
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
まず”水”という物質は特殊な物質であること。
水は、H2Oという水素2個と酸素1個の3つの原子で出来ています。
そして、その構造は H-O-H というように結合しています。左で示したような直線構造ではなく酸素を中心に104.5°の角度で折れ曲がっています。
”^” のような、酸素を頂点とした分子の形になっています。
水H2Oの、酸素という元素は”電気陰性度”(電子を引きつけやすい)という性質を持っています。
結合している2つの水素から負電荷の電子を吸い寄せて酸素の部分だけ負の電荷を持つようになっています。
一方、2つの水素は負電荷の電子が酸素の方へと引き付けられているので正の電荷を持つようになります。
一つの水分子の中で正の電荷を持つ部分と負の電荷を持つ部分が出来ることになり、これを”分極している”と言ったり、このような分子を”極性分子”と言ったりします。
水のような極性分子は、負の電荷を持つ酸素原子の部分に、他の水分子の正の電荷の水素原子を吸い寄せる性質をもち、これを水素結合と言います。
この水素結合が固体や液体の時に、他の極性を持たない同じような質量の物質分子よりも、融点が高くなる、沸点が高くなるという性質を与えることになります。
一つの分子の中で正負の電荷の隔たりが出来ることにより、水分子同士の結合力が増すわけですね。
ガソリンはナフサでできていて主成分は ヘキサンC6H14(ガソリンの成分はヘキサンだけではないですが…) という炭化水素で、分子量が86で、水の分子量18と比較するとかなり大きいです。
しかし、このヘキサンは分子の中で電荷の隔たりがなく分極していないです。このような分子を無極性分子と言います。
当然、無極性分子ですから水のような水素結合はしません。融点-95°、沸点69°と水よりも分子量が何倍も大きい(分子が重い)にも関わらず溶けやすく揮発しやすい性質になっています。
水(分子量18)と近い分子量16のメタンCH4(無極性分子でヘキサンと同じ炭化水素系の物質)の融点182.5℃、沸点-161.6℃と非常に低い融点と沸点を持っていて、水の水素結合の力が少し実感できると思います。
ヘキサンの沸点は69℃ですが、揮発自体はもっと低い温度で起こっていて、これは水も同様に起こるのですが、沸点が低い分起こりやすいと考えて良いです。
質問の回答としては、ガソリンが揮発しやすいというのではなく、水が水素結合という分子間の結合力が強い物質であるため、揮発(水なら蒸発ですかね)しにくい物質である、となると思います。

No.3
- 回答日時:
構造的になぜそうなるのでしょうか?」←構造とは? 分子の事?・・
元素記号から割り出せれる筈だが?
例えば水はH2O・・本当はH2O2なのです・・
此処から酸素が抜けると水素になるから どちらも蒸発する・・と 言う具合に・・
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