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周期表を見ると原子量が書かれている部分に( )書きで質量数が書かれている元素が多くあります。たとえば原子番号88番のRaなど。説明として安定な同位体がなく特有の天然同位体組成を示さない元素についてはその元素の良く知られた同位体の中から1種を選んでその質量数を表示したとあります。原子量は12Cを基準とした相対的質量を表す値、質量数は原子核内の陽子と中性子の数を足したもの。原子量の決め方と原子の質量はほぼ陽子と中性子の質量であることを考えれば原子量と質量数がほぼ同値であるのかと思いますが、そのように受け取ってよいのでしょうか。ちなみに「良く知られた」とは同位体の中でしめる割合が一番高いということなのでしょうか。最近108Hsの質量数が265から269に変わりましたが、「良く知られた」同位体が変わったのでしょうか。非常に悩んでいるのでどなたか教えてください。よろしくお願いいたします。 sakura54

A 回答 (1件)

> 原子量の決め方と原子の質量はほぼ陽子と中性子の質量である



天然に数種類の同位体が存在する場合,原子量はそれらの平均値となります。一方,質量数は各々の同位体に与えられる値です。

例えば,Brには質量数79と質量数81の安定同位体があり,天然には両者がほぼ1:1で存在しております。よって,原子量は80です。

なお,同位体が一種類しかない元素でも,小数点以下まで厳密に考えれば「原子量=質量数」にはなりません。これは,原子量には核力に相当する質量欠損があるためです。

> ちなみに「良く知られた」とは同位体の中でしめる割合が一番高いということなのでしょうか。

基本的には,最も安定な核種,つまり最も半減期の長い核種だと思います。Hsの場合,まず,質量数265の核種が発見され(1984年ミュンツェングベルクら),その後,最も安定な核種として269が発見されたようです。
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この回答へのお礼

すべての質問に明快に答えていただいて大変すっきりしました。回答してくださった38endohさんはもちろん専門家でいらっしゃるわけで今後も悩める理科音痴の救世主でいてください。ありがとうございました。sakura54

お礼日時:2004/11/10 19:07

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