々現われますが、それ以上の世界では、我々がいま生きているような世界である、といことですね。
No.5
- 回答日時:
あなたが実際に「見ている」ものは、網膜上に到達する
光子(量子)の相互作用パターンに過ぎません。
全ての存在は、量子的な不確定性に基づいており、無限に
詰め込むと存在確率の山が平らになり、無と等しくなります。
この「絶対無=不確定性無限」において、その無限の闇に、
その潜在的認識可能性の仮定断面の運動(プランク定数h
の収束の時系列化=宇宙膨張)にとり、相対的に無の風は
光になり、その光=量子相互作用パターン(感受)の向うに
自我仮説の補完としての時空仮説=宇宙を認識するのです。
自我仮説に対する相補として時空仮説が生じているならば、
全てのものは、あなたが存在するための(物理的根源まで
遡った)補完なのです。
No.3
- 回答日時:
認識している私がいるという事は必然かもしれないです
死後の世界は幻想であるかもしれないです。クオリアが死んだとたん、そのクオリアが感じた世界は一瞬でなくなる。これが量子脳理論ですね。
以前は実験的結果から科学的事実を抽出していたのですが、現代では「こうじゃないと美しくない」とか「理論的に考えこうじゃないとおかしい」という発想の元机上の理論を展開していき、それが科学的事実であったという事はよくあるのです。
宇宙が膨張しているというのは昔の数学者が「宇宙は膨張していないとおかしい。美しくない」と考えたもので、当時は馬鹿にされたのですが、でも銀河が遠ざかっていく事を確認したり、目に見えないマイクロ波等を探知したりして 宇宙は膨張している事が分かったのです。
これにはアインシュタインも驚愕だったそうです。
再度のご回答ありがとうございました。
<認識している私がいるという事は必然かもしれないです>
ですね。今回の質問は、このご回答のようなものが主題でした。
この数式・この説明は綺麗でない、もっと綺麗なものを、という動機で、研究が進んで行く、こともあるそうですね。
No.2
- 回答日時:
マクロでは量子論の影響がほとんど皆無と考える人は多いですが私はそうは思いません。
確かに電子の二重スリット実験からもわかるように、電子以上の大きさのフラーレン等でスリットに向かいうつと干渉縞がはっきりしなくなるので、マクロでは量子論はほとんど関係ないという人はいます。しかし現在の見解では量子論の不確定性がマクロの世界にどれぐらい影響を与えているかは分からないというのが現在の見解なんです。少なくともその分からないというのは 分からないから分からないといっているのではんく、多大に影響を与えるもしくは量子論そのままに影響を与えているかもしれないけども、証明しようがないから分からないという見解です。量子論について色々調べていくと、宇宙が無限に分裂していき無限平行宇宙が生まれる点、ニュートン力学のような時間の概念が破たんする点、宇宙初期の人間が観察できない電子が散らばっている宇宙での波による干渉で宇宙が無限に生まれていく事 様々な事を考慮すると 天才フォンノイマンや偉大な科学者ペンローズが考えた量子脳理論はむしろ美しくも必然に思えるんです。
むしろ人(観察者)がいなくても世界が存在しているならば、「私」というクオリアが存在している事自体がありえない。
両親の組み合わせや精子と卵子の無数ある組み合わせで「私」というクオリアが存在する事はほぼ奇跡的なんです。
早速のご回答ありがとうございました。
<マクロでは量子論の影響がほとんど皆無>
かどうか、未だ決着がついていないのですね、量子論が、宇宙の成り立ちに関係していることは、耳学問で知っていました。そのうえ、クオリアという精神科学の分野にまで、影響を与えていることには、興味を惹かれます。
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