激凹みから立ち直る方法

この言葉はフランス革命期の「(憲法制定)国民議会」(1789年7月9日 - 1791年9月30日)における9月11日の会議において、「国王の法律拒否権」「貴族院」の是非を巡り、議長席から見て右側に陣取った「国王拒否権あり・貴族院」を主張する保守・穏健派を右翼と呼び、左側に陣取った反対派を左翼と呼んだそうですね。 ここには、保守と革新という分かりやすい対立軸が見えます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A6%E7%BF%BC …

しかし、時代とともにその意味が変わってきているそうです。 現在は革新とは無関係なリベラリズムを支持する層を左翼と呼ぶ場合があります。 そして、そのリベラリズムの意味が時代だけでなく国、地域、文化によって異なるという訳の分からない状況です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1 …

ひとつめの質問です。 左翼マスコミ、パヨク、(左翼)市民団体、ネトウヨ、様々な言葉が使われています。 現在の日本で左翼とはどういう意味で使われているのでしょうか? また、その反意語であるはずの右翼は正しく反意語として使われていますか?

ふたつめです。 自民党はその政策が欧米でリベラルと呼ばれることがあると聞いたことがあります。本当のことでしょうか? もし本当ならば、その人達が考えるリベラルとはどういう意味でしょうか? そして、自民党のどんな政策がリベラルと評価されるのでしょうか? 


詳しい方、分かりやすく教えてください。 お願いします。

A 回答 (17件中1~10件)

削除依頼で安心しているようですが、こういうサイトって、トップページに出ているときが一番閲覧数が多いものです。



今は「ページが下がってしまった」ので、ほとんど誰も見ていないし、これからほとんど誰にも見られないでしょうが、このページがトップページに近いときの、削除された回答を見た人は多数いると思いますよ。

それなりに大きなサイトですから、ロムだけする方は多いでしょう。

お気の毒です。
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この回答へのお礼

あなたはここに相応しくありません。 この質問に適切で質の高い回答をしてくださる方がいます。 質問と関係のない誹謗、妄想とデタラメ、迷惑ですよ。 今後はご遠慮願います。

お礼日時:2018/12/22 21:19

#16です。

お礼ありがとうございます。

>あえて、動機も手段も一緒くたにした200年以上前の表現(右翼・左翼)を使い続ける必要があるのでしょうか?
>ならば、現代の実情に合わせた語彙を新たに定義すべきではないでしょうか? 

新たに定義してもいいですが、それが普遍的に使えるかどうかは疑問です。だから右翼=保守・左翼=リベラル(革新)はフランス革命の思想つまり、現代民主主義の基本という普遍性があるから、私は「利用価値がある」と考えている次第です。


で、現代民主主義の基本というのはお礼にある
>私的な利害を動機とした反権力思想が動機となる行動が左翼・リベラルと呼ばれています(間違いかもしれません)。 
にものすごく関係しています。

どういうことかというと「私的な利害を動機とした反権力思想が動機となる行動が左翼・リベラル」が民主主義の基本であるからです。

以下はあくまでも学術的な話で、右翼・左翼に偏らない見解であることを念のため書いておきます。

そもそも現代民主主義はフランス革命からスタートしています。フランス革命を起こされた当時の政府=王政権からみれば、これは「庶民のワガママな行動」であったわけです。だから革命後の最初の議会で革命派=「革命しないと庶民の生活が壊れるからやった、何が悪い?」と、王党派=「とりあえず王様は処刑されたけど、庶民にも議席を与える形で歩み寄って、王政に戻そう。それが(その当時の)この国の国体だろ」が議会の左側と右側に集まったから革新=左翼・保守=右翼、なわけです。

質問者様の立場は左翼を「私的なワガママ」とされているので右翼寄りなのでしょうが(お礼を見ても少なくとも左翼ではないですよね)、そもそも左翼というか革新派というのは「今の政府を維持する必要はない」と考えている側ですし、民主主義の土台、基礎の基礎も「革命という暴力的な変革によって成立したイデオロギー(主義)」ですから、民主主義を維持するために「暴力革命を否定する」のは矛盾が生じてしまいます。

