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ソーシャルワーカーの仕事をされている方に質問致します。
ソーシャルワーカーには「自己覚知」が必要な理由を詳しく教えていただけないでしょうか?

よろしくお願い申し上げます。

A 回答 (1件)

早い話が、「自分を十分に知りもしない者が、プロとして他人を助けられるはずもない」からこそ、自己覚知が必要になるんですよ(^^;)。


ある意味で、人間としての弱さを知ることだと言えるかもしれません。

自分は、どんな場面で感情を揺さぶられるのか?
自分にとっての正義とは何だろう?
どんなことに対して「これはナンセンス(不条理、理屈に合わない、常識にはずれている)である」と感じるのだろう?
自分は、他のどんな価値観を受け入れられるのだろう?

そういったことを、まず、自分自身に問いかけてゆくわけですね。
これが「自己覚知」です。

すると、人間としての特性や、環境に左右される自身を意識できます。
また、いろいろな角度・視点から、特性の発展方法や、環境の影響への対処法などを考えてゆくこともできるようになります。

環境に左右されてしまう、ということは、環境に左右されたくない・自分で決めたい‥‥ということの裏返しです。
つまり、しんどい場面に直面して激しく感情が動揺したり、立ち止まってしまったりしても、人間は自己決定力を持っている‥‥。大いなる可能性をも持っているわけです。

やがて、こういったことに関して「自分だけではなくて他者も同じなんだ」と気づくことができるようになります。
そうするともう、そこから他者への支援(ソーシャルワーク)が始まることにもなるんですよ。
自分自身を知ることで、自分も他人も基本的には「同じく環境からの影響を受ける」生き物である、といったことを意識でき、他者への共感や理解が始まるんですよ。

他者への共感や理解は、ソーシャルワークの最も土台になる部分です。
だからこそ、自己覚知が欠かせないんです。

とは言っても、そんなにむずかしく考え過ぎることもないと思います。
自分がされたくないことは他人にもしない‥‥。
他人の痛みを自分の痛みとして感じ、また、他人の喜びを自分の喜びとして味わう‥‥。
ある意味で、そういうことでもありますからね。
感受性と言いますか、共感する力なんだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、どうもありがとうございました。

お礼日時:2021/04/28 19:44

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