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二度目になりますが、同じ質問をさせていただきます。


地理について質問です!


気候区分についてなのですが

温暖湿潤気候(Cfa)と温暖冬季少雨気候(Cw)は、どちらもモンスーンの影響を受けていると思うのですが

どうして温暖冬季少雨気候(Cw)は冬に降水量が少なくなるのでしょうか?

A 回答 (1件)

なかなか回答が付きませんね。



質問の「ケッペンの気候区分」は、「原因」ではなく「結果」である「現実の気象の特徴」で分類したものです。
従って、「原因」が似ていても、地形や大気の動きなどの地域的な要因(原因と結果を結ぶ「プロセス」)によって「結果」が異なることは十分にあり得ます。それを一つ一つ「原因」と「プロセス」が何かまで調べることは、あまり意味があるとは思えません。

たとえば、日本人とヨーロッパ人とは「平均身長」に差があり、平均ではヨーロッパ人の方が大きいですが、個人で見れば「背の低いヨーロッパ人」も「背の高い日本人」もいます。その個人について、「なぜ背が低いのか」「なぜ背が高いのか」を一人一人調べても、あまり意味はありませんよね? 両親の遺伝かもしれないし、育つときの栄養だったかもしれないし。

質問に戻れば、冷たい回答としては、「現実の気象の特徴」を
・年間を通して降雨量に大きな月差がない「気候の特徴」を「温暖湿潤気候(Cfa)」
・冬季の降雨量が下記の降雨量に比べて少ない「気候の特徴」を「温暖冬季少雨気候(Cw)」
に分類したからです。

モンスーンが吹くといっても、毎日同じように吹くわけではありません。モンスーン以外に、大きな大気の流れとしての「ハドレー循環」「フェレル循環」などがあり、それによる「偏西風」「貿易風」や「ジェット気流」も吹いています。それに乗って、移動性の高気圧や低気圧が通過します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%BF%E6%98%93 …

そういう環境での気候ですから、「モンスーンだけで気候が決まる」というわけではないのです。
それによる気候の差は、「海に近いか内陸か」「近くに高い山があるか、その方角はどちらか」などの地域の特性によってさらに大きくなるでしょう。

(注)アジア大陸のモンスーン地域を考えれば、夏に大陸地面が熱せられて上昇気流(低気圧)が発生して太平洋→大陸のモンスーン(湿度が高い)が支配的になって降雨量が増え、冬は大陸地面が冷えて下降気流(高気圧)が発生して大陸→太平洋のモンスーン(湿度が低い)が支配的になって降雨量が減る、つまり「温暖冬季少雨気候(Cw)」の方が典型的でしょう。これが上記の移動性の高気圧や低気圧が通過することで夏冬の差が緩和されて「温暖湿潤気候(Cfa)」になるということだと思います。この「緩和効果」は、海に近い地域ほど大きいと思います。

そうした地域による違いで、「夏冬の降雨量差が10倍以上」なら「温暖冬季少雨気候(Cw)」に、「7~8倍程度」なら「温暖湿潤気候(Cfa)」に分類しているのです。

あまり細かい違いに目を向けるよりも、「何が支配的か」「何が大きく影響しているか」といった「傾向」を把握するようにした方がよいと思います。
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