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- 回答日時:
1枚の板を持ってきたときには
期待値:1.2
分散 :0.2^2
標準偏差:0.2
になることは分かりますね?
「誤差表示」をすると
1.2 ± 0.2
ということです。製品の約68%がこの範囲内に入ります。
製法Aというのは、特定の1枚を持ってきて重ねるので、プラス方向の誤差は2倍になって「大きく」なり、マイナス方向の誤差は2倍になって「小さく」なります。
1.2 + 0.2 の板を重ねれば 2.4 + 0.4 の板になる
1.2 - 0.2 の板を重ねれば 2.4 - 0.4 の板になる
つまり、「期待値」も「誤差」(=標準偏差)も単純に2倍になります。単なる「誤差の加算」です。
従って
期待値→2倍:1.2 * 2 = 2.4
標準偏差→2倍:0.2 * 2 = 0.4
になります。(「分散」は「偏差の2乗」ですから、「分散」は4倍になります)
一方、製法Bは、ランダムに選んできた2枚を重ねるので、一方が「プラス側の誤差」を持っているときに、他方は「マイナス側の誤差」を持っている可能性もほぼ同じ確率で存在します。
たとえば、
1.2 + 0.2 の板と 1.2 - 0.1 の板を重ねれば 2.4 + 0.1 の板になる
ということです。
互いに独立なものを合わせたときの分散には「分散の加法性」が成り立ちます。
つまり
期待値→2倍:1.2 * 2 = 2.4
分散→2倍:0.2^2 * 2 = (0.2 * √2)^2
標準偏差:0.2 * √2
ということになります。
↓ 分散の加法性
http://toukeigaku-jouhou.info/2017/02/28/additiv …
2つの製法の違いは
・製法A:誤差は「大きい方に2倍」か「小さい方に2倍」で、常に「2倍」(大きくなる)
・製法B:誤差が「大きい方」と「小さい方」で相殺する可能性がある(大きくなる場合も、小さくなる場合もある)
ということで、結果的に「製法B」の方が製品の「ばらつき」が小さくなります。
つまり、製法としては「製法B」の方が優れていると言えます。
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