だから社会学的に言えば「政権を担っている政府が現状維持を保つために一定の法的歯止め(破防法など)を取るのは可能だが、民主主義そのものは革命を否定してはいない」のです。
ですから、破防法や共産主義者を(法律に違反しない程度に)見張ることは可能なのですが、昔の特高警察のような取り締まりは民主主義ではできないのです。あれはあくまでも天皇制の転覆(共産革命などによる王政廃止)という事情から当時の法制で可能であった、だけなのです。

となると「どんな原因で革命的な反対運動が起きる事も可」であるといえます。フランスで大きな反対運動が起き、破壊活動つまり「個人の財産を棄損し、警察の取り締まりを暴力で反抗した」人は逮捕されていますが、道路を封鎖したりした多くの反対滑動者は逮捕されていません。それは「政府に対する反対運動そのものは民主主義として合法(とせざるを得ない)」からなのです。

日本にも様々な問題があります。たとえば辺野古の活動が良いかどうかはいろんな見解がありますが、それが「沖縄の海を守りたい(政府はその意見に耳を貸さない)」でも民主主義の根幹としては、まったく問題ないのです。

これを「半官びいき」、「反権力」、「駄々」「我がまま」とみるのは、あくまでも「国防」という右翼が考える「国家無ければ市民無し」という視点からの見方であって、左翼からすれば「国防よりも大切なことがある」とか「国防は大切だけど、沖縄の海を守りながらほかの場所でやればよい」という視点もあるわけです。

念のため書きますが「どちらが正しい」わけでもなく、それは保守と革新の違いであるということです。
保守は「今の国家体制や国体が大切」ですが、革新は革命を内包する以上「今の政府である必要性はない」のです。

だから(しつこく書きますが、一部の)人によっては共産化して中国の一部になっていい、と私的に思っている(政府の見解と異なれば私的であるのは間違いないでしょう)人もいるでしょうから、そういう人が多くなれば「過激で革命的な暴力を行う場合もある」わけです。

ソ連が有った時代は日本赤軍があり、かなり過激なテロを起こしました。彼らの「破壊活動」は他の個人の財産を棄損し、政府の公務を妨害したがゆえに取り締まりを受けたわけですが「赤軍として革命運動すること」自体は取り締まりをすることができないし、それは「(革命を内包する)民主主義の否定」なのです。

ですから#16に書いた「現代の政治的命題は『リベラル=左翼・保守=右翼』で分ける必要がある」というのは
右翼=どんな問題が起きても国家の枠組みを超えて解決してはならない=保守
左翼=問題解決において、必要に応じて国家そのものを変革して良い=革新
と言う意味なのです。

新しい言葉というのは「必ず誰かの『価値観』が入る」ものです。右翼・左翼というのは「フランス革命後の議会で革新が左・保守が右」に集まったことに由来する言葉で、そこに「価値観」は殆どありません。

それも含めて「民主主義の根本にかかわる政治命題」の解決法が「革命して国家や国体の形を変えてもいい」派と「国家や国体を守らなければ市民社会も成り立たない」派に集約できるかぎりは、民主主義をどのように運営していくかの考えかたで「右翼・左翼」は必要だと思います。

以上、できる限り私見(私の政治的私見)を交えずに書いたつもりです。
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この回答へのお礼

すばらしいです。 社会科学の用語の定義と現実とのずれが完全にゼロになることなどありえないのでしょう。 社会で起きた現象に「呼び名」をつけて、その現象の構成要因を「洗い出し」して、分類して「定義」するのですから。 時代が変わって類似した現象に当てはめようとしても、矛盾なく適用できることの方が少ないに決まっています。 今、そんな風に感じています。

それでも、社会科学はそれぞれの現象を分類する必要があります(おっしゃる通りです)。 数学や物理のような限られた原因を特定して、厳密な定義のもとに答えを出していくものとは違うのでしょうからね。

