映画のエンドロール観る派?観ない派?

正直、生体システムがなぜこんなにも複雑で、一見すると非効率な仕組みになっているか理由が知りたいです。

私は諸事情により血友病を調べています。そこで、血が固まる仕組みについて学んだのですがどうも不思議でなりません。

カスケード理論では12種類の凝固因子が連鎖的に反応して、止血が完了すると書かれていました。その時、私は途中の連鎖反応は無駄ではないのか?と思いました。調べても途中の連鎖反応が存在する意義が今ひとつわかりませんでした。

他の生体システムでも「連鎖反応が起こって・・・」と読んだ覚えがあります。生体システムのこの「連鎖反応」は非効率に見えて実は大事なものなのでしょうか?

カスケード理論の連鎖反応の必要性を特に知りたいです。

ご教示よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

一般論をいうなら、生物はロバストなシステムであって、ある程度の環境変化や状況変化に対しても生物個体あるいは生態全体で対応できるような仕組みが進化によって獲得されてきたからです。



そもそも単純に現状の特定の物事を確実に解決するだけならもっと効率の良い方法なんてのはたくさんあるし、それを達成すればいいだけかもしれません。しかし、たとえばAという遺伝子が変異によって死んだとか、Aの抗原が特定の病原体の感染ターゲットにされてその病気が大流行した、なんて時にAなしでは全滅するような仕組みは脆弱であります。

また、血を固めるというのは逆に過剰に反応すると返って血栓を生んだりすることの原因になりますし、正常な体のなかでも線溶系とカップルして調節されてのはこのためであります。こうした壊して作るというのに似たような話だと、破骨細胞と骨芽細胞のバランスなんかも有名ですし、どちらの方向にバランスが崩れたとしても病気になります。

また、例えば現代社会での生活では高血糖が悪者という言った具合に思われてる節がありますが、そもそも論を言えば我々の体は高血糖のほうがロバストであり低血糖の方に対して非常に脆弱性があり、すぐ致死的な問題につながります。これは、おそらく生物の長い進化の過程を考えると、そもそも飢餓との戦いという面の方が強いため、エネルギーを蓄えるという行為の方が優先されたからともいえるでしょう。そういう観点から見たとしても、現代社会で端的に振りな性質や、今の人間の生活において無駄だと思うような仕組みであっても、長い進化の過程を考慮すると最適な変化だったということだってあります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。

進化の過程で生体システムをあえて複雑にすることで、強さを獲得していったということですか。納得しました。すっきりしました。

丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2017/11/04 15:33

>生体システムのこの「連鎖反応」は非効率に見えて実は大事なものなのでしょうか?


はい、それは同じ化学種を莫大な量作るために必要です。特に異物が侵入したとき免疫系が一見暴走しますが、それが無いと異物を破壊あるいは排除出来ないのです。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。回答ありがとうございます。

連鎖反応を起こすことで莫大な量を作れるということですが、A⇄Dといった反応があると考えたとき、A⇄B⇄C⇄Dにした方が化学平衡的に右に進行しやすくなって速度が速くなるといったイメージでよろしいのでしょうか。

お礼日時:2017/11/04 15:39

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