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ボロディンの歌劇「イーゴリ公」の「ダッタン人の踊り」は楽しい名曲ですが、①「ダッタン」とは何か? ②「ダッタン人の踊り」と「ダッタン人の娘たちの踊り」という表記がありますが違いは何か? 以上2つのこと、教えてください

A 回答 (2件)

①ダッタン人とは


 タタール(Tatar)は、北アジアのモンゴル高原とシベリアとカザフステップから東ヨーロッパのリトアニアにかけての幅広い地域にかけて活動したモンゴル系、テュルク系、ツングース系およびサモエード系とフィン=ウゴル系の一部など様々な民族を指す語として様々な人々によって用いられてきた民族総称である。

②「ダッタン人の踊り」と「ダッタン人の娘たちの踊り」という表記がありますが違いは何か?
 別物のようですが、ちょっとわかりかねます。

 「だったん人の娘たちの踊り」と「だったん人の踊りと合唱」とのカップリングの慣例化については、 ディアギレフのロシア・バレエ団が関連していると考えられます。
この二曲は歌劇の中では別々の場面で演奏されるものの、共にバレエシーンなので、 おそらく、ロシア・バレエ団が演目に加える際に別々の二つのバレエシーンを一組の作品として上演し、 それがカップリングの始まりになったのではないでしょうか。
(ロシア・バレエ団で指揮をしていたアンセルメは後年のスイス・ロマンド管弦楽団での録音で、 この2曲をあたかも1曲であるかのように、続けて演奏しています。)

参考まで。
http://www.prince-igor.jp/
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この回答へのお礼

うーん・・・

ありがとうございます。ダッタン人はよく分かりました。曲の方はクラリネットで始まる速い部分が「ダッタン人の娘たちの踊り」で、オーボエとコーラングレのソロが印象的な部分からが「ダッタン人の踊り」ということでしょうか?

お礼日時:2017/07/31 20:33

ダッタン人は、漢字では「韃靼人」と書きます。

オペラの楽譜上は「ポロヴェツ人」という表記です。

ロシアの広大な領土の中には、中央アジア地域も含まれ、ロシア人の中にはそこの遊牧民族も含まれます。
というよりも、ロシアの歴史をひも解けば、中央アジア民族がロシアを支配していた時代もあります。ロシアでは「タタールのくびき」と呼び、1240年頃から1480年にかけてモンゴル民族の支配を受けました。

ボロディンの「イーゴリ公」は、この「タタールのくびき」直前の時代の、キエフ公国(今のウクライナ)での1185年頃の叙事詩を題材にしているようです。歌劇にも登場する「だったん人」(ポロヴェツ人)は遊牧民で、その首長は「ハーン = 汗」と呼ばれていますから、おそらくモンゴル系の遊牧民族なのでしょうね。

コンサートで取り上げられる「だったん人の踊り」は、オペラの中の曲です。
オペラの中では、
・「だったん人の娘の踊り」:第2幕No.8  非常に速い6/8拍子(クラリネットの狂い踊りのような)。オーケストラのみ。
・「だったん人の踊り(合唱つき)」:第2幕No.17 ゆったりとした民謡風に始まり、美しい「娘たちの踊り」、馬に乗っているような勇ましい「男たちの踊り」、そしてド派手な「全員の踊り」などが続く。合唱が入る。
の2つは別々の曲ですが、コンサートでオーケストラ曲として演奏されるときには、続けて演奏されたり、組曲風に並べて演奏されることもあります(その場合には合唱は省略)。

「だったん人の娘の踊り」


「だったん人の踊り」(合唱つき)
https://www.youtube.com/watch?v=6-ZPx-vZGtk
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この回答へのお礼

助かりました

背景と曲について詳しい説明ありがとうございます。曲自体も楽しいですが、やはり元のオペラを知ったり少なくともおぺらの中の曲の連結ということを意識したほうがより深く楽しめるんでしょうね。

お礼日時:2017/08/02 11:57

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