来年は大学受験です。 父が卒業した大学に挑戦します。 私の成績では高望みだと言われていますが、法学部に進学できるコースを目指します。 エンジニアの父は工学部や理学部に進学するコースを勧めますが、理科系の父とは違う世界を見てみたいのです。 父は私の興味に何も答えてくれません。 phjさん、話相手になってくれてうれしかったです。 

これで、受験勉強に集中できます。 味気ない、世界史や政治経済の理解の助けや肉付けになりました。 素敵で丁寧な回答をありがとうございます。

お礼日時:2018/12/22 20:53

#12です。

お礼ありがとうございます。

「定義」の点についてだけ補足します。
私は「右翼・左翼」の定義は有効だと思っています。なぜかというと「現代の政治的命題は『リベラル=左翼・保守=右翼』で分ける必要がある」からです。
そのうえで「各団体や個人の表明する右翼・左翼は必ずしも正しくない(自覚的ではない)」と考えます。

なぜ現代の問題をリベラル・保守で考える必要があるかというと、それが「市民社会」に大きな影響を及ぼすからです。
リベラルというのは「人権という個人がもっている普遍的(と考えられている)権利を公権力が犯すことを最大限に防止すること」が基本的命題であり、保守は「市民社会を保護している国家と言う枠組みが侵されるなら、人権を制限できる」と考えている側といえるからです。

これは民主主義社会・市民社会では絶対に避けては通れないのです。

ですから、質問者様が言うように自民党は「保守政党」です。なぜなら「日本という国家の枠組みを崩さないようにし、市民社会を守るためには人権を制限するのを厭わない」からです。ただ「日本の枠組み=民主主義を崩さない」ように国際情勢を考えて、共産化が進行しないように政策を決定したから「リベラル的な政策になった」といえます。
つまり自民党は「保守」であるがゆえに「リベラル政策」を実行せざるを得なかった、といえます。

逆に軍事政権などはそもそも右翼でも左翼でもありません。独裁主義だからですし、イランのような宗教共和政も右翼・左翼にはなじみません。右翼・左翼の分類がまがりなりにも通用する国は「少なくとも民主主義が機能している国」という見方もできるのです。

質問者様が喝破されているように、たしかに現代社会は「必ずしも右翼・左翼で割り切れないし、分類できない複雑化・高度化した社会」であることは間違いないのですが、個人の基本的な価値観は右翼・左翼である程度分類できると考えます。

いまネットなどで使われている右翼・左翼・パヨクなどは「レッテル」であることは事実で、それが事の本質とはかけ離れている、ということを踏まえつつ「その人がなぜそのような言動・運動をするのか」と言う本質は右翼的・左翼的というフィルターで見ることも社会構成の理解に役立つと私は考えます。
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この回答へのお礼

>なぜ現代の問題をリベラル・保守で考える必要があるかというと、それが「市民社会」に大きな影響を及ぼすからです。
リベラルというのは「人権という個人がもっている普遍的(と考えられている)権利を公権力が犯すことを最大限に防止すること」が基本的命題であり、保守は「市民社会を保護している国家と言う枠組みが侵されるなら、人権を制限できる」と考えている側といえるからです。

含蓄のあるご意見分かりやすいです。 ならば、現代の実情に合わせた語彙を新たに定義すべきではないでしょうか? 高い回答水準に信頼のおけるphjさんだからこそ投げる疑問です。 現状を観察すると、私的な利害を動機とした反権力思想が動機となる行動が左翼・リベラルと呼ばれています(間違いかもしれません)。 間違いかもしれませんが、これをリベラルと称するのは飛躍があります。

伝統的に用いられている他の表現があります。 「半官びいき」、「反権力」、「駄々」「我がまま」など適切な表現は無数にあります。 

敢えて、動機も手段も一緒くたにした200年以上前の表現(右翼・左翼)を使い続ける必要があるのでしょうか?

