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邦画の予算配分が詳しく載っているサイトはありませんか?
撮影費や音楽費や脚本費など詳しく知りたいです。

A 回答 (1件)

邦画の場合、予算の配分は作る映画の内容によってバラバラです。


決まりや一般的な配分比率というようなものはありません。
例えば有名俳優がたくさん出るような大作だと、予算の半分近くがキャストに費やされることになりますし、時代劇、特に時代が江戸や戦国ではなくもっと古い時代だと、セットや衣装に総予算の多くと回さないといけないことになります。

音楽でいうと、小規模で個人のDTMベースで成り立ってしまうようなものから、フルオーケストラを用いたものでかなりの開きが出てきてしまいます。
DTMベースだとDATで納品してもらえば、作曲料を含んでも数万円~数十万円程度というお友達価格ですんでしまうことだってあります。
フルオーケストラだと、奏者に録音スタジオの手配で数百万以上はかかってしまいます。

仕上げに関しても特殊なCGや合成装置を使うと、自分が経験した例で話すと、まだデジタルでは無くフィルムで撮影していた頃の話ですが、”インフェルノ”という合成用の特殊なスタジオを使うと1時間あたり30万円でした。24時間も使ってしまったので、単純計算だと720万円も一晩でかかってしまったことになります。

ハリウッド映画だと予算を大雑把にAbove the lineとbelow the lineという枠で分けます。
総予算の半分くらいがAbove the lineで、この中に主要キャスト、監督、シナリオライター、撮影監督、プロデューサーなど、映画を作る上で中心となる人たちのギャラ等が配分されます。

で、残り分をプロダクションとポストプロダクションといって、いわゆる撮影と仕上げ関係等を請け負う下請け会社に回します。
タイトルクレジットで、in association with○○と出てくるのが大体撮影を担う下請けのプロダクション名です。
ここでも歴史劇なんかだとエキストラやセット(合成やCGの発達で50年代の大作”ベン・ハー”のような相当数のエキストラを集め実物大に相当するものを作ることは減りましたが)に当然予算がかかりますし、音楽も上記に記したことと同様です。
ただ音楽は配信やCD化に際してレコード会社が予算を一部、もしくは全額を担ってくれることもあります。

有名俳優が出ればそれなりに予算の配分がキャスト費に回りますし、時代劇や昭和の初期が舞台だったりすると、美術にかかるお金が多くなります。
撮影機材は使うカメラによって差がある程度はありますが、数台のカメラを使わざるを得ない等、特殊な事情がなければ、倍近くも変ることは滅多にありません。
照明機材は夜間撮影、それも規模の大きなロケーションがあれば使うライトの量が増えますし、その分の電源の確保も必要になるので、こちらは基本的な金額から数倍以上になってしまうことも撮影内容によってはあります。
録音機材はよほどのことが無いと(多くのキャストが会して台詞をそれぞれしゃべるとマイクを扱うスタッフが多めに要るようになります。邦画では撮影現場の録音スタッフは3~4名が普通)大きな変動はありませんが、仕上げや音の調整に有名なスタジオを使うと1時間あたりのスタジオ使用料金が高額になります。
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この回答へのお礼

助かりました

詳しい回答本当に助かります!
参考にさせていただきます!

お礼日時:2020/07/20 15:49

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