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- 回答日時:
親水性は、水溶性となるための必要条件ですが、充分条件ではありません。
つまり、例えば水酸基などの極性基の占める割合が高くなれば、
その物質の親水性も高くなると考えられますが、
その物質の水溶性は、分子間や分子内での結合、或いは立体構造などの
要因が絡むため、必ずしも高くなるとは限りません。
そういう意味では、
「親水性→部分構造としての性質」「溶解性→分子全体としての性質」
と捉えると、わかりやすいかもしれません。
で、ご質問のグルタミン酸ですが、これはアミノ酸の基本構造としての
カルボキシル基とは別に、もう一つカルボキシル基を持っています。
従って、このカルボキシル基とアミノ基が分子内で7員環の形で水素結合を
つくり、結果的に水分子との間で水素結合をつくりにくくなっているため、
そのような結合をつくらない他のアミノ酸に比べ、グルタミン酸は水溶性が
低くなっている、ということだと思います。
(分子内水素結合は、C・N・Oで構成される場合は6員環が最も安定ですが、
7員環でもある程度安定化されます)
CO2H
|
C
/ \
C N
| ; →この水素結合をする結果、
C H 水分子との水素結合をしにくくなる。
\ /
C-O
//
O
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