信頼するphjさんだからこそ投げかける疑問です。 是非、意見が聞かせてください。

お礼日時:2018/12/22 01:27

簡単に言うと

「現在の日本の右翼と左翼について教えてくだ」の回答画像15
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この回答へのお礼

すごい。 物凄く分かりやすい。 そして、違和感が少ない。 違和感がゼロという意味ではありません。 でもフィットします。 何故なのでしょう? 考えてみます。 ありがとうございます。

お礼日時:2018/12/22 01:29

その通り。


時代を遡っても、安倍自民党がすべての基準に考えるのがわかり易いですよ。

時代によって変わるので。

今は、安倍自民党がやる事は、すべてが保守であり右派です。

新聞はいつの時代でも常に左翼です。
今と真逆の事を報道しても、そのときにソレは自動的に左翼になると理解してください。

自民党がすべての基準になります。

このレベルで理解すれば、ネットで友達も沢山できますよ。
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①現在の日本で左翼とはどういう意味で使われているのでしょうか?



まず、質問者様もご存知なように「右翼・左翼というのは、時代または場所によって定義が変わる」とされていますが、そうは言っても「傾向はある」のです。

たとばフランスはリベラル革命で共和政治になり、現在では第五共和制と呼ばれる体制ですから、左翼しかいないはずですが、実際には「古き良きフランスの伝統を残す意見」が右翼で「新しい問題に対して人道的に正しいと思われる側」が左翼とされています。

たとえば移民問題について「なるべくフランス国民を大切にする」のが右翼で「たとえイスラム教徒でもなるべく受け入れる(そのほうが人道的に正しいから)」のが左翼、人権問題でも昔は女性解放運動などで「(男性優位の)ナポレオン成典を変える必要はない」が右翼「女性にも男性同等の人権を与えるのが正しい」のが左翼で、今ならこれがLGBTの問題に移っていたりします。

政治というのは常に「過去に無かった新しく出てきた問題」に対処する必要があり、だからLGBTなどはここ20年ぐらいの争点であり、常に「昔からのやり方のほうがいいんじゃないか」というのが右翼で「啓蒙主義に即して正しい方向性」にするのが左翼という傾向はどこの国でもあります。

ですから「昔からのやり方」に固執する側が「自分の国の枠組み」を大切にする側になり「啓蒙主義的正しさ」を求める側は「国よりも移民などの人権のほうが大切」と考えるから左翼になるわけです。

このような枠組みから見た時に
「現在の日本で左翼とはどういう意味で使われているのでしょうか?」
というのはまさしく「啓蒙主義的に正しさ」を意味していて、だから在日韓国人などの問題を取り上げ「過去の日本の行いを糾弾し隣国と仲良くすること」はまさに左翼であるし、共産主義の旗を降ろしていない中国や北朝鮮は(それが嘘であるのは薄々分かっていても)理念として「労働者のための政府」なので、日本政府よりも正しい、ということになります。

またそうは言っても「中国が共産主義を目指していないことも、北朝鮮が実は独裁主義であり両国とも労働者は大変であること」を知っていたり、韓国と在日の問題点や矛盾点、人権を優先にしているのに社民党が職員のリストラをしたりする矛盾点を突かれてまともな反撃ができない点をもって「パヨク」と呼ばれるのは致し方ないかな、という部分もあります。

「右翼は正しく反意語として使われていますか?」
については、左翼が「リベラルとして正しい、または矛盾している」点を突っ込んでいる点については反意語として正しいのですが、日本の「右翼」には「国体護持」という命題と「資本主義優先(労働者社会主義の否定)」という二つの側面があって、主張している団体によってそれが異なるので、必ずしも一枚岩ではないし、右翼同士でも矛盾しあうことがあり得るわけです。ですから左翼・右翼ではくくれない問題点も日本にはある、ということです。

「自民党はその政策が欧米でリベラルと呼ばれることがあると聞いたことがあります。本当のことでしょうか?」
ハイ本当です。世界的な政策評価としての自民党の過去の政策は「世界で最も成功したリベラル政策=社会主義国」というものだからです。これを中国人が言うこともあるので、実に面白いと思います。

