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ワクチン注射は皮下細胞に打つと全身に薬が回るのはなぜですか?

血管内に打つと全身に回るのも不思議です。肝臓とか腎臓とかで濾過されて無効化されないのですか?

右腕に打つのと左腕に打つのとではどちらのほうが早くに浄化されてしまうのでしょう?

心臓を通過するのが早いルートのほうが早く薬が無効化される気がするのはおかしな考えですか?

A 回答 (1件)

こんにちは。


薬科大で臨床薬理と薬物動態学をやってました。
>ワクチン注射は皮下細胞に打つと全身に薬が回るのはなぜですか?
皮下細胞ではなく、皮下に投与するのです。簡単に言えば皮と筋肉の間という感覚ですね。ワクチンはいろいろ細工をしてあっても実態は病原体(或いは病原体の残骸のようなもの)であり生体にとっては異物なので、いきなり血管内に入れて急激に体の中を循環させると、免疫反応も強く出て、発熱とか(或いはもっと厳しい症状が出ることもあります)ヒトにとって好ましくない症状が出るので、吸収を少しゆっくりにするように、一旦皮下にプールして、そこから徐々に血管に吸収されることを狙っているのです。いずれにしても血管に入るので、ワクチンの内容成分は体の中を循環していきますよ。
ワクチンを摂取する目的は、病原体のようなものに体内にいれることで、摂取されたヒトの身体にその病原体に対する抗体をつくることを促し、次に本物の病原体が入ってきても、既にワクチン摂取で出来上がっている抗体にやっつけてもらう→その病気にかからない(あるいはかかっても軽く済む)ようにするのが目的です。腎臓でろ過されるかもしれませんが、例えば熱帯魚の水槽に付けられている水のろ過装置は、水槽の水を循環させながら少しづつろ過しているのと同じ様な感じで、腎臓も血を少しづつろ過していますので、血の中のワクチンが一気になくなってしまうことはありません。なのでろ過されてやがてはなくなるかもしれませんが、それまで長い時間体の中を巡っているので効果は充分にあるのです。

>右腕に打つのと左腕に打つのとではどちらのほうが早くに浄化されてしまうのでしょう?
これは学生時代によく議論しましたが、結論からすると、目に見えるような違いは無いと思われます。

>心臓を通過するのが早いルートのほうが早く薬が無効化される気がするのはおかしな考えですか?
例えば、ワクチンがほぼ腎臓でなくなるとすると、ワクチンが無くなる速度は、腎臓を通り抜ける血液の流速と血の中にあるワクチンの量によって支配されます。何より、血の中に入ったワクチン(薬もですが)は、すごい速度で血液中に拡散して均一化してしまうので、心臓を早く通過する・・のような基準(地の中に固まって存在しているわけではないので)は、あまり関係ないと思います。ちなみに血液は約30秒で体内を一周します(すごい速いですよねw
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この回答へのお礼

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お礼日時:2019/01/28 19:30

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