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我が家にたまったVHSやS-VHSテープをDVDにダビングしています。
ほとんどが3倍モードで録ったもののため、SPではちょっともったいない気がして、LPモードでDVD-Rに4時ぐらい保存したいと思っています。
HDDにSPでダビングした場合とLPの場合と比較してみましたが、どうもわずかですがLPの方が画質が落ちるように見えます。
そこで、一旦SPでHDDにダビングして、それをLPでDVD-RAMに記録して、それをHDDに戻してみました。
そうすると、見た目上、画質の差が見られないにもかかわらず、容量だけは約半分になっていました。
これって、私の気のせいでしょうか?
SPからLPへのエンコードの方が上手に行なわれるのでしょうか?
理屈が分かる方がいらっしゃいましたら、ご説明いただければと思います。
使用機種はPanasonic DMR-E87Hです。

A 回答 (1件)

Q/これって、私の気のせいでしょうか?



A/見る側がそう思うなら、それで良いと思いますよ。実際のところを説明して欲しいというのであれば、気のせいか、もしくは多少の劣化はあるが分からないということになります。
これは、見る側の画面サイズ、テレビの性能にもよるため分かるか分からないかは見るテレビの大きさ、画質、見る側の感受性の問題となります。
ただ、VHSから直接処理するよりは、画質が高くなる可能性があります。

Q/SPからLPへのエンコードの方が上手に行なわれるのでしょうか?

A/これには、まずDVDはどのように映像を録画しているのかを考える必要があります。
DVDには、MPEG2-PS(Program Stream)と呼ばれる圧縮技術が使われています。
このMPEG2というのは、元となる写真を何コマか置きに配置しその写真画像(Iピクチャと言われる)から、実際に変化した移動した部分だけの情報を随時記録(Pピクチャ及びBピクチャ)する手法をとるとともに、人が見て判断しにくい色や画像の細かな描写を省くという方法でデータを圧縮します。

これによって、大幅にデータ量を減らすことができるのです。キーとなるのは、ある画像を元に変化した部分だけを変更するという部分。
ある画像を中心に変化した部分だけを記録する方式では、変化が少なければほとんど一秒間に消費するデータがないという特徴が生じ、常に一定量のデータを消費する従来の方式より大幅に効率的な記録ができます。


これをうまく利用すれば上手に見た目をあまり変化させることなく映像を保存できるのです。

どうすれば良いかというと、動きのあるシーンとほとんどないシーンの区別が付けばよいのです。ないシーンではデータ消費を節約し、動きの激しいシーンでその使っていなかったシーンのデータ分を割り当てればそれだけ動きのあるシーンも綺麗に表示され、動きのないシーンも画質の維持されます。元々、動きのないシーンでどんなに大きなデータ量を割り振っても画質の向上は一定以上はありませんから、無駄に消費されてしまうデータも多いのです。それを、動きの多いシーンで使えば全体的に綺麗に見えるようになります。

これを、ハードディスク記録では応用しているのが最近のハイブリッドレコーダーです。ハードディスクで記録する時点でレコーダーはMPEG2による圧縮を行います。これが1回目の圧縮となり、ビットレートモード設定に合わせて録画します。

このときより高画質で記録したいなら、ハードディスクに記録するときにけちらずに、最高画質なモードで記録しておきます。これを使うとハードディスクに記録される時点の画質が底上げされるためトランスコードを行った時にSPから変換するより僅かに高画質になることがあります。(SPより低下することはありません)

その後、DVDにコピーするときにトランスコードと呼ばれる処理を行います。トランスコードとは、既にあるMPEG2の映像情報からどのシーンに多くのデータを与えているかを確認しながら変換していく作業となります。
これによって、最初からLPで予測録画した場合より、大胆にビットレートの割り振りがそれほど必要ないシーンでデータ量を節約し、逆に必要なシーンで多くのデータを与えられるため僅かに画質の低下を抑えることができます。

このトランスコードの際に、あらかじめ予測情報を作成し、その後変換する作業は、2pass処理と呼ばれます。業務用のDVD作成機器では当たり前に使われている技術です。特に、DVDレコーダーはではソニー、Victor、NECなどがこの技術に強いです。
まあ、最近はどのメーカーもトランスコードの画質低下抑制は行っていますので、まずハードディスクに高画質記録してDVDにした方がDVDに直接や最初からLPでハードディスクに録画する場合に比べ画質の低下は少なくなるのです。

いかがでしょうか?
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この回答へのお礼

早速ありがとうございました。私の気のせいでもないような気がします。
2pass処理という言葉はよく耳にしていたのですが、そういう意味だったとは勉強になりました。
ビットレートの解説へのレスになりますが、カタログには同じ一画面でも、動きのある部分により多くのデータを割り当てるというようなことが書いてありました。例として、野手が横っ飛びで打球に飛びつくシーンで、動かないグランドよりも、動く野手の方により多くのデータを割り当てるとあったように思います。(もっと上位の機種のみかもしれませんが)
いろんな技術で小容量のデータで高画質を目指しているんですね。
別の質問になりますが、3倍速のS-VHSをDVD化するのに、SPモードはもったいない気がするという私の感覚は普通でしょうか? 皆さん、どうされているんでしょうね。気になります。

お礼日時:2005/03/05 01:33

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