ではなぜ自民党がリベラル政策を推進するかというと、先ほど書いたように「日本には国体護持と資本主義優先との二本立ての命題が右翼あるから」です。

これは革命によってソ連が出来たことに由来する問題点で、戦前の日本も自由民権運動や大正デモクラシーなどで共産化勢力が強くなった時期があり、戦前は特高警察が押さえましたが、戦後の米ソ冷戦時代は共産主義国による介入もあって、さらに政治運営が難しくなった、と言うところに原因があります。

戦後の日本はGHQによって国体つまり天皇制の存続に疑問符が付いたのですが、GHQはドイツ占領の轍を踏まないために、ソ連を注意深く排除し、さらに日本の占領後も「日本が共産主義にならないようにすること」が重要な課題でありました。そのために天皇制を維持するだけでなく昭和天皇を処罰しないで「国体と資本主義を維持させる」ことにしたのです。

当たり前ですが皇族はフランス革命時の王族同様、そこには経済的な権力も集中しており、国体を護持することは「資本主義を維持すること」につながっていたからです。
ただ、そのままでは「労働者の被害感情からの革命」もあり得たので、GHQも財閥解体や農地解放などのリベラル政策を取ることになります。

これら資本主義的政府が社会主義的な政策を取り入れることを「修正資本主義」と呼ぶのですが、日本はソ連と中国とアメリカに挟まれ、資本主義と共産主義の両方の影響を受けることになったため「日本共産党や社会党という共産主義・社会主義のリベラル勢力に打ち勝ちながら、資本主義社会を維持していく義務」が生じました。

この結果生まれたのが1955年の自由党・民主党(当時)の大合併でこれは本来右翼(つまり国体護持で資本主義的)な両党が票をつぶし合うと、共産党や社会党に負けてしまうため、大合併して「左翼政党に政権を渡さない」ようにしたからです。これが機能したために冷戦終結まで55年体制が維持されるようになるわけですが、同時に「常に選挙で左翼政党に票が集まらないように政策運営する」ことになり、だから日本の政治は「(右翼政党がずっと政権運営しているのに)非常にリベラルである」結果をもたらしました。

さて、1989年にソ連が崩壊すると、左翼は一旦勢いを失います。その結果起きたのが実は新党ブームで、なぜ自民党から新党さきがけや新生党などが分離したかと言うと「左翼が勢いを失ったので、国体護持とリベラルのすり合わせをしなくてよくなった」からです。つまり羽田氏とか小沢氏などは本来「すごくリベラル的な考えを持っていたのだけど、国体は守りたいので社会党や共産党には入りたくなかった」人々だったということです。

かれらが自民党内で権力闘争をしつつ「右翼政党なのにリベラルな政策を生み出してきた」勢力だったわけです。
そして彼らが自民党から抜け、国体護持と民主主義維持が事実上分離した結果、今の右翼の矛盾が生まれることになります。

新党ブームは結局55年体制の崩壊と非自民&非共産党の細川政権・羽田政権を生み出すのですが「自民党じゃないリベラルだけど共産党や社会党とは違う」政権運営はかじ取りが難しく、結局自民党に政権を戻すことになるのですが、自民党側もよほど与党に戻りたかったのか、社会党と連立して社会党の村山首相を誕生させてしまいます。

この連立と「自衛隊を認める」発言によって、左翼の信頼を失った社会党は完全に衰退し、今の社会民主党になるまで離党者を出し続け、その離党者と新党ブームで自民党から出た人々で出来たのが後の政権与党になる民主党であったわけです。

さて、この時点で、左翼は「自分たちが指示すべき母体政党」である社会党を失ったわけです。共産党は「共産革命」を標榜しているので熱狂的な一部を望み昔も今も支持者は少数です。同様に民主党が出来たために、当時の自民党には強烈な右翼主義者が多く残ることになります。そして右翼ともいえない「国体護持だけど政策はリベラル」な元自民党と「国体はどうでもいいけど資本主義護持」の元社会党が集まった民主党が生まれます

これらの人々が吸収されたり、分裂したりして、国会を運営しているわけです。

「自民党のどんな政策がリベラルと評価されるのでしょうか?」
現在でも自民党は「民主党の残骸など」に政権を取られるわけにはいかないので、比較的リベラルな政策も実行します。でも本質は資本主義側なので、明らかに日本の労働者が圧迫される入管法改正で移民政策を行ったりもします。
リベラルとされるのは、話題になった「妊婦加算」とか軽減税率などがリベラル寄りです。過去には「健康保険法」など優れた政策が「世界で最もリベラル」とされました。

で、現在の日本には実をいうと「真のリベラル・真の保守」は存在しないのです。
20代はむしろ頑なに共産主義の看板を下ろさない共産党などを「保守」としています。右翼じゃないけど保守なのです。

自民党は右翼的だけど、国際化のために軍事や経済政策をどんどん改革してむしろリベラルに見える、と若者は考えています。

だから50代以上の保守・リベラルと見方が逆なんですね。
当然に左翼・右翼もその見方に引っ張られて変化していきます。辺野古は左翼が反対しているはずなのに、若者の支持は低くなり、安倍政権の入管法が「国際化に合っている」とリベラルな評価をされ「右翼」としても「国を維持するためには必要な政策」と受け取るわけです。

私はアラフィフですから、入管法は「経営者側に都合が良い政策」にしか見えないですが、年代によっても右翼・左翼の基準が異なっているわけです。

ですから、最初に書いた「右翼・左翼の傾向」を参考にしつつも、日本の政治は実はとても流動的であり、市民団体としての右翼・左翼は居ても(それも立場によって異なるが)、自民党そのものが保守であっても右翼であったことはたぶん一度もない、と言えるでしょう。
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この回答へのお礼

phjさん、素敵な回答ありがとうございます。 私は18歳の高校生です。 私の周りで共産党を「保守」と思っている人はいないのでは? 自民党はやはり「保守」です。

自民党の政策は保守の対極「革新」です。 それでも、保守と感じるのはご指摘いただいた「国体護持」が大きいです。 その信念が貫かれているから、憲法改正にしても、安全保障にしても、行政改革にしても、その革新的な「手段」ではなく、保守的なその「動機」に政治的な立ち居地の印象が強められるのだと思います。 もちろん、「経済界より」の政策がそう感じさせる部分もあります。 ですから、50代のphjさんと私達10代とで、認識の差はそれほど大きくないような気がします。

今回色んな方から、有意義な回答をいただきました。 それをきっかけに、ここで使われている言葉(右翼、左翼、保守、革新、リベラル)が生まれた時代背景を調べることができました。 そして、少しずつ整理ができてきました。 自信はありませんが、私自身の質問(現在の「右翼と左翼」の定義)に対する答えがぼんやり分かってきました。 その結論は、定義不能、分類不能な主観的用語です。

フランス革命当時の右翼と左翼は単純です。 既存権力を支持するか否かなのですから。 それぞれの支持理由(動機)は利害だったり、理想とする社会システムの違いだったり、無数にあったはずです。 つまり、その時代の定義は立ち位置以上の意味はなかったように思います。 しかし、その達成「手段」には共通項がありました。 左翼に陣取った被支配階級は改革を望み、右翼側は現行システムの踏襲もしくは穏やかな変化を望んだ訳ですから。 この共通性が「右翼と保守」、「左翼と革新」を同義に語る理由になりました。 さらに被支配階級は支配からの独立を目指します。 リベラルとされるその思想は本来「改革」とは別の座標軸で定義されるものですが、この時代は偶然一致した訳です。

時代が流れ、政治思想の達成手段、動機、最終目的地が多様化した現在、独立した座標軸を同義に扱ったこの用語(保守・革新、右翼・左翼(リベラル))が矛盾なく適用分類できるはずがありません。 社会システムは複雑化し、多様な価値観や政治思想は200年以上前の手法では分類不可能です。 これが、行き着いた結論です。 すこし、スッキリしました。

間違っていたらご指摘ください。

お礼日時:2018/12/20 23:42

うわあ、失礼しました!



自民党と安倍氏がやることを基準に考えてください!
彼らがやる事は、すべてが保守です!

新聞は何を言っても左翼です!

スイマセンでした!
さっきのはジョークで、これが真なる答えです!

スイマセンでした!
ななみ先生様!
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この回答へのお礼

お気の毒に。

お礼日時:2018/12/22 20:04

本当にあっさり馬脚あらわしますねえ。

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この回答へのお礼

サヨク、とかパヨクですか? ネトウヨなどとも通じますね。

お礼日時:2018/12/19 00:16

リベラルはそのもの自由主義ですよ。


民主主義も含まれることが多いですね。
対義語が独裁とか帝国主義と考えるとわかり易いです。

国王の所有物であった民が、自分の財産を持ち、土地を持ち、自由に仕事ができ、そして参政権を持ったり、デモをする権利を得たりできる社会が自由民主主義。


帝国主義の更に対極として、共産主義があります。
自由民主主義が帝国主義の反対側に行き過ぎた感じです。

共産主義は、国王の所有物だった民衆が、自由を得、更に「人間は国王も庶民も同じだよね」と言う事で、人間みんなが「均等」に財産を持とうとするような考え方です。
格差ゼロがその理想です。



国王の独裁が、世界の標準だった時代から、個人の財産を認め、自由に経済が動く世界になっていき、更に、「公平」を極端にし過ぎて「均等」を目指す共産主義が発展して・・・


コレが、右、リベラル、左、という風に考えれば分かりやすいですよ。


北欧などの福祉国家は、公平を重視しているので、アメリカや日本より左寄りと言えます。


福祉というのは、一旦国家が国民の財産を集めて、公平に還元することを言います。

共産主義は、国民の財産をすべて国が集め、均等に分配する社会。これが左。

福祉国家は、国民の財産の多数を集め、国が均等に分配する社会。コレがやや左の、自由民主主義、資本主義。

日本は、国民の財産をそこそこ集めて、国が均等に分配する社会。ちょっとだけ左。

アメリカは、国民の財産をあまり集めない代わりに、均等に分配する量も少ない。コレがリベラル。

そして、かつての帝国が右です。


中国や北朝鮮は、民主主義、共産主義を自称する、独裁国家です。あれは実は共産主義とはちょっと違う。


今の日本で、特にネットで使われている左は、ごく一部の人が、安倍政権を批判する人に対して言う、特に思想信条とは関係ない、まあ「誹謗」と同じものです。


福祉に寄れば、左。
公平均等に寄りすぎれば左。
政府が福祉を減らし、自己責任社会に寄れば、自由主義。
安倍一強は左でも右でもなく、独裁寄りです。

コレが、本来辞書などで使われる一般的な定義と言えそうですね。
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この回答へのお礼

呆れた。

お礼日時:2018/12/18 23:07

少し 遠慮してたのですが、



jgdpmzrさん、
少し、誤解されているかも、
知れませんよ?


〉自分は理解の為の努力をする…

其れは、
不適切な 理解だと、
思いますよ?

其れは、
理解されないのではなく、

貴方の 思考を、
理解さる 努力価値を、
認めない、
ですよね?


早々に、
お気付きに 成られた方が、
良いですよ?


又、内容も、
確かに 少し…
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この回答へのお礼

ありがとうございます。 jgdpmzrさんにいただいた最初の回答の出だしは辛辣でびっくりしましたが、その文章は分かりやすく丁寧です。 3回も回答を下さりました。 とても親切な方だと思います。

リンクを含めて良く理解してから、お礼を書きたいと思っています。 jgdpmzrさん、ちょっと待っていてください。

nouble1さんもお気遣い、ありがとうございます。

お礼日時:2018/12/18 22:13

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